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スズキ、新型「ジムニーノマド」受注再開に向けて準備中

2025年5月12日 発表
新型ジムニー ノマド

 スズキは5月12日、同日開催された2025年3月期(2024年4月〜2025年3月)決算説明会において、新型「ジムニー ノマド」について、受注再開に向けて準備中であるとアナウンスした。

 4月3日に発売した「ジムニーノマド」は、1月30日の発表後、2月3日には販売計画台数を大きく超える約5万台の注文があり、注文受付を一時的に停止すると発表していた。

 決算説明会では、「早期に受注を再開できるよう、全社を挙げて取り組んで参りますので、今しばらくお待ちいただけますよう、よろしくお願いいたします」とあらためてアナウンスされた。

 同日公開された、2025年3月期(2024年4月〜2025年3月)決算の連結業績については、売上収益5兆8252億円、営業利益6429億円、税引き前利益7302億円、当期利益4161億円。

 売上収益5兆8252億円は販売台数が増加したことなどにより前期比4676億円増加。営業利益6429億円は売上構成変化の改善や為替円安効果等により前期比1490億円増加。税引前利益7302億円は前期比1385億円増加、当期利益4161億円は、前期比990億円増加となった。

 四輪車の世界販売は324万台で、日本、パキスタン、中近東等で増加し、前期比で7万2000台増加。二輪車の世界販売は206万4000台で、インド、中南米等で増加し前期比で15万2000台増加した。また、営業利益率11.0%、ROE14.6%と、前期に比べ収益性が改善。年間を通した稼ぐ力の向上の取組みの成果が出たとしている。

 一方、2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)通期業績予想は、売上収益6兆1000億円、営業利益5000億円、税引前利益5800億円、当期利益3200億円。売上収益は6兆1000億円と2748億円の増収を見込むが、営業利益は5000億円と1429億円の減益を見込む。為替レートは、米ドル140円、ユーロ160円、インドルピー1.68円を想定。「昨年度まで追い風だった外部環境も一転、逆風かつ不透明さも増す状況ではありますが、中期経営計画の実現に向けて、成長投資を積極的に行なってまいります」としている。

2025年夏ごろからインド、欧州、日本など世界各国で順次販売を開始するバッテリEV「eVITARA」
2025年3月期(2024年4月~2025年3月)決算資料