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スバル「レヴォーグ」に投入された技術のパネル展示を掲載
レヴォーグのリニアトロニックCVTは、さらに低フリクションに
(2014/1/24 11:37)
ツインリンクもてぎで開催されたスバル(富士重工業)「レヴォーグ プロトタイプ」試乗会。この試乗会では、1.6リッター直噴ターボ、2.0リッター直噴ターボモデルが用意されたほか、ツインリンクもてぎのピットには、レヴォーグのホワイトボディーや、リニアトロニックCVT、エンジンのカットモデル展示が行われた。
本記事では、リニアトロニックCVTやエンジン展示を紹介するほか、同ピットに掲示された技術説明パネルを掲載する。いずれのパネルにも、「プロトタイプのため仕様変更の可能性がある」との注意書きがあり、今後量産車となる段階で、加わる技術、変更される技術もあるだろう。レヴォーグに投入された技術の多さは、このクルマにかけるスバルの意気込みを物語っている。
低フリクション化を追求したリニアトロニックCVT
レヴォーグの1.6リッター直噴ターボモデルには、トランスミッションに中容量タイプのリニアトロニックCVTが組み合わされる。この中容量・軽量タイプのリニアトロニックCVTは現行インプレッサをはじめ、自然吸気モデルのレガシィにも搭載されている。今回、レヴォーグに搭載されたリニアトロニックCVTは、その進化版になる。
レヴォーグにおいて1.6リッター直噴ターボモデルは、高効率なツアラーとして位置づけられている。JC08モード燃費は1.6GT EyeSightで17.4km/L。燃料タンク容量が60Lなので、1タンク1000km走行を計算上実現。しかも、レギュラーガソリンを使用するので、お財布にも優しいツアラーとなっている。ちなみに、ビルシュタイン製サスペンションなどを装備する1.6GT-S EyeSightの燃費は16.0km/Lのため航続距離は960kmとなり、わずかに1000kmに及ばない。
この優れた燃費は、新開発のFB16エンジンやアイドリングストップ機構によるところも大きいが、さまざまな改良を行ったリニアトロニックCVTも寄与している。改良の目標は低フリクション化で、トランスミッション内の回転体(ギヤ類)を、油に浸かったままにしないよう工夫されている。
具体的には、ギヤ下部を覆うようなエンジニアリングプラスチック製のフードを設置。これによりトランスミッション下部にたまる油とギヤをセパレートしている。そのほか、発進加速や減速時にオイルが前後に動きすぎないよう、トランスミッション内に小さな仕切り板も設置されていた。これらひとつひとつ積み重ねで、オイルの攪拌抵抗を低減。その結果、優れた燃費を確保する。
以下に、技術パネル展示をまとめて掲載する。レヴォーグ プロトタイプに投入された技術の数々をご覧いただきたい。