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スバル、東京モーターショーで新スポーツツーリング「LEVORG(レヴォーグ)」を世界初公開

1.6リッターと2.0リッターの直噴ターボをラインアップ。新世代EyeSightを搭載し2014年春発売

新スポーツツーリング「LEVORG(レヴォーグ)」
2013年11月20日発表

 スバルは11月20日、東京ビッグサイトで開幕した「東京モーターショー 2013」で、新規の車種となる「LEVORG(レヴォーグ)」を世界初公開した。東京モーターショー 2013の一般公開日は、11月23日から。

 レヴォーグは、ワゴン車型のみが用意される新車種で、インプレッサとレガシィの中間に位置するモデル。2014年春の発売を予定しており、1月4日より先行予約を開始する。車名は、「LEgacy」(大いなる伝承物)、「reVOlution」(変革)、「touRinG」から作られた造語で、「“スバルの大いなる伝承”を引き継ぎながらも、次世代に先駆けた変革により、新たなツーリングカーの時代を切り拓く」という意味が込められている。すでに先行発表されていた新世代EyeSight(アイサイト)はレヴォーグから搭載され、「EyeSight(ver.3)」という名称が与えられた。

項目内容(プロトタイプ仕様)
全長×全幅×全高(mm)4690×1780×1485
ホイールベース(mm)2650
車重(kg)15401570
エンジン水平対向4気筒 1.6リッター
直噴ターボ DIT
水平対向4気筒 2.0リッター
直噴ターボ DIT
最高出力(kW[PS])125[170]221[300]
最大トルク(Nm[kgm])250[25.5]400[40.8]
燃費(km/L[JC08モード])17.413.2
ガソリンレギュラーハイオク
変速機CVT(リニアトロニック)CVT(スポーツリニアトロニック)
駆動方式4WD
サスペンション形式ストラット/ダブルウイッシュボーン
タイヤサイズ215/50 R17225/45 R18

 パワートレーンは、新開発水平対向4気筒 1.6リッター 直噴ターボ DITエンジンと、2.0リッター 直噴ターボ DITエンジンを用意。最高出力125kW(170PS)の1.6リッター 直噴ターボ DITエンジンは軽量タイプのリニアトロニックCVTと組み合わされ、最高出力221kW(300PS)の2.0リッター 直噴ターボ DITは高容量タイプのリニアトロニックCVTと組み合わされる。いずれも4輪を駆動する「シンメトリカルAWD」となるが、トランスミッションの違いにより、1.6リッター 直噴ターボはアクティブトルクスプリットAWD、2.0リッター 直噴ターボはVTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)を採用している。

室内レイアウト

 また、同社独自のシフトスケジュール変更技術「SI-DRIVE」ついては、1.6リッター 直噴ターボは2モード、2.0リッター 直噴ターボは3モードを用意。2.0リッター 直噴ターボの「S#」では、8段ステップのマニュアルモード変速を用意する。

 ラインアップは、1.6GT EyeSight、1.6GT-S EyeSight、2.0GT EyeSight、2.0GT-S EyeSightを用意。-S付きモデルはスポーティバージョンと位置づけられ、ビルシュタイン製サスペンションなど特別なスポーツアイテムを装備する。

 ボディーサイズは、4690×1780×1485mm(全長×全幅×全高)と、現行レガシィ(D型)より、100mm短く、70mm低い。ホイールベースも100mm短いながら、荷室容量は520Lから522Lへ増大している。このサイズは、4代目(先代)レガシィと比べ、10mm長く、50mm広く、5mm低いもの。スバルでは、先代レガシィと同等サイズとしており、日本の交通環境にジャストフィットするものであるという。

 名称からも分かるように、全ラインアップが先進安全技術アイサイトを搭載。このアイサイトは、先日先行発表された新世代のもので、ver.3へと進化。カラーステレオカメラを新たに搭載することで、先行車のブレーキランプを認識しつつ追従走行するほか、プリクラッシュブレーキの回避速度差を50km/hへ引き上げたほか、ステアリング制御を可能としたことで車線逸脱抑制、車線中央維持などの機能が加わっている。

アイサイト ver.3
ヘキサゴングリル
ホークアイヘッドライト
インテリア
タコメーター
ホイール

 車型はワゴンのみの日本専売モデルで、商品コンセプトは「革新スポーツツアラー」。1.6リッター 直噴ターボモデル、2.0リッター 直噴ターボモデルとも、走りと環境性能を引き上げたスポーツツアラーとしており、1.6リッター 直噴ターボモデルでは100km/h走行時で、ワンタンク1000kmの航続距離を実現するという。

(編集部:谷川 潔)