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【北京モーターショー】フォルクスワーゲン、ゴルフ Rの最強モデル「R400」がデビュー

クーペフォルムの4ドアセダン「NMC」も世界初公開

2014年4月21日~29日(一般公開日)

 中国市場に30年前から進出しているフォルクスワーゲン。グループ全体の販売台数は、累計で2000万台を記録していて、2014年の1~3月期だけでも88万台の販売台数を誇っている。この88万台という台数は前年比で14.5%増となり、今年は通年で350万台の販売台数を予想しているという。

 今後のフォルクスワーゲングループの予定では、「eゴルフ」や「ゴルフ GTE」、アウディの「A3 e-tron」などのEVやPHVを積極的に導入する計画を持っているそうで、2016年にはもっとも進化したプラグインハイブリッドモデルを販売するという。

 そんな中国市場で圧倒的な支持を得ているフォルクスワーゲンが今回の北京モーターショーで初公開したモデルは、ゴルフシリーズのフラグシップとなる「ゴルフ R」をベースにさらに手を入れた「ゴルフ R400」。そして、ミドルサイズの4ドアクーペとなる「NMC(New Midsize Coupe)」など。

ゴルフシリーズの最強モデルとなる「ゴルフ R400」

 ゴルフ R400は、伝説的なラリーカー「ゴルフ G60」を現代的にアレンジしたコンセプトカーで、その車名のとおり、エンジンが最高出力400PSを発生するハイパフォーマンスモデル。エンジンはゴルフ Rと同様の直列4気筒2.0リッターのTSIターボ。しかし、ポロ WRCの技術を使うことにより、最高出力は400PS、最大トルクは450Nm/2400-6000rpmを発生する。そのパフォーマンスは、0-100km/hの加速時間がわずか3.9秒で、最高速が280km/hとなる。トランスミッションは6速DSGで、4輪駆動システムの「4MOTION」が採用されている。

 ボディーデザインもR400のために改められている。フロントバンパーは開口部の大きなデザインを採用し、リアバンパーもホイールハウス内の空気を抜くためにダクトを設けている。フェンダーは前後ともにワイド化していて、専用サイズのタイヤ&ホイールを収める。バンパーをはじめとした多くのボディーパーツはカーボンファイバーで出来ていて、軽量化に貢献しているそうだ。

 インテリアも同様で、専用のスポーツシートやイエローのステッチを用いたデザインが施されている。

ゴルフ R400は前後バンパーに専用の大きなダクトがセットされ、フェンダーもワイド化している
ブレーキはキャリパー、ローターともに専用品を装備。タイヤは235/35 R19を装着している
インテリアはグレーが基調になっていて、ゴルフ R400を象徴するイエローのステッチが入る
シートはアルカンターラ素材とレザーを組み合わせたセミバケットタイプとなっている

 一方のNMCはミドルサイズの4ドアクーペ。メルセデス・ベンツの「CLA」や、BMWの「4シリーズ グランクーペ」などと同様のカテゴリーに属すコンセプトカーとなる。

 奥行のあるボンネットと滑らかなルーフライン、フロントフェンダーからリアコンビランプまで続くサイドラインなどが見た目の特徴で、スポーツカーとサルーンを融合させているという。フロントマスクは左右のLEDヘッドライトをつなぐグリルのクローム加飾や大きめのダクトなどを使い、NMCの前衛的なデザインにマッチするように作り上げている。

 ボディーカラーには輝きのある「ドラゴンレッド」という色を使っていて、ルーフは光沢のあるブラックのツートーン。ルーフをブラックとすることで締りのあるボディーを表現している。ボディーサイズは、4597×1838×1422mm(全長×全幅×全高)でホイールベースは2650mm。ホイールは20インチを採用している。

ミドルサイズの4ドアクーペ「NMC」。光り輝く「ドラゴンレッド」と呼ばれる車体色を使っている
ブラックとホワイトを組み合わせた内装に、レッドのパイピングなどをアクセントに使用

(真鍋裕行)