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マツダ、LAショー前夜祭で新型コンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」を初公開

魂動デザインの本質である躍動感や生命力を表現し、“研ぎ澄まされた美しさ”を追求

2014年11月18日(現地時間)公開

新型コンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」

 マツダは、ロサンゼルスオートショーのプレスデーを翌日に控えた11月18日(現地時間)に、前夜祭となるキックオフイベントをロサンゼルス市内のスタジオで開催した。

 キックオフイベントの主役となったのは、翌日のプレスカンファレンスでお披露目する新型コンパクトクロスオーバーSUV「CX-3」と、北米のオートショーでは初公開となる「MX-5(ロードスター)」の2台。

ロサンゼルス市内のスタジオには多くの関係者やメディアが集まり、新型CX-3のワールドプレミアを見届けることになった

 19時から開始されたイベントは、アルコールや軽食が用意され、ショーの始まる20時前には多くの招待客で会場が埋め尽くされた。車両の公開前に登壇した小飼雅道社長兼CEOは、「北米はマツダにとって重要なマーケットです。その大切な市場とオートショーにて自信作の新型CX-3を発表できるのは、大変嬉しいことです。正式な公開は明日のプレスカンファレンスになりますが、その前にメディアと招待客の皆さんにCX-3をお披露目します。そして、グローバルデザインチームの熱い思いを込めたプレゼンテーションをお聞きください」と語り、CX-3のワールドプレミアが始まった。

 続いて登壇した前田育男執行役員・デザイン本部長は、「2010年に靭(SHINARI)のデザインコンセプトを発表して以来、CX-5、アテンザ、アクセラ、デミオと新世代の商品を通じて魂動デザインを表現してきました。直近に公開したロードスターでも、そのデザインは好評を得ています。魂動デザインによりクルマの造形に命を吹き込む。それは、日本のモノ造りの精神や美意識に基づいています。魂動デザインは、多様な形態に適応可能なので、今後も成長、進化させていくつもりです」と、2010年のロサンゼルスオートショーでワールドプレミアされた靭(SHINARI)から続く魂動デザインについての説明が行われた。

デザインチームの解説の前に登壇したマツダの小飼雅道社長兼CEO
前田育男執行役員・デザイン本部長
左からマツダノースアメリカンオペレーションズ(MNAO)デザインディレクターのデレク・ジェンキンス氏、前田育男デザイン本部長、欧州マツダデザインディレクターのケビン・ライス氏。プレゼンテーションは3名によるデザインの話が中心となった

 そして、新型CX-3のデザインに携わった欧州マツダのデザインディレクター、ケビン・ライス氏は「成長著しく、いまだに確立されていないコンパクトクロスオーバーのセグメントにおいて、マツダは新しいデザインを提案します。魂動デザインに基づいたエクステリアは、隣に並ぶMX-5とデザイン思想を共有しています。CX-3では、魂動デザインの本質である躍動感や生命力を表現する一方で、無駄を極力なくすことにより、研ぎ澄まされた美しさを追求しています。魂動によるデザインアプローチがCX-3におけるユニークなクロスオーバーの表現を可能にしました」と、魂動デザインに基づき外観を作り込んでいるが、さらに無駄をなくしたことでシャープな出で立ちを実現しているようだ。

 明日から行われるロサンゼルスオートショーでは、デザイン以外の詳細が語られることになる新型CX-3。その他の情報と合わせて、追ってリポートしたい。

ワールドプレミアされた新型CX-3。ソウルレッドにカラーリングされた北米仕様となる
新色となる輝度の高いシルバーにカラーリングされた新型CX-3。こちらは右ハンドルの国内仕様で、ボディーサイズは4275×1765×1550mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2570mmという体躯。タイヤサイズは215/50 R18
インテリアは、アクセラやデミオで好評となっているデザインを継承。カーコネクティビティシステム「Mazda CONNECT」は機能、操作性ともに刷新されるようだ。トランスミッションは6速MTとなっている。CX-5の国内仕様はATのみとなっていたが、CX-3ではMTも用意されることになる
世界同時に行われた9月2日のNDロードスターの初公開。すでに北米でもお披露目されているが、北米仕様のMX-5を公開するのはロサンゼルスオートショーが初となる

(真鍋裕行)