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【LAオートショー 2014】「CX-3」「MX-5」を初公開したマツダ プレスカンファレンス

「CX-3はマツダの基幹車種の1つとして成長に貢献すると信じている」と小飼雅道社長

2014年11月19日(現地時間)開催

 マツダは11月19日(現地時間)、ロサンゼルスオートショーのプレスカンファレンスでコンパクトクロスオーバーSUVの新型「CX-3」をワールドプレミアさせるとともに、北米のオートショーでは初公開となる「MX-5(ロードスター)」のお披露目を行った。

プレスカンファレンスでアンベールされる新型「CX-3」

「CX-5」「Mazda3(アクセラ)」「Mazda6(アテンザ)」といった新世代ラインアップの販売が好調なマツダ。北米市場も同様のことが言える状態で、今年2月には北米向けの輸出を行うメキシコの新工場が稼働を始めている。年間20万台以上の生産台数を誇る同工場は、生産台数の多くを米国向けに輸出することになる。

 プレスカンファレンスでスピーチを行ったマツダ 代表取締役 社長兼CEOの小飼雅道氏は「昨年までにマツダは、CX-5、Mazda6、Mazda3と3車種を導入してきました。SKYACTIVE技術、および魂動デザインを反映したこれらの商品は、世界の各市場においてご好評をいただいています。これら新世代商品のおかげもあり、マツダは今年、さらなるビジネス成長を見込んでいます」と、導入した新型車はどれも販売が好調で、販売台数の向上が見込めると語った。

プレスカンファレンスでは小飼雅道社長が自らCX-3を紹介

 また、ワールドプレミアを行ったCX-3について「CX-3は、そのスタイリッシュなデザイン、創意に富んだパッケージ、4輪駆動によるドライビング性能などにより、多くのお客さまを魅了する商品となるでしょう。エンジンについては、リニアで思いのままの運転を可能にするSKYACTIVE-G 2.0とSKYACTIVE-D 1.5をラインアップします。コンパクトSUVのセグメントはグローバルで成長しています。CX-3は来春以降の市場導入を予定しており、マツダの基幹車種の1つとして、今後のマツダの成長に大きく貢献してくれると信じています」と解説。各自動車メーカーが導入を始めたコンパクトSUVのセグメントに参入することで、マツダのブランドイメージを引き上げ、基幹車種に成長してほしいとの希望を持っているようだ。

北米でのマツダの販売状況などを解説したMNAO(マツダ・ノース・アメリカン・オペレーションズ)のジム・オサリバン社長
MX-5のデザインを説明するMNAOのデザインディレクター デレク・ジェンキンス氏

 マツダブースのステージには、新型モデルのCX-3とMX-5が並べられたほか、大幅改良を行ったCX-5、Mazda6のほかに、Mazda3のセダンと5ドア(スポーツ)、LMP2 SKYACTIVE-DのレースカーやMX-5のワンメイクレース仕様車など、多彩なラインアップモデルとレースカーが展示されている。

 なお、大幅改良を行ったCX-5とMazda6については、開発主査のインタビューも含めた詳細を追ってレポートする。

CX-3の開発陣と並んで記念撮影に収まる小飼社長とMNAOのオサリバン社長
マツダブースのステージにはソウルレッドにカラーリングされたCX-3とMX-5が並んでいる
ワールドプレミアされた新型モデルのCX-3
北米のオートショーでは初公開となるMX-5
こちらのMX-5は右ハンドル仕様。ボディーカラーは新色となる「セラミックメタリック」に塗られている。セラミックメタリックは焼き固めたセラミックの素材感を表現するカラーで、光の当たり方でさまざまな表情を見せる。コーポレートカラーは今後もソウルレッドになるが、それを引き立てる色としての立ち位置となる
ロードスターのシャシーも展示。スチールを使っているところはブラックで塗られ、アルミを使っているところは無垢のままになる。要所要所でアルミが効率的に使用されているのが分かる
先日のSEMAショーで2016年からの開催が発表された「グローバルMX-5カップ」のレースカー
TUDORユナイテッドスポーツカー選手権に参戦しているLMP2 SKYACTIVE-D。グローバルMX-5カップの世界チャンピオンになると、このマシンをテストドライブする機会が得られる
Mazda3のセダンと5ドアもブース内には展示されている
フロントとリアの意匠を始め大幅に改良を行ったCX-5
Mazda6も意匠などの変更を行った

(真鍋裕行)