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ジオニックトヨタ、計300台限定で“さらにできるようになった”「シャア専用オーリスII」
9インチディスプレイの「シャア専用オーリスIIナビ」も1500台限定で同時発売
(2015/9/25 12:28)
- 2015年10月1日発売(計300台限定)
- 321万6437円~370万9310円
トヨタマーケティングジャパンとトヨタモデリスタインターナショナルは、アニメ「機動戦士ガンダム」とコラボレーションしたカスタマイズコンプリートカー「シャア専用オーリスII」を10月1日に発売する。トヨタ自動車のスポーツハッチバック「オーリス」の4グレードをベース車両に使い、計300台を限定販売する。価格は321万6437円~370万9310円。
ベース車両 | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
120T | 直列4気筒DOHC 1.2リッター直噴ターボ | CVT(7速スポーツモード付き) | 2WD(FF) | 3,709,310円 |
180S | 直列4気筒DOHC 1.8リッター | 3,522,763円 | ||
150X“S Package”(2WD) | 直列4気筒DOHC 1.5リッター | 3,216,437円 | ||
150X“S Package”(4WD) | 4WD | 3,410,837円 |
「シャア専用オーリスII」は、2012年8月に開催されたホビーイベント「キャラホビ2012」で展示されて話題を集めた「シャア専用オーリス CONCEPT」をベースに2013年10月1日に市販化された「シャア専用オーリス」の2代目となるモデル。市販化によって一般公道を走るようになりさらに話題となり、ユーザーからも好評だったことを受けて、今年4月に大規模なマイナーチェンジを受けて商品力を高めた現行型のオーリスにも“シャア専用モデル”が企画されることになった。
7月に開催された「機動戦士ガンダム展」で公開されたコンセプトモデルの流れを受けて発売される「シャア専用オーリスII」は、コンセプトモデルから2トーンカラーのアルミホイールや前後フェンダーモール、専用セミバケットシートなどの新要素を受け継いでいるほか、ベースモデルをマイナーチェンジ後のオーリスとすることで、ラインアップに新開発された1.2リッター直噴ターボエンジンの搭載グレードが設定され、120Tと180Sをベースとした車両には、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を標準装備(150X“S Package”では5万4000円高でオプション設定)している。
2代目モデルでは“「シャア専用」を全身で感じる体験”をカスタマイズコンセプトに、内外装に多彩な専用アイテムを装着。エクステリアデザインでは直線的な形状で無骨な力強さを表現した初代に対し、2代目では「速さ」と「強さ」を感じさせる洗練されたスタイルに進化。新デザインのフロントスポイラー、サイドスカート、リアスカートに加え、前後フェンダーにサイドビューでモビルスーツテイストを表現する「フェンダーシュラウド」を設定。フロントグリルとバックドアシュラウドに組み込む「ZTエンブレム」は、フロント側にスモールランプと連動して発光するギミックが与えられている。
インテリアではコンセプトモデルでも採用されていた専用セミバケットシートをほぼそのままに標準装備。トヨタ紡織が手がけたこの「ZTコクピットシート“Code CHAR”」では、乗員の身体をしっかりと包み込むサイドサポート性に加え、印象的な独自のカラーリングを採用。上級士官であるシャア大佐の乗機をイメージしてシート表皮にはウルトラスエードを使い、さらにステッチによって「ZTエンブレム」「ZEONICTOYOTA」のロゴが刻まれている。このほか、助手席前方などの「コクピットクラスターパネル」や「ZTエンジンスタータースイッチ」「ZTシフトグリップ」などにレッドを使う演出を初代モデルから踏襲。また、新たにCVTのスポーツモードスイッチが赤を基調としたものとなり、スイッチ上にパーソナルマークがイエローで描かれている。
このほかに内装では、新たな取り組みとしてバンダイナムコグループとのコラボレーションを実施。「ZTサウンドエフェクト“Universal Century sounds”」と名付けられたサウンドによる演出が追加されている。音源は8種類が用意され、ドアの開閉やエンジンスタート、シフトポジション変更、ヘッドライトの点灯などの操作に合わせ、劇中でモビルスーツから発生する音をイメージしたサウンドが鳴るようになっている。
なお、「シャア専用オーリスII」で採用するカスタマイズパーツは、「ZTコクピットシート」とサウンド演出の「ZTサウンドエフェクト」以外はモデリスタパーツとして11種類が販売される。
また、この「シャア専用オーリスII」の発売に合わせ、トヨタ純正用品として「シャア専用オーリスIIナビ」(1500台限定)、「シャア専用オーリスIIフロアマット」(1000セット限定)が発売となる。価格はナビの「G-BOOK mX Proモデル」が27万3780円、「G-BOOK mXモデル」が22万8420円、フロアマットが3万8880円となる。それぞれ2016年2月1日までは「シャア専用オーリスII」の購入者向けにナビ300台、フロアマット300セットが優先販売される。
「シャア専用オーリスIIナビ」は、初代に採用されていた7インチディスプレイの200mmワイドモデルから9インチの大画面に進化。また、従来型ではナビゲーション内の音声でシャア大佐のセリフによる演出が用いられていたが、新型では音声演出に「ララァ・スン」のセリフが追加されている。
ナイロン製の「シャア専用オーリスIIフロアマット」は、レッドを基調にブラックで各種ロゴマークなどを表示するほか、フロント側の両サイドに「ZEONICTOYOTAロゴメタルネーム」が装着される。
発売を前に、東京・お台場のメガウェブで市販モデルを初公開する発表会が開催された。発表会ではバーチャルカンパニー「ジオニックトヨタ」の開発担当者などが登壇し、2代目として発売する“シャア専用モデル”が持つ特徴やベース車両からの変更点などについて解説。このなかで「ジオニックトヨタ 広報部」ならびにトヨタマーケティングジャパンの田浪優氏は、「シャア専用オーリスII」について「初代の“シャア専用オーリス”はエアロパーツのマットな質感や2トーンのボディーなどでアニメーションの『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツというイメージでしたが、こちら(シャア専用オーリスII)は『最新のモビルスーツを造りました』というイメージになるかと思います」と表現。同じ「シャア専用ザクII」でも、1970年代に放映されたTVアニメ版が初代なら、2代目は21世紀の作品となる最新の「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」に登場する機体を表現していることを紹介した。
また、発表会では車両に加え、「シャア専用オーリスII」の店頭配布用カタログの表紙などにも使用されるキービジュアルを公開。このキービジュアルが劇場版アニメ映画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の監督を務める今西隆志氏が手がけたことを紹介したほか、今西隆志氏による車両イメージを表現したアニメーションPVも放映された。
車両解説は「ジオニックトヨタ 車両開発部」ならびにトヨタモデリスタインターナショナル 商品部 企画グループの町田隆夫氏が担当。カスタマイズコンプリートカーの専用装備となるシートについて「シートはシャア大佐の操縦を想定しておりますので、見た目どおりにホールド性の高いスポーツシートとなっています。そしてシャアは大佐という階級なので、階級に見合った非常に上質感の高い仕上げにこだわっています。シート表皮は上質感の高いものを使っていますが、そこに大胆に刺繍を施してデザインしています」「しかし、スポーツシートなんですが、乗り心地もすごくよいのです。(コンセプトカーを展示したときも)多くの人に乗り込んでいただいたんですが、長時間のドライブでも快適に過ごせる。そんなシートに設計されております」とアピールした。
このほかに発表会では、機動戦士ガンダムで「シャア・アズナブル」役を演じた声優の池田秀一さん、同じく機動戦士ガンダムで「ララァ・スン」役を演じた声優の潘恵子さんの2人がゲスト出演。お披露目された「シャア専用オーリスII」の感想について、池田さんは「初代(シャア専用オーリス)のときにも、いろいろな『シャア専用』というグッズが出てくるなかで、とうとうクルマまで出てきたかと大変嬉しかったのですが、今回はまた『II』が出るということで、すばらしい仕上がりで凄みを感じるクルマができて感動しております」とコメント。
また、発表会前にすでに試乗したという潘さんは「私は運転するのが大好きで、(エアバス)A300という飛行機のコックピットに座ったこともあるんですけど、そのときよりぜんぜん座り心地がよくて気持ちよかったです」と語っている。
(C)創通・サンライズ (C)TOYOTA