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日産、三菱自動車、NMKVの3社、軽EVを含めた次期型軽自動車の企画・開発で合意

次期型の詳細については然るべきタイミングで公表

2015年10月16日発表

写真は2013年に三菱自動車の水島製作所で行われた、「DAYZ」「DAYZハイウェイスター」「eKワゴン」「eKカスタム」のラインオフ式のようす

 日産自動車、三菱自動車工業、両社の合弁会社であるNMKVは10月16日、次期型軽自動車の企画・開発で基本合意したと発表を行った。近く、3社間でMOU(覚書)を締結する予定。なお、今回の発表では軽自動車EVの企画開発にも取り組んでいることが明かされ、軽EVを含めた次期型軽自動車の車両概要、発売時期など詳細については然るべきタイミングで公表する予定としている。

 3社はこれまで軽自動車の企画・開発を共同で行ってきており、日産と三菱自動車の両ブランドを合わせた販売台数は、9月末までに累計50万台を達成している。今回の合意で今後も3社共同でプロジェクトを進めていくことが決定したが、さらに競争力ある商品を開発していくため3社の役割分担を再構築するとしており、設計開発や実験といった実際の開発業務については今後日産がより深く関わっていくという。

 また、NMKVの機能を強化し、従来担当してきた商品企画やプロジェクト開発などのマネジメント機能に加え、開発と生産の連携をより円滑、強化するための部署を新設する。生産については引き続き三菱自動車の水島製作所で行われる予定。

 今回の基本合意について、日産自動車 CCOの西川廣人氏は「次期型軽自動車から、日産自動車が開発業務により深くかかわることで、既に登録車に採用している安全・環境などの先進的な技術を、軽自動車領域にまで容易に適用拡大することができます。これを機に、より一層、この協業事業を発展させ、両社のノウハウを結集して商品並びに商品ラインアップの充実を図り、お客様に魅力的なクルマをお届けしたいと思います」とコメント。

 三菱自動車 社長兼COOの相川哲郎氏は、「三菱自動車にとって軽自動車は、国内販売の過半数を占める重要セグメントであり、今後もNMKVを通して両社の強みを融合し、魅力のある商品を市場に投入して行きます。また、現行モデルに続き、次期型モデルも水島製作所で生産することにより、これまで三社で取り組んできた生産コストや生産効率、品質面等での改善活動を更に加速し、より競争力のある商品を提供してまいります」と述べている。

(編集部:小林 隆)