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BYD、中型EVバス「J7」を2025バステクフォーラムで公開
2025年5月23日 20:32
- 2025年5月23日 発表
BYD(BYD Japan Group)の商用車部門ビーワイディージャパンは5月23日、中型EVバス「J7」を兵庫県神戸市で開催された「2025 バステクフォラーム」に出展。2025年内に納車が開始される「J7」は、1月24日に開催された「BYD事業方針発表会2025」で初披露された中型EVバスで、イベントを訪れた来場者に公開された。
会場に展示された「J7」は、日本市場向けに専用開発された中型EVバスで、日本市場の中型路線バスに求められる大きさ(車幅2.3m)にあわせて、ボディサイズは8990×2300×3255mm(全長×全幅×全高)、乗車定員が最大61人。充電方式もCHAdeMO(≦90kW)に対応、充電時間は約2.5時間としている。
電動駆動システムであるイーアクスルも専用設計で、搭載する駆動用バッテリはリン酸鉄リチウムイオンバッテリを採用したブレードバッテリを採用、天井部分と後部に192.5kWhの大容量バッテリを搭載することで、乗車後に段差がないフルフラットな床面を実現させた。
BYDのEVバスは、2015年に日本市場初導入からこれまでに累計350台を導入。現在、日本国内のEVバス市場における販売シェアは7割強を占めるという。現行販売モデルの小型EVバス「J6」、大型EVバス「K8」に加え、新たに導入される中型EVバス「J7」をラインアップに加えたことで、路線向けEVバスのフルラインナップが揃った。
同イベントにはBYDとして初出展となり、BYD商用車部門の責任者 BYD Japan 執行役員 副社長の石井澄人氏は「10年EVバスを使っていただいて、BYDのバスがどうだということに基づいて“いいよね”と評価をいただき、もちろん商品だけじゃなくて、ある意味日本の中では初めましてという企業の中で、どんな人間がやっているんだというところや、アフターセールスはちゃんとやってくれるのかというところも含め、この10年で実績ができました。BYDジャパンってこうだよねというのができたのは大きな成果なので、次のステップとしてこういう多くの方が来るところであらためて見ていただきたい」と、出展の狙いを話した。
2025バステクフォラームは、国内外のEVバスをはじめ、EVバスの充電をバックアップするハードやソフト、安全・快適・経済的な運行を支える機器・用品、システムなど、バスの最新技術が集結する体験型イベント。会場の試乗コーナーでは大型EVバス「K8 2.0」も出展され、一般公道を走行する乗り心地を確認することができた。