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トヨタとハルビア、水素サウナを共同開発 フィンランドでコンセプトモデルを公開実演
2025年6月3日 15:52
- 2025年6月3日 発表
トヨタ自動車とハルビア(Harvia Plc)は6月3日、世界初となる水素燃焼技術を活用した水素サウナのコンセプトモデルを共同で開発したと発表した。両社は、この水素サウナのコンセプトを2025年にフィンランドのユバスキュラ市で開催される「ワールド・サウナ・フォーラム」「ラリー・フィンランド」において紹介・公開実演する。
サウナストーブで水素を使用するという新しいコンセプトは、サウナに関する専門知識をもつハルビアと、トヨタの水素燃焼技術を融合。このコンセプトモデルでは、柔らかく心地よい熱を特徴とする伝統的なスモークサウナの本質を再現することを目指した。
水素サウナストーブでは、水素の炎と暖かい空気がサウナストーンの間を通り抜け、石を全方向から均等に加熱し、やさしく包み込むように熱が広がるという。これにより、水をかけたときに生じる心地よい蒸気「ロウリュ」を生み出すとしている。
ハルビアのイノベーション&テクノロジー部門責任者ティモ・ハルヴィア氏は「トヨタとのコラボレーションにより、サウナの革新に挑戦し、環境責任に取り組む姿勢を示すことができました。トヨタの水素燃焼技術に関する深い知見により、安全かつ効率的に水素をクリーンエネルギーとして活用することができました。これにより、伝統を大切にしながら未来を見据えた、新しいサウナ体験を実現します」とコメント。
トヨタ 水素ファクトリーのプレジデント山形光正氏は、「ユバスキュラ市は、トヨタとTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamが長年にわたり協力してきた重要な地域です。本プロジェクトは、豊田章男会長の強い意思のもとに築かれてきた地域社会との信頼関係の延長線上にあります。Central Finland Mobility Foundationの働きかけにより、トヨタとハルビアが連携できることとなりました。ハルビアの真摯なものづくりと出会えたことは大きな励みであり、水素サウナが水素利用の未来を切り開く可能性を強く信じています」と述べている。
今後、両社はこのコンセプトモデルを、「ワールド・サウナ・フォーラム」(6月4日~5日)にて紹介し、「ラリー・フィンランド」の一部期間(7月31日~8月2日)にユバスキュラ市内で実演を行なう予定。

