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パイオニア、車載スピーカーの高性能新シリーズ「グランド・レゾリューション」から新製品2モデル登場
2025年6月6日 12:16
- 2025年6月5日 発表
パイオニアは、車載用ハイエンドシリーズ「GRAND RESOLUTION(グランド・レゾリューション)」を新たに立ち上げ、単独で3ウェイスピーカーシステムを構築できる「TS-Z1GR」と、カロッツェリアのウーファーユニットと組み合わせられる2ウェイハイレンジ「TS-HX1GR」を7月に発売する。価格は「TS-Z1GR」が77万円、「TS-HX1GR」が49万5000円。
新シリーズ「GRAND RESOLUTION」は、音楽をありのままに表現するために、パイオニアの祖業である「音」の技術を進化させ、長年の研究・開発で培った設計思想を追求した車載用ハイエンドシリーズで、アーティストの想いを正確に伝える“心に響く音”で、“空間と時間の一致が誘う異次元の音楽体験”を提供してくれるアイテム。
今回発売する両モデルは、車室内において理想の音響特性を実現する“Open & Smooth”コンセプトを徹底的に追求。点音源再生が可能な「TAD」のコアテクノロジーを用いたスピーカーユニット「CSTドライバー」を採用することで、高音と中音の到達時間差が生まれず、トゥイーターとミッドレンジ間に位相のズレが発生せず、開放的な音の広がりと自然で滑らかな超広帯域中高音再生を実現した。
また、ミッドレンジのコーン形状とトゥイーター部のマッチングホーンをシームレス化することで、トゥイーターの指向特性をコントロール。可聴帯域において軸上特性との差異を最小化し、バランスの良い中高域を再生できるほか、ウーファー部はセンターキャップ部の形状を最適化し、センターキャップと一体型構造にすることで、スムーズな指向特性を獲得し、ハイレンジとの自然なつながりを実現している(TS-Z1GR)。
さらに、トゥイーター部には、軽量かつ高い剛性と内部損失をあわせ持つ蒸着ベリリウムダイアフラムにより、比類なき空気感と実在感を実現する独自の真空蒸着法で加工した「ベリリウム振動板」を採用。
ウーファー部には、不要な共振を徹底的に除去する「フルバスケットアルミダイキャストフレーム」のほか、軽量かつ高剛性の開繊カーボンと抄紙を組み合わせた「2層構造開繊カーボン振動板」、強力な磁束を獲得し低歪み化を実現する「ネオジムマグネット」と磁気回路を採用。豊富な情報量で臨場感のある豊かな低音再生を両立した。
そのほかにも、ミッドレンジとトゥイーターの位相と音圧、指向特性を両モデル用に最適化した専用の「クロスオーバーネットワーク」を採用。帯域分割を最適化し、各ユニットの性能を最大限に発揮しつつ、さまざまなシステムに接続できる「バイアンプ接続対応ネットワーク」も装備している。ボディの塗装には、ガラス粒子を含有した特殊な塗料を使用するなど、格式高い造形美のデザインを採用。また、ミッドレンジとトゥイーターの磁気的な相互干渉による歪みを防ぐ、「TAD」にも使用されている「アイソレーションキャップ」も採用している。