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トヨタ、液体水素を燃料にする「GR LH2 Racing Concept」初公開 水素エンジン+HVシステムのテストカー
2025年6月11日 19:13
- 2025年6月11日 発表
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は6月11日、液体水素(LH2)を燃料とするテストカー「GR LH2 Racing Concept」を初公開した。モータースポーツにおける水素技術の開発を進めるためのテストカーで、水素エンジン+ハイブリッドシステムのパワートレーンに、液体水素を燃料として搭載した。
トヨタでは、日本国内のスーパー耐久シリーズを含むモータースポーツの厳しい環境下で水素技術に取り組んでおり、2023年には水素エンジンカローラをル・マンの舞台でデモンストレーション走行したほか、将来的に導入される可能性のある水素カテゴリーを想定し、水素エンジンを搭載したコンセプトカー「GR H2 Racing Concept」をル・マンで発表している。
そして今回、さらに技術開発が進む中、液体水素を燃料とするGR LH2 Racing Conceptが新たな段階として披露された。
このテストカーは、6月11日〜15日にかけて第93回ル・マン24時間レースが開催されるフランス・ル・マンのサルト・サーキット内にあるフランス西部自動車クラブ(Automobile Club de l’Ouest : ACO)が設置するH2ビレッジで展示される。
GR LH2 Racing Conceptは、現在FIA世界耐久選手権(WEC)で戦っている「GR010 HYBRID」をベースに開発。今後の実走テストを通し、トヨタの水素技術やインフラの継続的な開発を担うとともに、モータースポーツへの挑戦を通じた水素の可能性を広げるための仲間づくりを行なっていくとしている。


