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アウディ、第3世代となる新型「Q3」公開 最大120kmのEV走行が可能なPHEVもラインアップ
2025年6月17日 04:30
- 2025年6月16日(現地時間) 発表
アウディAGは6月16日(現地時間)、第3世代となる新型「Q3」を発表した。ドイツ本国および欧州では今夏に注文受付を開始し、エントリーモデルの価格は4万4600ユーロ。
新型Q3では4気筒ガソリンエンジンのTFSI(110kW/150kW/195kW)、ディーゼルエンジンのTDI(110kW)を設定し、いずれもマイルドハイブリッド仕様とした。さらにPHEV(プラグインハイブリッド)のe-hybrid(200kW)を展開。PHEVでは85kW/330Nmのモーターと総容量25.7kWhのバッテリを搭載し、最大120kmのEV走行を可能とした。システム最高出力は200kW(272PS)、システム最大トルクは400Nmとなっている。
エクステリアではワイドなシングルフレームと滑らかにテーパードしたヘッドライトを採用するとともに、リアセクションではオプションのデジタルOLEOテールランプが用意され、連続したLEDライトストリップとイルミネーションリングをアクセントとして与えた。ヘッドライトにはQ3で初めてマイクロLEDモジュールを用いたデジタルマトリックスLEDヘッドライトを採用。約13mm幅のモジュールには2万5600個のマイクロLEDが配置され、個々のマイクロLEDのサイズは約40μmで、これは人間の髪の毛の約半分の太さに過ぎないという。また、0.30のCd値実現とともに車内における快適性に重点が置かれて開発されたことを特徴として挙げている。
また、サスペンションはスチールスプリングサスペンション、スポーツサスペンション、2バルブダンパーコントロール付きサスペンションを設定。ダンパーコントロール付きサスペンションはステアリング、ブレーキ、加速といったパラメータを考慮しながら路面状況や現在の運転状況に常に反応。各ホイールの最適な減衰力を瞬時に算出し、ショックアブソーバーの調整を行なう。
ボディカラーはソリッドのアルコナホワイト、メタリックのグレイシャーホワイト、ミトスブラック、アローグレー、タンボラグレー、プログレッシブレッド、ナバラブルー、デイトナグレーに加え、新色のセージグリーンとマデイラブラウン(マット)など計11色を設定した。
インテリアでは11.9インチのインストルメントクラスターと12.8インチのMMIタッチディスプレイを備えたパノラミックディスプレイを装備。学習型音声アシスタント「Audi Assistant」ではさまざまな車両機能を操作でき、車両に統合されたAIを搭載したこのアシスタントは、MMIの中央タッチディスプレイに初めてアバターとして表示され、起動時にはヘッドアップディスプレイまたはアウディ バーチャル コクピットにもアイコンとして表示されるという。
ステアリングホイールに2つのコラムレバーが統合され、右側のレバーはギヤセレクターとして、左側のレバーはライト機能とワイパーの操作エレメントとして機能する。また、アウディのコンパクトセグメントとして初めてフロントサイドウィンドウにアコースティックグレージングを装備することが可能になり、これによって特に高速走行時の静粛性を向上させた。トランク容量は488Lとし、シートを倒すと最大1386Lまで拡大できる。後席シートは前後にスライドでき、標準仕様で角度調整も可能にした。
この新型Q3について、アウディAG ゲルノート・デルナーCEOは「初代モデルの発売以来、世界中で累計200万台以上を販売したAudi Q3は、当社のベストセラーモデルの1つであり、製品ポートフォリオにおいて高い地位を築いています。第3世代のAudi Q3では、製品戦略の一環として重要なモデルファミリーを刷新し、パワフルなプラグインハイブリッドと高効率内燃エンジンによってラインアップを強化します。新型Q3は、効率性、ドライビングダイナミクス、そして快適性を融合させています」とその特徴について語っている。


















