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TGRR 109号車GRヤリス DAT、世界一過酷と言われるニュル24時間を市販車パワートレーンで完走 トヨタの信頼性と高性能を豊田会長らが世界へ発信
2025年6月22日 23:07
- 2025年6月21日~22日 決勝
6月21日16時(現地時間、日本時間21日23時)から22日16時までニュルブルクリンク24時間レースの決勝が開催された。このニュル24時間で注目されていたのは2019年以来6年ぶりに復帰したトヨタ自動車がルーキーレーシングが組んだ「TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(以下、TGRR)」の参戦。
TGRRは市販パワートレーンのGRヤリスを持ち込み、ドライバーはルーキーレーシングとしてスーパー耐久などに参戦している4人(モリゾウ/石浦宏明/大嶋和也/豊田大輔)が担当している。この中でモリゾウ選手は、もちろんトヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏。2007年に成瀬弘氏とニュルブルクリンク24時間レースに挑戦する活動を立ち上げ、もっといいクルマづくりを自ら実践している。
ニュルブルクリンク24時間レースは、過酷なコースで行なわれるレースだけに、16時のレース開始からリタイアが発生、レース開始後1時間過ぎには停電があるなど通常通りの荒れた展開で生き残ることですら難しい。
その中でGRヤリスは順調にラップを重ね、16時の決勝ゴールを迎えた。
このGRヤリスは、ボディにはレース法規対応などが行なわれ、サスペンションはニュルに合わせて動く足にセッティングされている。しかしながら、エンジン、トランスミッションなどは市販車と同様のパワートレーン。市販車と同様のパワートレーンが、世界一過酷と言われるニュルブルクリンク24時間レースを戦い抜いたわけで、トヨタ自動車とルーキーレーシングは、トヨタの信頼性と戦闘力を世界に知らしめた。実に驚異的な結果と言える。


