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いすゞ、UDトラックスに海外向け小型トラック「クーザー」を初供給

2025年7月7日 発表
いすゞがUDトラックスに海外向け小型トラックとして供給する「クーザー」

 いすゞ自動車は7月7日、いすゞグループのUDトラックスに、海外向け小型トラックとして新型「クーザー」を初供給したと発表した。

 いすゞとUDトラックスは2023年より商品の相互補完を拡充しており、UDトラックスは6月より新型クーザーをいすゞ製車両に切り替えて、マレーシアで販売していた。

 マレーシア向けの新型クーザーは、いすゞの海外向け小型トラック「Nシリーズ(日本名エルフ)」をベースとした車両総重量(GVW)7.5t/8.5tの小型トラックで、シャーシ重量の軽量化・積載量の増加が図られ、ユーザーが小型車に求める要望に応えたモデル。

 エンジンは、環境性能と燃費の高効率化を両立した、クリーンエンジン「4HK1-TCN」を搭載し、安全面では新たに「ABS(アンチロック・ブレーキシステム)+EBD(エレクトロニック ブレーキ・ディストリビューション)」「ASR(アンチ・スリップ・レギュレーター:発進・加速時空転防止装置)」「SRSエアバッグ」「LEDヘッドライト」の標準化など先進安全機能を向上。

 さらに「イモビライザー」の標準化など盗難防止機能の設定に加え、リモコンキーやキャブ内収納の拡充など、ドライバーの利便性も向上させた。また、従来モデルのクーザー利用者も引き続き使えるよう、UDトラックスのブランドイメージを継承するデザインを採用している。

いすゞとUDトラックスの商品領域における協業マトリックスの実績

 いすゞグループは2024年4月に中期経営計画「ISUZU Transformation - Growth to 2030(IX)」で、いすゞとUDトラックス両社の強みを生かして商品を相互に供給し合うことで協業の深化を図ると公表。今後も両社のシナジー創出を加速させ、グループで有する技術・開発力、グローバルに張り巡らされた販売・アフターセールス網、強固に確立したブランドを活用し、より多くのクライアントに魅力あふれる商品を提供することで、社会課題を解決する「商用モビリティソリューションカンパニー」を目指すとしている。