ベアリング搭載で世界最小のけん玉「SG Kendama pico」 NSKのグループ会社が開発販売

ベアリング搭載けん玉としては世界最小となる「SG Kendama pico」

　日本精工（NSK）のグループ会社であるNSKマイクロプレシジョンは、ベアリングが搭載されたけん玉として世界最小となる「SG Kendama pico」を開発し、7月1日より販売を開始した。そろはむが運営するショッピングサイト「ヨーヨーショップ スピンギア」で販売され価格は5500円。

　SG Kendama picoの製品サイズは、高さが（玉含む）31.9mmで幅が13.4mm、重さは3.4g。外径3.0mmのNSKマイクロプレシジョン製の精密ベアリングが玉部分に搭載されている。

製品（玉部分）に搭載されたNSKマイクロプレシジョン製の精密ベアリング（外径3.0mm）

ミツミ製作所にて量産されるSG Kendama pico

1円玉とSG Kendama picoの比較

一般的なけん玉とSG Kendama picoの比較

　SG Kendama picoは、けん玉本体が極小でありながらも、けん玉の玉部分に直径3mmの精密なミニチュアベアリングを搭載することで、競技用けん玉と同様に紐のねじれを防ぐ構造となっており、小型化と実用性を両立。NSKマイクロプレシジョン製造のベアリングの精度と滑らかさ、そして、金属加工を得意とするミツミ製作所が持つ高度な加工技術を融合させることで、“高品質かつ世界最小”に挑戦した。

　さらに、ヨーヨー・けん玉などの玩具の設計を専門分野とする、そろはむによる実用性を兼ね備えた設計により、世界最小のコンパクトさと美しさを実現しただけでなく、実際に使用可能なけん玉としても楽しんでもらえる製品とした。

　NSKマイクロプレシジョンが生産する小径ベアリングは、サーバーの冷却ファンや自動車のシートファン、歯科用のハンドスピンドルなど多くの分野で使われている。これまでに、「クールジャパン」の具体化のために、12分以上回転するハンドスピナー（製品名：サターンスピナー）やヨーヨー、カオスメーカーの開発にも携わり、ニコニコ超会議への協力を含めて、科学の面白さを幅広い層に伝えてきた。

　SG Kendama picoの製品開発は、ベアリングを使った玩具を通じて、新しい価値を創造するとともに、児童をはじめとした幅広い層に向けて科学の面白さを伝えるための一環としている。

世界最小となるベアリング搭載のけん玉「SG Kendama pico」