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「ランボルギーニ名古屋中央」8月オープン アジア最大規模のサービスセンターと認定中古車ショールームを完備

2025年8月1日 正式オープン
8月から稼動するサービスセンター「ランボルギーニ名古屋中央」のオープニングセレモニーが開催された。セレモニーにはアウトモビリ・ランボルギーニのHead of Japanであるパオロ・サルトーリ氏も出席。車両はHPEVのランボルギーニ「レヴエルト」

 アウトモビリ・ランボルギーニの中部地区正規販売代理店である「ランボルギーニ名古屋(コリーダモータース)」は、サーティファイドプレオウンド(認定中古車)専用ショールームと、電動化されたランボルギーニの新モデルの修理、整備に対応できる新しい設備を備えたサービス工場を併せ持つ新拠点として「ランボルギーニ名古屋中央」を新設。8月1日にオープンする。従来のサービスセンターの機能は新拠点へと移動させ、現在あるランボルギーニ名古屋のショールームと合わせてさらなるサービス向上を目指す。

 7月12日には正式オープンを前に、アウトモビリ・ランボルギーニのHead of Japanであるパオロ・サルトーリ氏も出席してのオープニングセレモニーが実施された。

ランボルギーニ名古屋中央は愛知県名古屋市昭和区白金3-1-9に新設。正式オープンは2025年8月1日。ガラス張りの1階と2階がショールームで、奥の1~3階がサービス工場などとなる

 建屋内には世界市場に導入間近であるランボルギーニのHPEV(ハイパフォーマンスEV)、「テメラリオ(Temerario)」を展示。テメラリオはV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンに3つの電気モーターを組み合わせ、合計の最高出力は920CVを発生。搭載するV8ツインターボエンジンは量産型スポーツカー向けとして、初めて最高回転数が1万回転に到達したという。

ランボルギーニのHPEV(ハイパフォーマンスEV)「テメラリオ」が展示されていた
フロントアクスルには2つのモーターを、リアにはV8ツインターボエンジンと1つのモーターを搭載し、駆動方式は4WD
3階にも12気筒エンジンに3つの電気モーターを組み合わせたHPEV「レヴエルト」も展示されていた

オープニングセレモニー

 ランボルギーニ名古屋はアウトモビリ・ランボルギーニとコリーダモータース(GLIONグループ)が正規販売代理店契約を結び運営する中部エリアで唯一の正規販売代理店である。今回のオープニングセレモニーには、アウトモビリ・ランボルギーニからHead of Japanのパオロ・サルトーリ氏とコリーダモータース代表取締役会長の宮本輝夫氏、そしてランボルギーニ名古屋中央のゼネラルマネージャーである木村仁氏が登壇した。

アウトモビリ・ランボルギーニのHead of Japanであるパオロ・サルトーリ氏

 セレモニーはパオロ・サルトーリ氏のあいさつからスタート。サルトーリ氏は、ランボルギーニ名古屋中央は中部地区におけるランボルギーニの価値をさらに高めてくれる重要な存在であると紹介。

 さらにこの店舗は最新のCI(コーポレート・アイデンティティ)を取り入れた作りで、サービスセンターもランボルギーニの最新モデルを整備できる最新設備を持っていること。そして、認定中古車の展示も行なうアジア地区では最大級の大きさであることも語られた。

パオロ・サルトーリ氏に続いて、コリーダモータース代表取締役会長の宮本輝夫氏もあいさつをした
ランボルギーニ名古屋中央のゼネラルマネージャーを務める木村仁氏。木村氏はランボルギーニ名古屋中央を「お客さまへのサービス向上を行なううえで念願だったもの」と表現した

 ランボルギーニ名古屋中央のゼネラルマネージャーを務める木村氏からは、店舗の紹介が行なわれた。ランボルギーニ名古屋中央は延べ床面積が約3180m 2 というアジア最大規模であり、工場は電動モデルにも対応する最新の設備をそろえリフトも15基あると紹介。また、認定中古車は常時5台の展示を行なうとのことだ。

 また木村氏によると、ランボルギーニ名古屋のこれまでの体制では、ショールームとサービスセンターに距離があり、それが顧客に対して不便をかけることがあったという。また、来店ありきのショールームには来やすいが、整備部門であるサービスセンターとなると用事がないと行きにくく、足が遠のいている方もいるのではないかと感じていたが、新たに設立したランボルギーニ名古屋中央は、サービスセンターでありつつ、ショールームも設けることで親しみやすく立ち寄りやすい施設になっていると紹介した。

 そして「ランボルギーニ名古屋中央ができたことでハード面はこれまで以上にしっかりと整えられましたが、それと合わせて私たちランボルギーニ名古屋のスタッフ一同がこれまで以上にお客さまと真摯に向き合うことが何よりも大切だと思っています。私たちの会社には理念として“感謝の心を持つ”というのがあります。この感謝の心を持つことと、常に謙虚であることを忘れずにランボルギーニ名古屋中央を運営してまいります」と語った。

代表者のあいさつの後は参列者によるテープカットが行なわれた

最新設備のそろったランボルギーニ名古屋中央

 店舗の内装やデザインは、アウトモビリ・ランボルギーニの定める最新CIに沿ったもので、建屋の1階には3台の展示車が置けるショールームや商談、整備の打ち合わせなどのためのスペースが設けられている。

 2階にもショールームが設けてあり、一角にはクルマが載るターンテーブルを備えたスペースもあった。これは認定中古車の撮影を行なうために設置したもので、これまでは撮影のたびにクルマの向きを変えるなど「余計に動かす」こともあったが、ターンテーブルを使うことでクルマに必要以上に触れることなく、きれいな撮影を行なえるようになった。

 こうした環境を整えることで、認定中古車を探す人にとってより分かりやすい写真提供ができ、さらにわずかな差ではあるかもしれないが、余計に動かさないことで、認定中古車の状態をよりよく保てるという。このようなこだわりを持っていることもランボルギーニ名古屋中央の特徴となる。

1階のショールームスペースには3台の車両が展示できる
ランボルギーニ名古屋は、アウトモビリ・ランボルギーニのアジア地区で最も優れた販売代理店に贈られる賞のうち、「総合部門」と「マーケティング部門」の2つで最優秀賞を受賞している
マーケティング部門では、実は世界一となっている。これがそのトロフィー
2階のショールーム。こちらには2台分の展示スペースが設けられている。写真の右側は認定中古車のための撮影スペースとなる
ターンテーブルが設けてある。これによりクルマを余計に動かすことなく、見やすくきれいな写真が撮れるようになった
独特のレイアウトを持つ天井の照明。展示車をきれいに見せるためのつくり
ボディに最適な照明が映り込むように作られている
ランボルギーニの特徴でもあるカーボンの織目モチーフにした絵が飾られている。これもランボルギーニディーラーにおける最新デザインの一部
最低地上高が低いランボルギーニの車両を迎え入れるため、道路から施設に入る部分に段差がない作りにするとともに、駐車場の輪止めの高さもディフューザーが当たらないよう低いものになっている

 ショールームエリアの裏手には、最新設備が整ったサービスセンターがある。サービスセンターも1階と2階に別れていて、合計で15基のリフトを用意。なお、こちらの工場で整備に従事するメカニックは5名いて、全員が専門の教育を受けたランボルギーニ整備のプロフェッショナルである。

 サービスセンターの仕事について、整備部門の責任者に話を伺ったところ、最新モデルは細かな調整といった作業はあまりなくなるが、その代わり高度な車両制御の知識や英語で解説されている資料を読むことなど(最初のうちは英語での資料が配布され、その後に日本語版が出るとのこと)、従来の整備士の能力にプラスアルファが求められるという。そのため、現在のサービス部門はそのようなスキルも身に付けた優れた人材によって構成されているとのこと。ちなみにこの日はサービスセンターの人材のうち、数名がテメラリオやレヴエルトを整備するトレーニングのため、イタリアへ出張に行っているとのことだった。

 また、メカニックが使う工具は、会社から支給される工具以外にも、アメリカのスナップオン(SNAP-ON)や、ヨーロッパのファコム(FACOM)、ハゼット(HAZET)など、それぞれの自身の作業を確実に行なうための工具をそろえているそうだ。

サービスセンター入口にあるパネルも最新のCI。世界中のサービスセンターで同様のパネルが掲示されている。また、入口にリフトが設けてあるがこれは整備用ではなく、来店した車両に対してのサービスの一環で、下まわりのちょっとしたチェックなどに使用される
サービスセンターの1階フロア。内装の色や天井の高さなども決まっている。グレーの床は汚れや異物を発見しやすくするためのもの。また、汚れが目立つので清掃の意識もより高くなることを狙っている
オープニングセレモニーのためにアヴェンタドールの各モデルが並べられていた。これはウルティメ ロードスター
アヴェンタドールSV
アヴェンタドールS
アヴェンタドール ロードスターSV
ウルスが置いてあった場所は洗車専用のスペース
ムルシエラゴやガヤルドといった以前のモデルも、もちろん整備・修理可能だ
整備スペースは2階にもあり、作りは1階とほぼ同じ。1階と2階の移動には車両専用のエレベーターを使用する
2階には電動車専用のスペースを完備。作業時は有資格者以外、立ち入りが制限され、取り外したバッテリを保管するための専用ケースなども用意されている
電動車専用スペースには、「ウラカン EVO」の車高を44mmアップさせてオフロード走行も可能にし、ルーフキャリアを装備した「ウラカン ステラート」が展示されていた