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BMW、「X7」に日本専用のカスタムオーダーサービス導入 コンセプトモデル「X7 錦ラウンジ」と同等に仕上げられる
2025年7月22日 12:13
- 2025年7月15日 発表
- 550万円
ビー・エム・ダブリューは7月15日、「X7」に日本専用のカスタマイズを施すことが可能な「BMW X7 NISHIKI LOUNGEカスタムオーダー・サービス」を導入すると発表した。価格はユーザーがオーダーした新車車両への追加架装サービスとして550万円(車両本体価格は含まれない)。
BMWは近年、日本オリジナルのコンセプトモデル「X7 錦ラウンジ(NISHIKI LOUNGE)」を公開するとともに、数々の専用品を装備し存在感ある漆黒に仕立てた日本専用限定車「X7 BLACK-α(ブラック・アルファ)」を販売するなど、日本独自のカスタムサービスの提案に力を注いできた。
今回の「BMW X7 NISHIKI LOUNGEカスタムオーダー・サービス」では、コンセプトモデルのX7 錦ラウンジと同等のカスタマイズメニューを色彩の好みに応じて自由にデザインすることが可能となっており、大きくボディカラー、インテリアトリム、フロアマットを独自仕様にできる。
BMW日本法人による2トーンボデイペイント
ドイツBMW本社が保有する生産工場で生産可能なカタログ設定色およびBMW Individual Special Paintよりボディカラーの選択が可能で、さらに上部を「ブラック・サファイア」「オキサイド・グレー」「スペース・シルバー」から選択した2トーン仕様(コーチライン付き)にできる。
2トーン仕様は現在7シリーズにのみ提供されており、X7の2トーン仕様は今回、世界で初めて提供される。塗装はBMW日本法人の新車整備センターで行なわれ、BMWの新車と同等の保証が受けられるという。
楽芸工房による箔装飾のインテリアトリム
インテリアパネル、センターパネル、ドアパネル、センターコンソールボックスリッドは楽芸工房による伝統的な西陣織の製作過程と同様の希少な素材と高度な技法を用いた箔装飾カスタマイズが可能。伝統的な12の紋様/技法を用いたパターンをベースに、ユーザーが望む色調で世界で唯一の特別な世界観を実現する。
コンセプトモデルのX7 錦ラウンジでは、広大な宇宙空間と煌めく星々を箔泊装飾で表現することで、車室内を豪華絢爛に彩ることができ、漆を接着剤として利用する技術を用い、漆を使う量を繊細に操ることにより貼り付ける箔の輝き、色味を変化させ、繊細な輝きを演出した。今回のカスタムオーダーサービスでも、ユーザーがイメージする世界観を箔装飾のさまざまな技法を駆使して具現化していくという。
楽芸工房は、京都・西陣で箔屋としての歴史を重ねてきた村田商店の直営工房・意匠部として平成元年に創業し、西陣織の特徴の1つである引箔の製造を行なっている。
川島織物セルコンによるフロアマット
川島織物セルコンによって仕上げられるフロアマットを装備することが可能。コンセプトモデルのX7 錦ラウンジでは優しく包み込み、光り輝く安らぎの夜空を、一本の糸を部分的に染め分ける染色方法である絣染めを用いて表現。デザインのテーマは宇宙であり、星の煌めきを表現するためにシルバー系の糸ではなく、あえて扱いが難しいという絣を用いているのが特徴。
また、宇宙を表現するため絣糸、紫、紺、黒の4色の中から選んだ5本を撚り合わせた7種類の撚糸を使用しており、今回のカスタムオーダーサービスでも同社のラグコレクション「KOTOSOME」の4テクスチャーに加え、「Red Dot Design Award 2025」を受賞した「ZEN GARDEN」のデザインパターンをベースに川島織物セルコン オリジナルカラーボンテン(全455色)から顧客が選択し、「ハンド・タフト」という手仕事による打ち込み技法によって自然素材(ウール)でありながらも密度が高く、色鮮やかで上質な風合いの専用フロアマットを実現していく。


