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ヴァレオ、新世代SDVの最新テクノロジーなど「IAAモビリティ2025」で発表
2025年9月2日 14:08
- 2025年9月9日〜14日(現地時間) 開催
ヴァレオは、ドイツ・ミュンヘンで9月9日〜14日(現地時間)の期間開催される「IAA MOBILITY 2025」の出展概要を発表。
ヴァレオブースでは、新世代SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)の最新テクノロジー、ADAS(先進運転支援システム)、電動車ソリューション、ライティング、次世代のインテリア・エクスペリエンスなどに焦点を当てた展示が行なわれる。
また、世界規模でより効率的で、より安全で、脱炭素化された交通手段を実現するための最新の取り組みも紹介される。
SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)
SDVソリューションのデモンストレーションでは、エンドユーザー向け機能からデジタルテストを含む完全なエコシステムの統合まで、包括的なソフトウェア・ソリューションである「ヴァレオanSWer」を展示し、すでに路上で稼働しているSDVアプリケーションと、次世代の車両に向けた未来を見据えたソリューションを紹介。
センサーや組み込みソフトウェアの領域では、レベル3以上の機能を実現する鍵となる「ヴァレオ SCALA 3 LiDAR」、そしてリアルタイムの車両データを活用して効率的なロードサイド・アシスタンスと予知保全を実現するリモートサポートソリューション「ヴァレオ Assist XR」などを紹介。
そのほかにも、安全性とパーソナライズされたドライビング・エクスペリエンスを向上させるアップデート可能な機能を実現するADB(アダプティブ・ドライビングビーム)、高解像度スマート・ライティング・システム、Lextarとの共同開発によるミニLEDベースのソリューションなども発表される。
モビリティの電動化:充電器から道路まで
電動化領域では、完全なコネクティビティ、リアルタイム・モニタリング、そしてV2G(Vehicle-To-Grid)対応を備えた新世代AC充電ステーション「Valeo Ineez」。ヴァレオPredict4Rangeソフトウェアと組み合わせることで最大24%の航続距離を延長する「ヴァレオ・スマート・サーマル・マネージメント・ソリューション」や、バッテリーの安定性と安全性を高める液浸冷却技術などを展示。
また、発進、加速、高速走行時の効率を向上させる2速高電圧eAxleシステムや、都市部の軽量モビリティ向けに設計された48VパワートレーンeAccessなど、ハイブリッド化による排出量と燃費の削減を支援する自動車メーカー向け技術も展示。
スマートでパーソナライズされた、人間中心のキャビン
インテリア関連では、没入型の次世代インフォテインメント・ディスプレイ「ヴァレオ・パノビジョン」や、Unityとの提携により開発された、初の自動車用拡張現実(XR)ビデオゲーム「ヴァレオ・レーサー」では、ライブビデオと車両に搭載された既存のADASセンサーからのリアルタイムデータを組み合わせた安全性と体験を融合させた技術を展示する。
また、バイタルサインと注意レベルを追跡し、快適性と安全性を向上させる「ドライバーモニタリングシステム」や、ドライバーの反応時間を向上させることで視界を改善し、制動距離を短縮する「Aquablade」ワイパーブレードも紹介。
ミュンヘンで初めて発表される次世代ステアリングホイールのプロトタイプは、ステアバイワイヤ技術によってホイールの回転が少なくなり、ユーザーエクスペリエンスが向上するという、ヴァレオの未来へのビジョンを示す。
持続可能なモビリティ:生産からライフサイクルの終わりまで
持続可能な自動車モビリティへの取り組みとして、3つの柱である、「クリティカルな原材料の使用量削減」「部品の長寿命化」「設計段階からのライフサイクル管理の組み込み」について紹介。注目すべき展示としては、マーレと共同開発した永久磁石を使用しない新世代モーター「iBEE(インナーブラシレス電気励磁)」や、インバーターやコンプレッサーなど、ヴァレオグループの幅広い再生部品のポートフォリオなどが紹介される。
