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トヨタ、25式進化型GRヤリスの「エアロパフォーマンスパッケージ」 冷却性能と空力性能を向上させる6アイテムをセット
RZ“High performance”とRCに設定
2025年9月12日 13:30
- 2025年10月1日 発売
- RZ“High performance”+Aero performance package:582万5000円~547万5000円
- RC+Aero performance package:440万5000円~405万5000円
TOYOTA GAZOO Racingは、25式進化型GRヤリスの「Aero performance package(エアロパフォーマンスパッケージ)」をRZ“High performance”とRCに設定し、10月1日に発売する。価格は「RZ“High performance”+Aero performance package」の8速ATが582万5000円、6速MTが547万5000円。「RC+Aero performance package」の8速ATが440万5000円、6速MTが405万5000円。
今回の「Aero performance package」はGRヤリスの冷却性能と空力性能の向上を狙ったもの。「ダクト付きアルミフード」「フロントリップスポイラー」「フェンダーダクト」「燃料タンクアンダーカバー」「可変式リヤウイング」「リヤバンパーダクト」の計6アイテムを同時装着することで効果を最大化するという。
「ダクト付きアルミフード」は全日本ラリー選手権の参戦車で先行開発し、GRMNヤリスに採用したカーボン製フードと同形状のダクト付きアルミフードを設定。高速走行中、エンジンルーム内の熱をダクトから放出し、冷却効果を高める。
「フロントリップスポイラー」はスーパー耐久シリーズで学んだ高次元の空力バランスを実現するために、フロントリフトの発生を抑え、フロントの接地感と空力バランスを高め、車両のトータルリフトバランスを向上。当初はこのフロントリップスポイラーを除く5点のアイテムでパッケージを構成することを検討していたが、プロドライバーの大嶋和也選手からのフィードバックを受け、より高次元のバランスを目指し、最終的にこのフロントリップスポイラーを追加採用するに至ったという。
「フェンダーダクト」はホイールハウス内に溜まる空気を後方へ放出させることで、ノーズダイブ時のステアリングフィールや、コーナー入り口での操縦安定性を向上させる。
「燃料タンクアンダーカバー」はスーパー耐久シリーズ参戦車両の安全燃料タンクの下部をフラット形状にするアイデアを採用。ボディ下部の空気の流れを最適化し、空力性能を高める。
「可変式リヤウイング」は高速域での操縦安定性に寄与するもので、ブレーキング時のスネーキング現象(車体が左右に揺れる不安定な動き)を抑制。可変式のため、サーキットなどでウイングの角度を変えて走りを楽しむことができる。
「リヤバンパーダクト」は、リヤバンパーにおけるパラシュート効果(車両前方からの走行風をリヤバンパーが受け止めることで空気の滞留を招き、抵抗となる現象)を抑制し、Cd値を低減。スーパー耐久シリーズで空力負荷によりリヤバンパーが外れたことを起点に、モータースポーツ特有の厳しい環境に対応するため開発されたものとなる。
なお、GRヤリスはこれまで2024年の改良モデルを進化型と呼称してきたが、2025年に改良モデルを出すにあたって呼称を整理。2020年デビュー当時のものを「20式」、2024年の改良モデルを「24式」、そして2025年の一部改良モデルを「25式」と呼ぶことにしたという。エアロパフォーマンスパッケージは「25式」に設定される仕様となる。











