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アステモ、TDKの「車載用電源製品」の新規開発事業を承継
2025年9月25日 17:37
- 2025年9月25日 発表
Astemo(アステモ)は9月25日、TDKが展開する車載用電源製品の新規開発事業を会社分割(簡易吸収分割)により、Astemoが承継することを決議したと発表した。効力発生日は2026年4月1日の予定で、承継対象となる権利義務の対価として、TDKに対し43億円を支払う予定。
Astemoは、SDV(Software Defined Vehicle)時代におけるモビリティの電動化と知能化のリーディングカンパニーを目指し、技術開発や体制構築に取り組んでいる企業。また、電動パワートレーンやAD/ADAS技術、さらにソフトウェアによる制御を支えるECUの安定稼働に欠かせない電源制御技術などのIn-Car領域に加え、IoVプラットフォームをはじめとするOut-Car領域では、インフラやエネルギー供給網との連携を視野に入れたエネルギーマネジメント技術の高度化にも取り組んでいる。こうした取り組みの中でも、電源系技術のさらなる強化は、次世代車両開発を支える技術として重要な要素になるという。
今回Astemoは、TDKが長年にわたり実用化・量産・市場展開を通じて技術的信頼性を築いてきたDC-DCコンバータやオンボードチャージャーなどの電源系技術と、それを支える開発人材・資産を含む車載用電源製品の新規開発事業の承継を決定。
今回の継承により、電動化領域における技術基盤を拡充するとともに、In-Car領域はもとより、充電インフラや電力網との連携を含むOut-Car領域においても、エネルギーマネジメント技術の高度化と再構築が可能になるとしている。
特に電力変換技術の高度化は、E/Eアーキテクチャの設計自由度を高めるとともに、V2Xや車外エネルギーソースとの連携など、次世代のエネルギーマネジメント技術の実現において重要な要素となることから、Astemoは今回の承継によって、In-Car/Out-Car領域において、次世代車両に求められる高度なエネルギーマネジメント技術の提供に向けた取り組みを加速させるとしている。
