エクセディグループ、英Electrogenicとの協業でクラシックMini向けEVコンバージョンキット用モータ開発に着手

エクセディのグループ会社が開発した高性能アキシャル・フラックスモータ「AFT140i」がクラシックMini向けEVコンバージョンキットに採用される

　エクセディは9月29日、同社グループ会社のEXEDY Clutch Europeが英国のElectrogenicと提携したと発表した。

　ElectrogenicはクラシックカーEV（電気自動車）コンバージョン専門企業で、EXEDY Clutch Europeは、この提携によりElectrogenicが開発するクラシックMini向けEVコンバージョンキットに搭載される高性能アキシャル・フラックスモータ「AFT140i」の専用仕様開発に着手する。

クラシックMini向けEVコンバージョンキットに搭載される「AFT140i」モータ

　EXEDY Clutch Europeの「Saietta Electric Drive」が開発した「AFT140i」モータは、インバータ内蔵型のアキシャル・フラックスモータ。

　アキシャル・フラックス技術とインバータ一体型設計により、サイズに対する非常に高いトルクと出力密度を実現。限られたスペースのクラシックカーにも搭載可能な、軽量かつコンパクトなパッケージを実現するという。

　60bhp（約45kW）、135Nmの液冷モータで、固定ギア比のドライブトレインを通じてホイールに瞬時に電動トルクを供給。ElectrogenicのSDV技術（制御ソフトウェア）「EG-OS」と組み合わせることで、「AFT140i」モータの性能を最大限に引き出し、クラシックMiniに現代的なドライビング体験をもたらすとしている。

　Electrogenic CEOのスティーブ・ドラモンド氏は「EXEDY Clutch Europeとの提携を発表でき光栄です。『AFT140i』モータは革新的なコンパクトさと能力を持ち、当社のEG-OSソフトウェアと組み合わせることで、幅広い市場での大きな可能性を秘めています。エクセディグループとの協業を通じて、EVパワートレイン製品をさらに進化させ、未来のモータ開発に貢献できることを楽しみにしています」とコメントしている。