ニュース

横浜ゴム、世界初の水素燃料バギーレース「Extreme H」にオールテレーンタイヤ「ジオランダーX-ATプロトタイプ」を供給

2025年10月9日~11日(現地時間)開催
GEOLANDAR X-ATをベースにしたプロトタイプタイヤを装着したPioneer 25

 横浜ゴムは、FIA(国際自動車連盟)公認のワールドカップ格式レースで、世界初の水素燃料モータースポーツとして、10月9日~11日(現地時間)にサウジアラビアのキディヤ市で初開催された「FIA Extreme H World Cup(以下、Extreme H)」、および10月4日~5日(現地時間)に開催された電動オフロードカーレースシリーズ「Extreme E」に、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」をワンメイク供給した。

 Extreme HとExtreme Eは、持続可能な未来を実現する次世代技術の実証・普及と環境意識の向上を図るとともに、男女が公平に競争できるジェンダー平等の促進を目的に開催しているレース。

 Extreme Hでは、専用開発したマシン「パイオニア(Pioneer)25」を使用し、同車両は最先端の水素燃料電池を搭載し最高出力550馬力、0~100km/h加速4.5秒を発揮。今年はイギリス、スウェーデン、オーストリア、スペインから全8チームが参加し、世界トップクラスのドライバー(男性1名、女性1名の混成チーム)で競われる。

 Extreme Eは、Extreme Hの前身として2021年から開催されていて、今回のレースを最後に終了する予定。同じく専用開発されたハイパフォーマンスな「オデッセイ(Odyssey)21」を使用し、Extreme Hに参加する全チームが参戦。Extreme H同様に、男性ドライバー1名、女性ドライバー1名の混成チームで競われる。

レースに供給するタイヤのベースとなるオールテレーンタイヤ「GEOLANDAR X-AT」

 横浜ゴムは両レースの活動理念に賛同し、オールテレーンタイヤ「GEOLANDAR X-AT(ジオランダー・エックスエーティー)」をベースにしたプロトタイプ仕様を供給。同タイヤは再生可能原料・リサイクル原料比率38%を達成しながらも、高重量の水素燃料オフロードカーと電動オフロードカー向けに耐久性をより高めた製品となっている。