ニュース
横浜ゴム、開発中のウルトラハイパフォーマンスタイヤ「ADVAN Sport V107」のコンセプトモデルをモビショーで初披露
2025年10月20日 13:36
- 2025年10月17日 発表
横浜ゴムは10月17日、東京ビッグサイトで10月31日~11月9日に開催されるジャパンモビリティショー2025の出展概要を発表。今回は「持続可能な社会に向けたヨコハマの挑戦」をテーマに、環境と商品・技術革新の両立を目指す横浜ゴムの取り組みが紹介する。ブース出展場所は、西展示棟4階(西3)。
技術展示
技術展示では、植物原料由来などのエタノールからブタジエンを高効率で生成する技術を紹介。この研究は、日本ゼオンおよび国立研究開発法人産業技術総合研究所と横浜ゴムが共同で進めていて、2026年のベンチ設備稼働を経て、2030年までに社会実装の技術を確立し、2034年の事業化を目指しているもの。
また、この取り組みは2021年度に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発」に採択された2つの研究開発テーマの内の1つで、従来の石油由来原料に依存せず、CO2削減に貢献するカーボンニュートラル技術であり、再生可能資源の活用によるサーキュラーエコノミー実現にも寄与するという。ブースでは研究成果に加えて、この技術がもたらす循環社会のイメージや生成したブタジエンゴムも展示される。
商品展示
商品展示では、高性能の飽くなき追求と同時に、サーキュラーエコノミーをはじめとするサステナブルな取り組みを体現する「ADVAN(アドバン)」「GEOLANDAR(ジオランダー)」「ウィンタータイヤ」を紹介。ADVANでは「全日本スーパーフォーミュラ選手権」に供給しているレーシングタイヤを展示。このタイヤは、走行性能向上を追求しながら再生可能原料・リサイクル原料比率46%を達成している。
そのほかにも、ブースではこれまでの挑戦の軌跡を紹介するとともに、実際のフォーミュラカーも展示。また、世界初の水素燃料モータースポーツ「FIA Extreme H World Cup」に供給した「GEOLANDAR X-AT プロトタイプ仕様」は、再生・リサイクル原料比率38%を実現しながら耐久性を向上。一般市販用タイヤでは、2025年9月に発売した乗用車用スタッドレスタイヤ「iceGUARD 8(アイスガード エイト)」を紹介。アイスガード8は、天然由来の吸水素材「水膜バスター」を新採用し、横浜ゴムのスタッドレスタイヤ史上最高の氷上性能を実現しており、今回は「水膜バスター」を配合した新開発のコンパウンド「冬ピタ吸水ゴム」を体感できるツールなども用意するという。
コンセプトタイヤ初披露
さらに現在開発中の商品では、ウルトラハイパフォーマンスタイヤ「ADVAN Sport V107」のコンセプトタイヤの初披露を予定。このタイヤはウェットグリップ性能や低転がり抵抗性能を更に高めつつ、軽量化や再生・リサイクル原料比率80%を実現している。
