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ヴァレオ、新型「eAccess」「iSMMG」など最新48Vシステムをジャパンモビリティショー2025で日本初公開

市光工業は安全性向上と円滑なコミュニケーションを実現するライティング・ソリューションを出展

2025年10月31日~11月9日 開催
ヴァレオ&市光工業の出展ブースイメージ

 ヴァレオジャパンと市光工業は10月15日、東京ビッグサイトで開催される「ジャパンモビリティショー2025(一般公開日:10月31日~11月9日)」の出展概要を発表した。出展場所は東ホール6(E6001)。

ヴァレオの出展内容

 出展ブースでは、ヴァレオグループが提案する、「より安全で、よりスマートで、よりサステナブルなモビリティの未来」を提案。モビリティがSDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)へと進化する中、ヴァレオはその核となるソフトウェアとAIを駆使した革新的なソリューションを展示するほか、日本初公開となる「ヴァレオ・レーサー」「ヴァレオ・アシストXR」「ヴァレオ・ステアUX」は、ソフトウェアと車載センサーを駆使した新たな車内のデジタル体験と、コネクティビティとAIによる「リモートアシスト」「ヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)」の新たな形を具現化したものという。

 また、モビリティの未来を見すえ、低電圧~高電圧まで網羅する、業界屈指の強力な電動化ソリューション・ポートフォリオを確立。今回のモビショーでは、ヴァレオが得意としている48Vシステムの最新ソリューションを紹介する。

ヴァレオ・レーサー

 ヴァレオ・レーサーは、クロス・リアリティ(XR)を活用したユニークな車載ゲーム体験で、車内エンターテイメントの新しい形を提案。乗員は車両のWi-Fiに接続されたスマートフォンやタブレットでリアルタイムにゲームを楽しめる。また、このXRイノベーションは、車両に搭載されている既存の先進運転支援システム(ADAS)センサーと、車載のAI知覚アルゴリズムを利用し、現実の道路、カーブ、障害物などがゲームのシーンに組み込まれ、実際の走行環境がゲームの舞台となるという。

 クラウド対応のマルチプレイヤーモードもあり、クルマに乗っていない友人や家族もリモートでゲームに参加でき、すでにアジアのOEMからビジネスを受注していて、2026年第1四半期に搭載車が発売される予定。

ヴァレオ・レーサーのイメージ

ヴァレオ・アシストXR

 ヴァレオ・アシストXRは、緊急時(eCall)、故障や損傷時のアシスタンス(bCall)、サービスコール(sCall)など、より効率的にサポートするために車両とその環境から情報を収集する新たなソリューション。追加のハードウェアなしにコールセンターからリアルタイムのデータとビデオストリームにアクセスでき、プレッシャーがかかる状況での効率を向上させる。

 また、状況評価を改善し、情報処理速度を速めるために人工知能(AI)を活用し、AIとクラウド機能は「Amazon Web Services(AWS)」を利用。ヴァレオが開発したユーザーフレンドリーなインターフェースにより、オペレーターがデータにアクセスしやすくなるという。

ヴァレオ・アシストXRイメージ画像

ヴァレオ・ステアUX

 次世代のステアリングホイールであるヴァレオ・ステアUXは、ステア・バイ・ワイヤ技術により、ステアリングホイール全体をインタラクティブな操作エリアへと進化。タッチセンサー、フォースセンシング、ハプティクス(触覚フィードバック)を備えたクリスタルスイッチと、必要な時だけ表示されるアイコンにより、ドライバーは注意をそらされることなく、安全機能やエンターテイメント機能をシンプルかつ多彩に操作できる。

 なお、自動運転時のオートモードに切り替わると、クリスタルスイッチ周辺のエリアがアクティブになり、仮想キーボードを使ってメールを確認・返信したり、ホイール両側のタッチパッドとバックボタンをコントローラーとしてゲームをプレイしたりできるほか、ドライバーがステアリングホイール中央に息を吹きかけてアルコール検査を完了しないと、ドライブモードが起動しない飲酒運転防止機能も搭載している。

ヴァレオ・ステアUX

48Vゴルフカート

 48Vゴルフカートは、リジッドアクスルに一体化したヴァレオ48Vシステムのパフォーマンスを体感できるデモカー。リジッドアクスルと呼ばれる車体の構造部品に電動モーターやギアボックスなど、駆動系部品をモジュールとして組み込むことにより、ゴルフカートや小型ユーティリティビークルなどの小型EV向けのアフォーダブルで、シンプルで堅牢な電動化ソリューションに仕上げている。

48Vゴルフカート(イメージ画像)

48Vパワートレーン新型eAccess

 都市部の小型車向けに設計された48Vパワートレーン「新型eAccess」は、今回が日本初公開となる。48Vモーター、一体型ギアボックス、インバーターをコンパクトなユニットに統合した、3輪および4輪電動車向けのシンプルでアフォーダブルな電動ソリューションで、構成に応じて最大100kmの航続距離と最高速度45km/h~95km/hを実現。第1世代のeAccessは、ヴァレオのベルトスタータージェネレーター技術をベースに設計していたが、今回出展する新型はギアタイプとなり、トルクの伝達性能を高めながら、コンパクトさ、シンプルさとアフォーダブルさを兼ね備えたという。

iSMMG(48Vインバーター 一体型スモールモビリティ モータージェネレーター)

 日本初公開となる2輪向け48Vパワートレーンソリューションとなる「iSMMG(48Vインバーター 一体型スモールモビリティ モータージェネレーター)」も出展。従来のSMMGはモーターとインバーターが別体だったが、iSMMGはモーターとインバーターを「i=Integrated」統合した「2 in 1」ソリューションとなり、空冷式の一体型マシンとなる。連続出力は4kWおよび6kW、ピーク出力は6kWおよび10kWで、システムピーク効率は90%を超え、量産開始は2027年を予定 。

48V 15kW eモーター&インバーター

 48V 15kW eモーター&インバーターは、乗用車および2輪・3輪車用の48Vのベルトレス・モーター・ジェネレーター。油冷モーター+水冷インバーターの仕様で、P3(トランスミッション取り付け位置)向けとなる。2021年から量産していて、ハイブリッドDCT向けとして中国やEUのOEMに納入済みで、現在は水冷モーター+インバーターの仕様となり、P4(リアアクスル一体モジュール)向けとなる25kWモデルも開発中。

ダイナミック・アンビエント・ライティング

 Lynk&CoのZ20に搭載されている「ダイナミック・アンビエント・ライティング」を展示。灯体のキャビンの中心には目を引く「インフィニティライト」が配置され、インストルメントパネル全体に広がる全長RGBマルチLEDが、光り輝くトンネルのように空間の知覚を広げ、動きのある多彩な色の光で感覚に訴えかけてくる様子を紹介。また、4つのムード設定(花火、オーシャン、ムーンライト、ネオン・シティ)により、車内はパーソナライズされた空間に変わり、光と音を連動するのも可能となっている。

Lynk&CoのZ20に搭載されているインフィニティライトを展示

市光工業の出展内容

 市光工業は、自動運転時代に不可欠な安全性の向上と円滑なコミュニケーションを実現するライティング・ソリューションを展示。

HDライティング

 HDライティングは、ヘッドランプの照射範囲を数万ピクセルに分割して個別に制御する技術。この技術により、ハイビーム領域では高精細なグレアフリーハイビームを実現し、最大限の視界を確保できるほか、精細な配光制御によって標識への照射を減光し反射による眩しさの低減や、センシングカメラのハレーションも防止してくれる。

 さらに、ロービーム照射範囲を高解像度化することで、レーンガイドやナビゲーション表示を路面に投射することによる運転サポートが可能になり、将来的には自動運転時に交通利用者への円滑なコミュニケーションにも活用できると期待されている。

HDライティングの展示イメージ
HDライティング点灯イメージ

e-Face

 e-Faceは、自動運転車から周囲の交通利用者へのコミュニケーションの支援で安心・安全を提供する外向けHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)で、自動運転中の車両の状況に応じて文字や表情で「自動運転中」や「あいさつ」などの行動表示を行ない、ドライバーが行なう周囲の交通利用者とのコミュニケーションの一部を代替してくれるもの。また、自動運転“地域モビリティ”コンソーシアムに参加し、災害時の情報発信や警告表示などを行なう地域インフラの1つとして役に立つ可能性も探求しているという。

e-Faceイメージ

e-Grille

 e-Grilleは、自動車の電動化・自動化に伴い変化していくフロントパネルの性能を高める技術。フロントフェイス全体に広がる信号灯と融合し高度な先進運転支援システム(ADAS)に必要なセンサーを内蔵することで、効率的な構造と高い意匠性を提案するもの。ヴァレオグループのシナジーを生かした、ライティングとセンサーを統合した製品。

e-Grilleイメージ

 また、サステナブルな技術として、市光工業は「4R:Recycle(d)/Repair/Robustify/Remanufacture」の方針のもと開発を遂行。アウターレンズ、ハウジングといった自動車用ランプ部品の部位ごとに求められる樹脂特性に合わせ、バイオ由来材、リサイクル材といった最適な材料を選択。製品の量産化を見すえ量産品の形状で成形し、評価を行なっている試作品を展示する。

ヴァレオ&市光工業の出展場所は東ホール6(E6001)