GoogleマップにAIアシスタント「Gemini」搭載

「Googleマップ」にAIアシスタント「Gemini」を搭載

　Googleは11月5日、「Googleマップ」にAIアシスタント「Gemini」を搭載することを明らかにした。Geminiが利用可能なAndroidとiOSの地域であれば、Geminiによるナビゲーション機能が今後数週間以内に展開され、Android Autoも近日中にリリース予定としている。

　Googleマップアプリに登場するGeminiによるナビゲーション機能では、Geminiがユーザーのリクエストに応え、ルート上の場所の検索、利用可能なEV充電器の確認、Android端末での到着予定時刻の共有などが、これまで以上に簡単に行なえるようになるとしている。

　具体的には、「ルート沿いに、数マイル圏内で、ヴィーガンメニューのあるお手頃価格のレストランはありますか？　駐車場はどうですか？」といった会話から、「わかりました。そこに行きましょう」といったルート設定までのサポートを受けられ、「そこで人気の料理は何ですか？」など、より具体的な質問にも応えるという。

　また、「ところで、明日の17時にサッカーの練習をカレンダーに追加してもらえますか？」と尋ねると、Geminiがカレンダーに接続して自動的にイベントを追加したり、昨夜の試合やニュースをチェックしたりと、ハンドルから手を離す必要がなくなるという。

　交通渋滞の報告も簡単になり「事故が見えました」「この先、洪水のようです」「あの渋滞にご注意ください」などと発声するだけで、すぐに渋滞を報告できるようにしている。

　こうしたGoogleマップ初のハンズフリー会話型ドライブ体験の提供により、助手席に知識豊富な友人がいて、目的地まで自信を持って案内してくれるような感覚を得られるという。

　このほかにも、Googleの公式Webサイトでは、Googleマップに今後追加される新しい機能を紹介している。

　米国でAndroidとiOS向けに現在展開中のGeminiによるランドマークベースのナビゲーション機能では、信号や一時停止の標識に加えて、ルート沿いにあるガソリンスタンド、レストラン、有名な建物などのランドマークも表示。「Thai Siam Restaurantの先で右折」といったわかりやすい案内が音声で聞こえ、近づくと地図上でハイライト表示される。

　そのほかにも、米国でAndroid向けに展開中の交通情報アラートでは、予期せぬ通行止めや大渋滞など、前方の道路で発生する可能性のあるトラブルを事前に通知。11月後半に米国でAndroidとiOS向けに段階的に展開されるGeminiを搭載したLens機能では、レストランなどについて「店内の雰囲気はどう？」といった内部情報を入手できるという。