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Moduloと無限が「THANKS DAY」初開催! たくさんの笑顔と一緒に今期GT500を引退するレーシングドライバー伊沢拓也選手の目には涙がキラリ

2025年11月30日 開催
「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」がモビリティリゾートもてぎで開催され、フィナーレでは伊沢拓也選手のGT500引退セレモニーも実施された

 ホンダアクセスと無限(M-TEC)とNAKAJIMA RACINGは11月30日、栃木県芳賀郡茂木町にあるサーキット「モビリティリゾートもてぎ」の南コースにて、ホンダ・Modulo・無限ファンに向けたスペシャルイベント「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」を開催した。

 オーナーズミーティングの事前申し込みは、Modulo&Modulo X系オーナー275台、MUGEN系オーナー183台の計458台と大盛況。加えて、会場外の駐車場にはオーナーズミーティング枠に入れなかったファンも大勢集まり、会場はホンダ・Modulo・無限・NAKAJIMA RACINGファンが大集結! 会場には最後まで笑顔が絶えなかった。

会場のオーナーズミーティング駐車場には400台以上が集まり交流を楽しんでいた
オーナーズミーティング会場にはさまざまな地域からいろいろな車種が大集結していました

無限が参加したことでユーザーの輪が広がったTHANKS DAY

 今年はModulo(ホンダアクセス)だけでなく、ホンダ同盟の無限も参加。ステージトークイベントでModulo開発アドバイザーの土屋圭市氏は、無限のパーツもテストしていて、大まかに区別するなら、ストリートメイン派向けがホンダアクセスで、サーキットメイン派向けが無限かなと、それぞれにキャラクターがあると紹介。

 またホンダアクセス開発陣も、オーナーは常にサーキットを走る訳ではないので高速道路やワインディングで気持ちよく走れるアイテムを追求していると言及。一方、無限の開発スタッフは、日常の使い勝手を少し削ってでも、サーキットで効果が出るようなパーツを日々目指しているという。

 土屋氏は、本田宗一郎氏の長男で“無限”を立ち上げた本田博俊氏の人柄にも触れ、「本当に細かいし、うるさいよねぇ。デザイナーがデザインしたのに、それでもダメ出しするんだもん。あれは宗一郎さんのDNAが濃いのかね~」と来場者の笑いを誘った。

「自分は外注なのでホンダアクセスさんの社員ができないような危険な速度領域のテストもやらされている!」と毎年恒例の苦情を笑顔で暴露! というのはもちろん冗談で、一般レベルの運転スキルでは確認できないような、速いスピードでクルマのバランスが破綻した時に何が起こるのかを土屋氏が確認することで、各アイテムの安全マージンが分かり、ユーザーの安全性に寄与している

 中嶋悟監督が率いるModulo Nakajima Racingは、レーシングドライバーの伊沢拓也選手と大草りき選手、さらにレースアンバサダー「Moduloスマイル」の池永百合さんと根岸しおりさんも参加。

 トークショーでは今シーズンのSUPER GT第7戦オートポリスでの2位表彰台を振り返り、第6戦スポーツランドSUGOでアクシデントに巻き込まれてマシンが大破してしまった状況から、メカニックが見事に修復してくれたことに改めて感謝を捧げた。また、GT500クラスでは唯一ダンロップタイヤを履くチームであり、開発の苦労とともに勝利した時のよろこびは、他メーカーよりもきっと大きいと思うと説明。

 中嶋監督は、「今発売しているオールシーズンタイヤのシンクロウェザーは、晴れも、雨も、雪も、氷もイケるんだよね。次からあれでレース出ようか?」と冗談を投げると、伊沢選手は「でも、暖かいと固くなって、冷たいと柔らかくなるタイヤができれば、天候が変わっても1本のタイヤでレースを走り切れますね」と技術の進歩に期待感を示した。

NAKAJIMA RACINGのスペシャルトークショーも爆笑の連続だった

 来シーズンの話になると中嶋監督は、「今年は大草くんもかなり成長が著しく、きっとそれを見て伊沢くんもGT500の引退を決められたんだろうね」と後輩の成長を確認したことでシートから降りたのではと推測。続けて来年のチーム体制について、「大草くんの新しい相棒は●●●くん(現地では実際に言っている)で、伊沢くんはアドバイザーとして残ってもらう」と紹介すると、即座にMCのピエール北川氏と伊沢選手から、「あーーー! それ絶対に言っちゃダメなやつ!!!!」と激しいツッコミが入り、ピエールさんも「今のは聞かなかったことにしてくださいね~」と場を和ませた。ただ中嶋監督は、「だって俺のチームなんだからいいじゃん」と最後までボヤく始末……。

 また、大草りき選手が11月25日に26歳の誕生日を迎えたことから、サプライズでバースデーケーキが登場。ステージに集まったファンやチームメイトと一緒にお祝いをした。

サプライズで誕生日ケーキが現れ「で、デカいですね」と驚く大草選手
サプライズで登場した大草選手の誕生日ケーキには写真がプリントされていた
来場者と一緒にハッピーバースデーを歌う様子を動画に収める伊沢選手。チームの仲のよさが垣間見える瞬間だった
サイン会には長蛇の列ができていました
ファンは思い思いのグッズにサインを書いてもらっていました
サイン会以外の場所でも常に神対応なのが印象的でした
愛車のパーツやマイグッズにお目当てのドライバーのサインを書いてもらいご満悦の皆さん

子供も楽しめるコンテンツが豊富なTHANKS DAY

 毎年THANKS DAYには家族連れも多く訪れることから、カート体験、塗り絵、ワークショップ、記念撮影用の段ボールカー、SUPER GTピットワーク見学などなど、たくさんのコンテンツが用意されていて、多くの子供たちがみんな笑顔になっていた。

 カート体験をサポートしているBEAR Racing Serviceのスタッフによると、同様のカート体験は、モビリティリゾートもてぎだけでなく横浜などでも実施したことがあり、今後もいろいろな場所で開催される予定。

子供向けのカート体験場も用意されていました
青いウチワがあがったらアクセル、赤いウチワがあがったらブレーキと、スタッフのサインに合わせて操作。伊沢選手も子供たちを楽しませていました
NAKAJIMA RACINGと記念撮影
中嶋監督は孫を見るような温かい視線で見守っていました
貴重なGTマシンのコクピットに乗れるコーナーも長蛇の列!
子供たちはすんなり乗れますが、大人は狭くて大変そうでした
塗り絵コーナーも用意されていて、伊沢選手と大草選手が描いたというホンダアクセス公式キャラクター「はっくるべあ~ くるタム」も塗れました
会場には記念撮影用の「段ボールカー」も用意されていて、子供たちも楽しそうに乗っていました
また会場にはたくさんのキッチンカーが並び、美味しい匂いが漂っていた
来場者もキッチンカーのさまざまなグルメを満喫していました

デモカーやModuloと無限のアイテムを実車で体験できる企画も用意

 イベント会場に設けられた特設コースでは、Moduloアイテムや無限パーツの効果を体感できる試乗会や、プロドライバーの助手席で異次元のドライビングを味わえるデモカー同乗走行など、さまざまなコンテンツが催されていた。

レーシングドライバーの隣で異次元のドライビングを堪能。伊沢選手はシビックTYPE Rを担当
大草選手は真っ赤なプレリュードを担当
サプライズドライバーとして中嶋監督も登場。NSXで観客をおもてなししていました
S2000を担当した土屋氏の隣では、リクエストに合わせて派手なドリフト走行も披露
【Modulo 無限 THANKS DAY 2025】Modulo開発アドバイザー土屋圭市氏 特別同乗試乗会(59秒)
無限の最新デモカーは「Extreme“R”」をコンセプトに、サーキットでの走行性能向上を目標に開発したパーツ“Group.B”を装着した1台。普段は体験できない異次元のコーナリング性能を味わえたラッキーな当選者の皆さん

 またModuloが提唱する街中を走るスピード域で感じられるエアロダイナミクス「実効空力」を体感するコーナーでは、のこぎりのようなギザギザを付けることで整流する通称“シェブロン”の効果をN-BOXで体感していた。一昨年定年退職した元Modulo X開発統括の福田正剛氏もサポートに入り。ユーザーとの触れ合いを楽しんでいた。

元Modulo X開発統括の福田正剛氏もサポートに参加。実効空力の説明員として同乗していた
参加者は自分でルーフにシェブロンを貼り付けるのも体験
段差やコーナリングで違いを体感していた
シビックでは「テールゲートスポイラー」の効果を体験する試走が行なわれていた
ホンダアクセスが提唱するエアロダイナミクス「実効空力」の進化の歴史
BEAR Racing Serviceが開発中というホンダの交換式バッテリ「Honda Mobile Power Pack e:」を採用したEVカート。現状はエンジンよりも重いため、リアヘビーでぜんぜん曲がらないとのこと
排気ガスが出ないので屋内でも走らせることができ、今後子供たちがカートやモータースポーツに触れ合うタッチポイントにすべく、開発を進めているという。中嶋監督も関心を寄せいていた

中嶋悟スペシャルトークショーも開催

F1ドライバーだったころのことを細かく聞かれると「もう忘れちゃったよ~」と中嶋監督

 南コースの向かいにあるコレクションホールでは、中嶋監督のF1トークショーも実施され、過去の写真とともにさまざまなエピソードが語られた。日本人初のF1フル参戦ドライバーとなった中嶋監督。最初のチームメイトは、伝説のドライバー「アイルトン・セナ」選手。当時は水道水の飲めない地域でのミネラルウォーターの飲み方や、夜はパンクしてもホテルまで絶対に走って帰れ、クルマから降りちゃダメとか、いろんなことを教わったと回顧。また、F1マシンについても、「当時はパワーも大きかったし、いかにパワーを抑え込んで前に進ませるかが勝負。前のウイングは小さいけど、リアウイングは大きいでしょ。もうサイドミラー見ても後ろなんてほとんど見えてないのよ」と振り返った。

 そのほかにも、マシンのカラーリングついて昔はいろいろ口を出していたことや、今年のスポーツランドSUGOでのレース後に飛行機が欠航になり、チームスタッフはみんな電車で帰ってしまったから、ホテル近くのお店に1人で歩いて食べにいって「それはもう寂しかった」など、常に笑いの絶えないトークが披露された。

コレクションホールの会場は超満員となっていた

GTマシンが特設コースを激走。最後はタイヤがバースト!?

NSX-GT
NSX GT3

 会場に展示してあったSUPER GTを引退した過去のGTマシン「NSX-GT」と「NSX GT3」はコクピット乗り込み体験だけでなく、伊沢選手と大草選手によるデモランも実施。伊沢選手は今期GT500を引退するため、「現役ドライバーとしてファンの前でGTマシンに乗るのはこれが最後になる」とアナウンスされた。

 伊沢選手と大草選手は午前と午後と2回のデモランを行ない、大草選手は「生まれて初めてスピンターンをやってみましたが、意外と難しい。特にステアリングを回すとパドル(クラッチ)が届かなくなってしまい、クラッチが切れずにエンストしちゃう。なので、さっき土屋圭市さんのYouTubeを見て勉強してきました」と、午後のデモランでは華麗なスピンターンを披露していた。ただし派手にやり過ぎて最後は左リアタイヤがバーストしてしまい、ホイールも削れて……。

【Modulo 無限 THANKS DAY 2025】伊沢拓也選手&大草りき選手 GTマシンデモラン by TEAM NAKAJIMA RACING(12分38秒)
GTマシンのピット作業を解説するコンテンツも実施されていた

伊沢拓也選手サプライズGT500クラス活動終了セレモニーも実施

 イベントの最後には今季でGT500クラスの活動を終了する伊沢選手のセレモニーもサプライズで実施。伊沢選手に内緒で2人の子供と奥さま、お父さまからの手紙を預かっていて、MCに読み上げられた。

「パパへ、19年間お疲れ様。辞めるって聞いた時はビックリしたし、寂しかったから涙が止まらなかったよ。お友達からパパすごいお仕事しているんだねって言ってもらえて嬉しかったよ。レースのことはよく分からないけど、オートポリスの表彰台でみんなで一緒によろこび肩車してもらう姿を見て私も嬉しかったよ。最終戦ではパパのために泣いてくれる人もいてありがたかったです。皆さんありがとうございました。パパの頑張る姿を見てきたから、私も最後まで諦めずに頑張ろうと思います。パパはいつまでも自慢のパパだよ。大好き」とMCが代読すると、伊沢選手の目にはうっすらと涙が……。また、会場のファンやModuloスマイルの池永百合さんと根岸しおりさんたちももらい泣き。

伊沢選手は家族からの手紙を静かに聞きながら目を潤ませていた

 続けて「パパへ。長い間お疲れ様でした。僕はレースが大好きです。大好きになったきっかけはパパがレースをしていたからです。留守番をしている時に1人でずっと見ています。ここまで頑張ってくれてありがとう。ファンの皆さんパパのファンになってくれてありがとうございました。ありがとうございます。僕の夢はレーシングドライバーじゃないけど、パパのように愛されるサッカー選手になりたいです。僕も頑張ります。これからもずっと大好きだよ」と、手紙の最後はサッカー選手になりたいという高い志で締めくくられていた。

 伊沢選手は会場のファンへ、「こうしてレーシングスーツで皆さんの前に立つのはこれが最後になると思いますが、皆さんの応援があってここまで頑張ってこられました。最終戦も今回もそうですが、こうやって皆さんに最後を飾っていただいたことが、僕がこれまで頑張ってきたレースの結果かなと思っています。本当に感謝しています。NAKAJIMA RACING、Moduloはこれからもさらに上の結果を目指して、チームのみんなが頑張ってくれると思いますので、引き続き皆さん応援よろしくお願いします。長い間本当にありがとうございました」と感謝で締めくくった。

最後に感謝を述べる伊沢選手
2007年~2025年まで19年間レーシングドライバーとして走り続けてきた伊沢拓也選手
SUPER GTのパドックに展示した伊沢選手へのコメントパネルが、THANKUS DAYの会場にも特別に再設置された

また来年も会いましょうと閉会した「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」

閉会式前には恒例の集合記念写真も実施!

 最後にホンダアクセス 代表取締役社長 酒井富志也氏は、オーナーズミーティング会場となった駐車場をまわりながら、来場者に参加してくれたことに感謝を述べたところ、逆に「開催してくれてありがとう!」という声をたくさんもらい、「この声に支えられて今までやってこられたし、これからもずっと続けていきたいと改めて思ったので、ぜひ次回も大勢で足を運んでほしいです」とイベントを締めくくった。

締めくくりのあいさつを行なった株式会社ホンダアクセス 代表取締役社長 酒井富志也氏
イベントの最後は恒例のスタッフによるお見送りを実施。来場者の人もスタッフに手を振ったりクラクションを鳴らして応えていて、一体感のあるシーンだった

会場に展示されていたデモカー一覧

ホンダアクセス「プレリュード(5代目)」
ホンダアクセス「プレリュード」
ホンダアクセス「シビックTYPE R(FD2)」
ホンダアクセス「NSX(NA2)」
無限「シビックTYPE R“Group.A”(FL5)」
ホンダアクセス「NSX(NC1)」
ホンダアクセス「シビックTYPE R(FL5)」
ホンダアクセス「S2000(AP1)」
無限「シビックTYPE R“Group.B”(FL5)」
無限「プレリュード」
無限「S660」
ホンダアクセス「ビート(PP1)」
黄色で可愛らしい「ビート」は子供にも大人気でした
車中泊仕様の「フリード」と「ステップワゴン」も展示
また次回のTHANKS DAYでお会いしましょう!