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三菱ふそう、台湾で大型トラック「スーパーグレート」新型モデルを発売開始

2025年12月16日 発表
三菱ふそうが台湾で発売した大型トラック「スーパーグレート」

先行予約で100台以上を受注

 三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は12月16日、台湾で大型トラック「スーパーグレート」新型モデルの販売を開始したと発表した。先行受注は2025年11月時点ですでに100台を突破しているという。

 MFTBCは、台湾における販売代理店および合弁会社のダイムラー・トラック・アジア台湾との協業により、60年にわたり強固な地盤を築いてきた台湾市場で、スーパーグレート新型モデルの販売を通じ、大型車の輸送効率化と安全強化を支援している。

 台湾向けのスーパーグレート新型モデルは、日本国内では2017年以降6年ぶりにフルモデルチェンジし、2023年のジャパンモビリティショーで初披露して発売したモデル。アジア地域の中でも輸送ニーズが高い台湾が初めての海外導入市場となり、MFTBCの川崎製作所から完成車として輸出される。

企業やフリートオーナーが重視する「安全性」と「利便性」に対応

 台湾で販売するスーパーグレート新型モデルは、台湾での現行モデルと同じく10.7リッターエンジンを採用し、大型トラックに求められる高度で広範囲での危険対応をサポートする先進安全装置も搭載する。

 その1つとなる衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト6」は、走行中に前方認識カメラとミリ波レーダーで先行車両や歩行者との衝突の危険を検知し、マルチファンクションモニターに警告を表示し、ブレーキを作動させて衝突被害軽減をサポートする。

 また「アクティブ・サイドガード・アシスト2.0」は、車体右側にもレーダーを搭載し、左折時に加えて、右折時に自転車や歩行者を検出した場合に、警報音で警告する。さらに左車線または右車線への車線変更を行なう際、隣の車線に走行車両がいる場合にも警告を行ない、より広い範囲での危険対応サポートを可能にした。

 加えて、発進時に前方に接近する歩行者や自転車を検出し、マルチファンクションモニター上で情報信号または衝突警告信号を発し、衝突の危険を警報する低速走行時前方衝突警報装置「Front Blind Spot Information System(フロント・ブラインドスポット・インフォメーション・システム)」も装備する。

 そのほかにも、稼働中の車両情報をインターネット経由でリアルタイムにチェックできるテレマティクスサービス「Truckonnect」を搭載することで、近年、台湾において企業が最も重視する要素となる車両の「安全性」と「利便性」に対応させているという。

 MFTBCと台湾の商用車販売大手・順益貿易股份有限公司との合弁会社DTAT CEO パク・ジョンウ氏は、スーパーグレート新型モデルの販売開始について、「今回の販売開始は、台湾の次世代の商用車業界を切り開く重要な第一歩となります。新型スーパーグレートは、ドイツの先進技術と最高水準の安全装備を搭載し、お客さまの業務効率性および競争力強化を力強く支援します。また、台湾の輸送産業が国際水準へと歩調を合わせていくことを後押しし、台湾の運送事業者の皆さまと共に、より安全で持続可能な将来を見据えた輸送エコシステムを築き上げてまいります」と述べている。