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ダンロップ、「資源循環型カーボンブラック」を一部乗用車向け量産タイヤに初採用
2025年12月17日 14:47
- 2025年12月17日 発表
ダンロップ(住友ゴム工業)は12月17日、使用済みタイヤなどをケミカルリサイクルして製造する「資源循環型カーボンブラック」を、一部乗用車向け量産タイヤに初採用したと発表した。11月から宮崎工場で生産を開始している。
資源循環型カーボンブラックとは、タイヤ製造工程で発生するゴム片や使用済みタイヤをケミカルリサイクルすることで製造される物質で、2025年1月から三菱ケミカルと協業で取り組みを進めてきた。
2025年8月には、国内最高峰の自動車レース「2025 AUTOBACS SUPER GT」の第4戦で、GT300クラスに参戦マシンに資源循環型カーボンブラックを採用したレース用タイヤを実戦投入し、装着車両が2日連続優勝を実現。最新の車両が投入されるタイヤ開発の最前線にあたるモータースポーツ分野にて、終始安定した性能を発揮した。
今回の資源循環型カーボンブラックの一部乗用車向け量産タイヤへの採用は、タイヤ事業における循環型ビジネス(サーキュラーエコノミー)構想「TOWANOWA(トワノワ)」を具現化する取り組みの一環で、TOWANOWAはバリューチェーン上の5つのプロセスからなる「サステナブルリング」と各プロセスから収集したビッグデータを連携させる「データリング」で構成されていて、2つのリング間でデータを共有・活用することで新たな価値提供の実現を目指すという。
ダンロップは今後も、TOWANOWAに基づきサステナブル原材料の活用推進など、環境負荷低減に向けた取り組みを進めるとしている。

