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ダンロップ、「資源循環型カーボンブラック採用タイヤ」装着マシンがSUPER GT第4戦GT300クラスで2日連続優勝を達成
2025年8月8日 19:14
- 2025年8月8日 発表
ダンロップ(住友ゴム工業)は8月8日、富士スピードウェイで8月2日~3日に行なわれた「2025 AUTOBACS SUPER GT」の第4戦で、ダンロップ初の資源循環型カーボンブラック採用タイヤを提供したGT300クラスのマシンが、2日に開催されたレース1と、3日に開催されたレース2の2日連続で優勝したと発表した。
資源循環型カーボンブラック採用タイヤは、タイヤ事業における循環型ビジネス“サーキュラーエコノミー”構想「TOWANOWA(トワノワ)」の一環として製造されたもの。資源循環型カーボンブラックは、ゴム片や使用済みタイヤをコークス炉に投入してケミカルリサイクルを行ない、得られたタールから生産された。ゴム片や使用済みタイヤを有効な資源として再利用するシステムを構築することで、自動車・タイヤ業界のサーキュラーエコノミー実現に貢献するとともに、CO2排出量の削減につながることが期待されている。
今回、資源循環型カーボンブラック採用タイヤはSUPER GT第4戦を走るGT300クラスの6チームに供給。土曜日に予選と35周の決勝(レース1)、日曜日に予選と50分の決勝(レース2)を行なう公式戦初のスプリントレースとして行なわれ、両日ともに酷暑で高い路面温度の中での開催となった。
レースでは、ダンロップの資源循環型カーボンブラック採用タイヤを装着した777号車 D'station Vantage GT3が、レース1の予選4位から決勝に出走すると、序盤からハイペースで走行し、21周目にはトップに立った。途中で雨が降る時間帯もあったが、タイヤは終始安定した性能を発揮し、今季初優勝をサポートした。またレース2では予選でポールポジションを獲得、決勝では他の追従を許さず、そのまま1位でチェッカーを受けた。
この資源循環型カーボンブラックは、2025年中に一部乗用車向けタイヤへの採用を計画しており、住友ゴムは最新の車両が投入されるタイヤ開発の最前線にあたるモータースポーツ分野では、サーキュラーエコノミーの推進とサステナブル原材料を使った製品開発を行なうことで、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速するとしている。



