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エネオス、データセンター向け「液浸冷却液」など「CES2026」出展

2025年12月18日 発表
ブースイメージ

 ENEOS(エネオス)は12月18日、米国ラスベガスで2026年1月6日~9日(現地時間)に開催される「CES2026」の出展概要を発表した。

 CES2026では、冷却をテーマに、データセンター向け「液浸冷却液」や、エレクトロニクス向け「放熱グリース」、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向け潤滑油「EV Fluid」の商品紹介や取り組み事例などを展示する。

 エネオスでは、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みとして、2024年4月にデータセンター向けサーバー液浸冷却液「ENEOS IXシリーズ」を発売。今後もその開発で培った液浸冷却技術や、長年の潤滑油製造で得た添加剤処方技術の知見を活かした商品開発を行ない、提案していくという。

 また、今回のCES2026出展を通じて、グローバルな事業においてもエネルギー・素材の安定供給という「今」の責任を果たしながら、「将来」もその責任を果たし続けるために、エネルギートランジションへの取り組みを推進していくことを示すとした。

液浸冷却用の冷却液「ENEOS IXシリーズ」

「ENEOS IXシリーズ」は、サーバー冷却システムの中でも効率が高い液浸冷却用の冷却液。生成AIなどのデジタル技術の急速な発展に伴い、サーバーの能力向上や、それにより増加した発熱を冷却するため、データセンターの電力消費が増大している。後者に関しては冷却技術の最適化により電力消費を削減することが可能として、液浸冷却液を紹介する。

放熱グリース

 エネオスは、TIM(Thermal Interface Materials)の一種である放熱グリースの開発に取り組んでいる。ENEOS Thermal Greaseは、これまで培ってきたグリース製造技術と添加剤配合技術を生かし、高熱伝導性、接点不良防止、優れた作業性を達成。高度デジタル化と次世代エレクトロニクスの省エネルギーに貢献するという。

EV/HYBRIDシリーズ

 エネオスが自動車用潤滑油の開発で培った豊富な経験を活かして開発したEVやHEVの駆動システム向けに特別に設計した革新的な潤滑油。