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女神湖で開催されたプロスペック主催「Winter Driving Park 2026」に参加してみた

2026年1月28日 開催
日産「パオ」で女神湖で開催されたプロスペック主催「Winter Driving Park 2026」に参加してみた

 モータージャーナリストの日下部保雄氏が代表を務めるPROSPEC主催の「カヤバモータースポーツ×iceGUARD 8&Winter Driving Park 2026」が、長野県にある女神湖で1月28日に開催された。

 女神湖の氷上をクルマで走行できるというイベントに記者も参加することができたので、その様子をお伝えする。

 イベントで記者が使用するクルマは、自らが持ち込んだ日産自動車の「パオ」。直列4気筒1.0リッターエンジンを搭載し、トランスミッションは3速AT、駆動方式は2WD(FF)。現代的なクルマに標準装備されるスタビリティコントロールやABSすら付いていない1989年登録のクルマである。タイヤは純正サイズからインチアップしており、165/65R14サイズの2022年製造の横浜ゴム製「iceGUARD 6」を装着している。

日産自動車の「パオ」

 コースは氷結した女神湖の湖上に用意されており、スラローム走行ができる「ブレーキング&スラロームエリア」、定常円旋回などができる「アクセルワークエリア」、複合コーナーで構成される「ハンドリングエリア」と、大まかに3つのエリアで構成されている。

 路面状況は、氷が表面に現れているところもあれば、雪がのっている場所もあるなど一定ではない。時間によっても路面状況は変化していき、太陽が昇るにつれて氷が溶けたり、クルマが走行することで路面が磨かれて、ツルツルになったところが現れたりする。

左から「ブレーキング&スラロームエリア」、定常円旋回と8の字旋回をする「アクセルワークエリア」、湖畔の外周を使った「ハンドリングエリア」
イベントを主催するPROSPECの代表を務める日下部保雄氏
インストラクターの斉藤邦夫氏
インストラクターの里見乃亜氏
インストラクターの永井歩夢氏

 当日は8時から開会式があり走行に関する説明が行なわれた。開会式に登壇した日下部氏からは氷上における注意点として、乗降時は転倒による頭部打撲リスクがあるので特に注意が必要であったり、氷上では止まりにくいので早めの減速・停止をすること。また、ハンドル操作だけでクルマは曲がらないのでアクセルワークを併用すること、スタッドレスタイヤの特性としてコーナリングフォースが高いところは使えないので、ステアリングを切りすぎてアンダー気味なら一度ステアリングを戻して、グリップを復活させることも頭に入れておくとよいことなどが語られた。

インストラクターが集まって記念撮影
下回り洗浄をしてから湖面に移動

 記者は、女神湖氷上ドライブイベントについては、ほかの主催者が開催するイベントで何度か参加しているものの、FF車で走行するのは今回が初めて。どんな操作をしたらクルマがどう動くのかを確認しながら走行を重ねた。

 女神湖氷上ドライブイベントには何度もリピート参加する人がいるというが、記者もその1人だ。その魅力としては、氷結した女神湖のクローズドコースなので、横滑りするクルマをコントロールするといった、一般公道ではできないダイナミックな動きを、低速で楽しめるのがポイントとなる。

日産パオで女神湖氷上ドライブ

 FF車での走行は初めてであったが、走行を重ねていくと、だんだんと自分の思うようにクルマの動きをコントロールできるようになっていくことが、すごく楽しい。

 ステアリングを切って、切った方向にクルマが曲がり始めた段階で、サイドブレーキを引くとリアが滑り出す。同時にカウンターステアを当てながらアクセルを調整すると、FF車でもドリフトっぽい動きを再現できた。

 コーナーへの進入速度やコーナーの曲率に合わせて各種の操作を調整していく必要があるが、パワーのないパオでもダイナミックにスライドをコントロールしながらコーナーを駆け抜けていくのは自分でも感動した。

慣れてくるとカウンターステアを当ててダイナミックな走行もできるようになった

 製造から3年以上経過したスタッドレスタイヤの氷上性能については、氷が溶けて水が出ているような滑りやすい路面では、速度を抑えないとタイヤがグリップしてくれない状況に陥るが、それ以外の路面では想像以上にタイヤがグリップしてくれた。

刻印は「2222」とあり2022年の22週製造
残り溝は冬用タイヤとしての使用限度を示す「プラットホーム」までは減っていない

 新しいタイヤに履き替えることがよいのは分かっているが、毎年のように履き替えるのは現実的ではなく、いつまでスタッドレスタイヤが使えるかというのが気になるところ。残り溝やタイヤの保管状況によってタイヤのコンディションはそれぞれ違うので、スタッドレスタイヤに履き替えるタイミングに合わせて、タイヤを扱うプロがいるお店でタイヤ点検してもらうということも必要かもしれないなと感じた。

日下部氏を助手席に乗せてアドバイスもいただいた
参加者全員で記念撮影

 イベントでは、横浜ゴムの協力で今シーズンデビューの「iceGUARD 8」と「iceGUARD 7」の比較試乗も用意。また、カヤバ・モータースポーツ部の協力により、環境に配慮したカヤバ独自技術の作動油「サステナルブ」に入れ替えたショックアブソーバーを体感できる比較試乗も行なわれた。

 助手席での体験試乗ではあったものの、水が出てツルツルの氷上でしっかりグリップするスタッドレスタイヤ「iceGUARD 8」の進化を感じられたとともに、カヤバのサスペンションについては純正仕様よりも快適性を向上させていることが確認でき、環境に配慮しつつ製品性能についても高い目標を掲げる、カヤバの取り組みについて知ることができた。

女神湖で行なわれたWinter Driving Parkでは、横浜ゴムの協力を得て今シーズンデビューの「iceGUARD 8」と「iceGUARD 7」の比較試乗も用意。またカヤバ・モータースポーツ部の協力で、ショックアブソーバーに使うサステナルブオイルの比較試乗も行なわれた
純正仕様サスペンションとiceGUARD 8装着車、サステナルブ採用仕様サスペンションとiceGUARD 8装着車、サステナルブ採用仕様サスペンションとiceGUARD 7装着車の3台を比較する試乗会も用意された
参加者にサステナルブ(環境作動油)について特徴を説明するカヤバ株式会社 オートモーティブコンポーネンツ事業本部 モータースポーツ部 部長の桝本一憲氏
比較試乗を担当したカヤバ株式会社 オートモーティブコンポーネンツ事業本部 技術統轄部 開発センター 製品開発室 専任部長 加藤慎治氏