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兼松由奈選手が2026年シーズン参戦体制を発表 「GRヤリスDAT」で全日本ラリーMORIZO Challenge Cup王者を狙う!

2026年2月3日 実施
兼松由奈選手が2026年シーズンの参戦体制発表会を実施した

 TEAM KANEMATSUの運営を行ないつつ、自身でステアリングを握るレーシングドライバー兼松由奈選手が、サポート企業の1つであるSPKのシミュレーターラボで、2026年シーズンの参戦体制発表会を行なった。

 兼松選手は18歳で自動車免許を取得し、大学生のときに兄からホンダの「インテグラTYPE R(DC2)」を譲り受け、ジムカーナ大会やサーキット走行などモータースポーツ活動をスタート。2018年にラリーへデビュー。2019年には中部・近畿ラリー選手権のDE6クラスでシリーズ2位を獲得(優勝3回)。2020年にはCUSCO RACINGより全日本ラリー選手権のJN6クラスへ出場、2度の表彰台を獲得。

 2021年にはKOSHIDO Racingから女性だけのレース大会「KYOJO CUP」へも参戦。2023年にはプライベーターチーム「Team Kanematsu」を立ち上げ、スズキの「スイフトスポーツ」で全日本ラリー選手権JN-4クラスへの挑戦を開始。

 そして2025年からはトヨタ「GRヤリスDAT」で全日本ラリー選手権 MORIZO Challenge Cupに挑み、総合6位。5人が参戦する女性クラスではシリーズチャンピオンに輝いた。

MORIZO Challenge Cupとは、MORIZOことトヨタ自動車 代表取締役会長の豊田章男氏が、「未来のTAKA(勝田貴元選手)は君だ!」をキャッチコピーに掲げ、世界に通用する若手ラリードライバー、女性ドライバーの発掘と育成を目的に、2024年から全日本ラリー選手権のサブカテゴリーとして開催されている。車両がGRヤリスに限定されているのと、参加資格は25歳以下だが、条件付きで男性は28歳以下、女性は35歳以下も参戦できる

 これから幕を開ける2026年シーズンは、ルール改定でJN-2からJN-3クラスのサブカテゴリーと変更になったが、2025年と同様に全日本ラリー選手権 MORIZO Challenge Cupへ全9戦中7戦に参戦する予定と発表した。

2026年シーズンのMORIZO Challenge Cupの開催スケジュール

 ドライバーはもちろん兼松選手で、助手席でナビゲートするコ・ドライバーは昨年と同じく山下秀選手。チーフメカニックは本間自動車の本間一成氏が務める。そのほかにも岐阜トヨペットのエンジニアや、外部メカニックの力を借りながら1年間を戦うという。

 2026シーズンの目標は、MORIZO Challenge Cupの総合優勝と同時に女性クラスの2連覇。総合優勝できれば必然的に女性クラスも優勝となるので、攻めの姿勢でWタイトル獲得を目指すとしている。

ドライバーは自身で監督も務める兼松選手。愛車はスバル「BRZ」で、好きな食べ物は「うなぎ」
コ・ドライバーの山下秀選手は、普段はスバルの社員でバッテリの開発に携わっている
チーフメカニックの本間一成氏は、本間自動車を営んでいる

参戦マシンはトヨタ「GRヤリスDAT」

 参戦車両はトヨタがモータースポーツの実戦で鍛えて、完成させた新型8速AT「GAZOO Racing Direct Automatic Transmission(GR-DAT)」を搭載したGRヤリス。それをベースにロールケージなど安全装備が追加された、改造範囲の狭いMORIZO Challenge Cupの規定に合わせた仕様。車両名は「大東建託 ロッソモデロ GR Yaris DAT」となる。

 カラーリングは、兼松選手が大好きというファッション“ゴスロリ(ゴシック・アンド・ロリータ)”と、WRCを走るGRヤリスラリーカーのカラーリングをモチーフにラッピング業者に依頼したそうで、ポイントはボンネットやサイドに入っているチェック柄とのこと。

大東建託 ロッソモデロ GR Yaris DAT
大東建託 ロッソモデロ GR Yaris DAT
ホイールはOZレーシングで、タイヤはダンロップ
リアウインドウにはドライバー名とコ・ドライバー名
内張りなどはすべて剥がされていて、ロールケージなど安全装備が追加されているほか、シートはフルバケットで6点式シートベルトも備えている
サイドにもしっかりとロールケージが入っている。ラゲッジスペースはスペアタイヤを2本まで搭載できるようになっている

ファンとの交流やラリーを盛り上げる企画も計画中

ルーフに個人スポンサーの名前シールを貼り、ファンとともに2026年シーズンを戦う

 兼松選手は、2026年シーズンもファンとの交流やラリーを盛り上げる企画をいろいろと考えていて、個人スポンサーには、オリジナルグッズのプレゼントや限定LINE招待、お食事会、オリジナルサイン帳+トレカバインダーセット、ラリーカー同乗体験、車両やHPへの名前掲載など、特典別に3種類のコースを用意している(※2026年度枠は1月末で締め切り)。そのほかにもYouTubeチャンネル、ドライビングスクールなど、ラリー活動だけでなく、さまざまな分野で積極的に活動している。

 その効果もあってか、2025年11月に開催されたMORIZO Challenge Cup 特別戦 in ラリチャレ豊田でのファン交流イベントでは、ファン投票で見事3位に輝くなど、多くのファンを獲得しているようだ。

ボンネットやサイドにメインスポンサーの大東建託グループのロゴが入る

 メインスポンサーの大東建託は、2014年の40周年を機に、情熱を持って挑戦するアスリートを応援するための「チーム大東(TEAM DAITO)」を結成して、支援活動を開始。対象は物件のオーナー、入居者、社員およびその家族と幅広くサポートしている。実は兼松選手の実父が大東建託で働いていることから、サポート企業の1社として加わっているという。

TEAM DAITOのロゴマークは、重なる炎がアスリートたちの“燃える情熱の結集”を表していて、その成功と活躍の広がりをゆらめく格調高い“金色のグラデーション”で表現したという
数多くの企業がサポートしている

 大東建託 ブランド推進部 ブランド推進課 薗部あゆみ課長は、「TEAM DAITOでは、カヌー、ゴルフ、野球、陸上、スキー、サッカー、総合格闘技、キックボクシング、ブレイクダンス、レスリング、バドミントン、水泳、フィギュアスケート、BMXなどなど、モータースポーツ以外のスポーツも幅広く応援しています。今後は兼松選手と一緒に、新たなアクションを起こして、モータースポーツはもちろんですが弊社も盛り上がるような企画を実施したいと考えています」と語っていた。

参戦発表会の後は、SPKのシミュレーターラボを使い、列席者によるタイムアタック大会を開催。兼松選手もサーキットのタイムアタックを楽しんでいた
左後からSPK株式会社 CUSPA営業本部 顧問 岩坪正隆氏、オーゼットジャパン株式会社 代表取締役 内山晶弘氏、大東建託株式会社 ブランド推進部 ブランド推進課 課長 薗部あゆみ氏、株式会社ジェイシーディジャパン 取締役 京都支店長 西川実沙氏。左前からチーフメカニック 本間一成氏、監督兼ドライバーの兼松由奈選手、コ・ドライバー山下秀選手