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日本自動車会議所 豊田章男会長、F1日本グランプリの鈴鹿開催について「日本グランプリがずっと続いていくことも自動車会議所の役割」 F1とスーパーフォーミュラの併催についても言及
2026年4月5日 13:22
4月3日~5日の3日間にわたってモビリティリゾートもてぎで、スーパーフォーミュラ第1戦、第2戦が開催されている。第1戦の終わりには野尻智紀選手のスーパーフォーミュラ参戦100戦表彰式が行なわれ、スーパーフォーミュラを運営するJRP(日本レースプロモーション)上野禎久社長、HRC(ホンダ・レーシング)渡辺康治社長、日本自動車会議所 豊田章男会長らが出席し、お祝いを贈った。
日本自動車会議所の豊田章男会長といえば、先週開催されたF1日本グランプリの決勝日に3年ぶりに参加。前回は秋開催である9月24日の鈴鹿サーキット訪問だったが、今回は初の春開催訪問となる。
鈴鹿サーキットを訪問した豊田章男会長は、開会式に参加したほか、表彰式のプレゼンターもモハメド・ビン・スライエムFIA会長に代わって務めていた。表彰式では鈴鹿を初優勝した19歳のキミ・アントネッリ選手を表彰、突然の訪問だったので、この表彰式の映像を見て豊田章男会長が鈴鹿を訪れているのを知った人も多いだろう。
そんな豊田会長は、スーパーフォーミュラの開幕とあってルーキーレーシングオーナーとしてモビリティリゾートもてぎを訪問。チームのサイン会に参加したり、前述のように日本自動車会議所 会長として野尻智紀選手の表彰を行なうなどしていた。
豊田章男氏に日本自動車会議所 会長として初のF1参加となったことを聞いてみると、「スライエム会長(モハメド・ビン・スライエムFIA会長)が、本来、日本(F1日本グランプリ)に来るはずが来られなくなって。それで直々に頼まれまして」と急遽要請があったとのこと。トヨタのリーダーとしても、関係の深まっているTGRハースF1、そしてそこにエンジン供給するフェラーリからも「ぜひ来てほしい」という言葉があったという。
豊田章男会長はFIAの評議委員であり、今回はスライエム会長の代役ということから優勝したアントネッリ選手のプレゼンターになった。
19歳という若いウィナーが誕生したF1日本グランプリについては、「普段私が見るピットの景色……クルマ好き、チーム応援という感じとはちょっと違い、F1にいるのが好きっていう人も多いのかな。観客席を見ると、女性や若者がまるでアイドルを応援するかのような」と、普段見る日本のモータースポーツの風景と異なったものを感じたという。
「19歳の新しい選手が出てくると、そういう層も増えてるのかな? 将来的にそちらが増えていく……となると、日本の、日本グランプリも国際化してくるなと思いましたね」と語り、鈴鹿サーキットにおける日本グランプリの変化を指摘していた。
前日のスーパーフォーミュラ定例会見では、スーパーフォーミュラを運営するJRP(日本レースプロモーション)の近藤真彦会長が、F1日本グランプリの31万5000人の観戦客について言及し、スーパーフォーミュラの振興策としてF1とスーパーフォーミュラの併催という構想を語っていた。
「クルマをニッポンの文化に!」を掲げて日本自動車会議所会長に就任した豊田会長に、この鈴鹿の観客数についての感想と、スーパーフォーミュラの振興策について聞いてみたところ、奇しくもJRP近藤会長と同様にF1とスーパーフォーミュラの併催のアイディアが飛び出した。「F1の、F1のアジア地域開催に、スーパーフォーミュラがレースとして一緒に、同時にやるっていうのが一番いいんじゃないですかね」(豊田章男会長)と語り、日本の鈴鹿というより、もう少し大きな視野で捉えていることを感じさせる答えだった。
その上で、鈴鹿サーキットでのF1日本グランプリ開催は日本にとって大事な文化だという。
「(鈴鹿サーキットは)ヨーロッパの数あるレース場での開催に比べて、半分ぐらい来てますよね。開催回数でいくと」と歴史がある開催であり、さらに鈴鹿サーキット自身が「交差(立体交差)があるから、右回りと左回りがあるでしょ? これはドライバーにとっては非常にチャレンジャブルないいコースだと思います。だから『あそこで走りたいよね』というドライバーも増え、『あそこでいいクルマにしたいよね』とか、『あそこで結果出したいよね』とかね。日本グランプリがずっと続いていくことも自動車会議所の役割なのかなと思います」と、レーシングドライバーであるモリゾウ選手的な視点、コンストラクターであるトヨタ自動車的な視点も混ぜながら、日本自動車会議所の会長として鈴鹿サーキットでのF1日本グランプリ開催が大切なものであると語った。
F1とスーパーフォーミュラの同時開催、現時点ではまだ夢みたいな話ではあるが、JAFや自動車工業会も加盟する日本自動車会議所が積極的に動くなら何か変わってくることがあるのかもしれない。観客の増え続けるF1、観客の増え続けるスーパーフォーミュラの動きには要注目だろう。





