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ブリヂストン、新研修施設「ビー・ソリューション ラーニングセンター」公開 人財育成強化で2031年の創立100周年時に世界No.1奪還を目指す

車両通過時にタイヤ残溝、アライメント自動計測が行なえる「通過型タイヤ残溝計測システム」など設置

2026年4月6日 開催
新研修施設「B-Solution Learning Center(B-SLC)」を公開

タイヤのメンテナンス技術向上や人財育成を目的とした研修施設

 ブリヂストンは4月6日、東京都小平市にあるイノベーション拠点「Bridgestone Innovation Park(ブリヂストン イノベーション パーク)」に隣接する新研修施設「B-Solution Learning Center(ビー・ソリューション ラーニングセンター。略称:B-SLC)」を報道陣に公開した。

 B-SLCはタイヤのメンテナンス技術向上やソリューション提案力強化のための人財育成を目的とした新しい研修施設。敷地面積は2755.7坪(延床面積は693.0坪)で、駐車場内に「BSN(ブリヂストン サービスネットワーク)高速道路出張サービス研修路」を備えるとともに、車両通過時にタイヤ残溝、アライメント自動計測が行なえる「通過型タイヤ残溝計測システム」を設置(2026年内設置完了予定)。

 BSN高速道路出張サービス研修路については、全国ネットワークで24時間対応のロードサービス「ブリヂストン サービスネットワーク」のサービス向上を目的とした高速道路の路面を再現した出張サービス研修路で、パンク状態からのジャッキアップやスペアタイヤへの交換など、危険の多い高速道路上での安全・適切な作業を習得できるという。

BSN高速道路出張サービス研修路では、パンク状態からのジャッキアップやスペアタイヤへの交換など、危険の多い高速道路上での安全・適切な作業を習得できる

 また、建屋内には最新のタイヤ館の店内展示を再現した「接客・商談スペース」(模擬小売店)、PCオートチェンジャー、作業補助テーブル(リフト・コンベア機能)、特注リフト(EV車両、ボディサイズ大型化対応)からなる「消費財ピット」、大型車向けの最新/軽労化機材(TBオートチェンジャー/バリアスツール等)やORオートチェンジャーを備えた「生産財ピット」が用意される。これらのさまざまな種類の機材を用い、安全・確実なタイヤ交換を始めとする多様なスキルの習得が可能になるほか、乗用車の車両整備用のリフトは重量の重いEV(電気自動車)を始めとする最新車種にも対応しているのが特徴になる。

「生産財ピット」においては、トラック・バスなど大型車のタイヤ交換の際に作業者がボルトとナットを規定のトルクで締め付けられているか確認できる軸力計が用意されるほか、自動でタイヤの組み換えを行なう先進的な機材や、大型タイヤ交換用の軽労化機材のバリアスツールハンガーを導入し、安全・軽労かつ効率的な作業スキルを習得できるようにした。夏冬タイヤの履き替えが集中する繁忙期における効率的なオペレーションの習得および開発などに活用すると共に、将来的にこれらの機材の実店舗への導入も検討しているという。

EV車両や大型のボディサイズの車両にも対応する特注リフトを備えた「消費財ピット」。タイヤの摩耗状態や空気圧の重要性を説明するためにタイヤの接地面が下から見えるようになっている
大型車向けの最新/軽労化機材やORオートチェンジャーを備えた「生産財ピット」。すでに一部店舗で導入済みという大型タイヤ交換用のバリアスツールハンガーを用いたデモも行なわれた。軽労化機材を用いることで労働者の疲労軽減を目指す

B-SLCが人財育成の重要な拠点となる

株式会社ブリヂストン 取締役 代表執行役 EAST CEOの田村亘之氏

 同日行なわれた開所式では、ブリヂストン 取締役 代表執行役 EAST CEOの田村亘之氏があいさつを行なうとともに、ブリヂストン 常務役員 BSJP タイヤ販売事業管掌 兼 ブリヂストンタイヤソリューションジャパン 代表取締役社長の蓮沼利幸氏がB-SLCの概要を紹介。

 田村氏は2031年に迎える創立100周年に向けて世界No.1奪還を目標とし、サステナブルなソリューションカンパニーへの変革を目指すことを述べるとともに、品質へのこだわりと顧客への価値提供の重要性を強調し、B-SLCが人財育成の重要な拠点となるとコメント。

株式会社ブリヂストン 常務役員 BSJP タイヤ販売事業管掌 兼 ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社 代表取締役社長の蓮沼利幸氏

 また、蓮沼氏はB-SLCを設立した背景について「近年、輸送事業者さま、一般ユーザーさまはさまざまな困りごとやニーズを抱えておられます。そういった中で、お客さまの困りごとを解決して、お客さまにとっての価値を創造する。その価値を伝達できる人財育成をしていくことがますます重要になっております。そういったことからB-SLCを開所いたしました。お客さまの困りごとを解決し、社会価値、顧客価値を提供する人財を輩出するための基盤、そういった研修施設にしていきたいと考えましてB-Solution Learning Centerと名付けました」とコメント。

 B-SLCについては、屋外では高速道路でのパンクなどのトラブル対応を想定した、危険を伴う環境下での安全適切な出張作業を習得できる研修ゾーン、車両が通過するだけで残溝やアライメントの自動計測ができる機材を備えたゾーンが用意されることを紹介。また、屋内施設にはトラック・バス用の商用車ピットと乗用車用の消費財ピットが設置されており、どちらもオートチェンジャーや最新機材を導入していることが説明されるとともに、小売店のセールスルームを模した接客・商談スペースも設置され、リアルに近い形で接客・商談スキルを学習できる環境が整備されていることを報告。

 そのほか、顧客のさまざまな困りごと解決に向けたソリューションを提案できるソリューションエンジニア育成に向け、ブリヂストン独自の顧客車両/タイヤ管理システム「Toolbox」、内圧監視システム「Tirematics」などのデジタルツールの活用の習熟度も高めていくとし、蓮沼氏は「こういったデジタルツールの活用、あるいは習熟度を高めてまいりたいと考えております。ソリューションアイテムの活用、こちらによりまして、お客さまの真の困りごとを把握する、そしてそれを解決する。最適なタイヤソリューションを組み立てられる、そういったスキルの向上を図ってまいります。私どもブリヂストンは、創立100周年を迎える2031年までに世界No.1奪還ということを方針に据えております。そのためには、従業員1人ひとりが改善マインドとオーナーシップを持って質を伴った成長を果たすことが必要不可欠でございます。この成長に向けて基盤となりますのが、言うまでもなく人財でございます。このB-Solution Learning Centerを拠点に、価値の創造と価値の伝達、これをできる人財を育成することでお客さまから厚い信頼を獲得し、今後も安心、安全、快適なモビリティライフを支えてまいりたいと考えております」と締めくくった。

タイヤの価値と役割
ブリヂストンが目指すもの
B-Solution Learning Centerの概要
施設概要
B-Solution Learning Centerの施設特徴①
B-Solution Learning Centerの施設特徴②
B-Solution Learning Center活用によって成し遂げたいこと