三菱自動車の看板イベントとなっている「スターキャンプ in 朝霧高原」が今年も開催された。例年よりも開催時期を早くして、高原ならではの気持ちよさをさらに体験できるものとなった 三菱自動車工業は2026年5月29日~31日の期間、静岡県富士宮市にあるふもとっぱらキャンプ場にて「スターキャンプ2026 in 朝霧高原」を開催。毎年多くの応募があることから、今回は参加できる組数を増やし、三菱車を所有していて、当日も三菱車で参加できるユーザー600組が集結した。
また、3日間にわたりキャンプの聖地といわれる、ふもとっぱらキャンプ場を利用するイベントで、初日から3日間参加のスタイルのほか、初日から1泊2日、2日目から1泊2日と参加者がスケジュールを調整しやすい設定となっていた。
なお、例年は夏に開催されていたが、昨今の気象事情を鑑みて、今年は梅雨前の5月開催に変更。5月としては気温が高めにはなったが、快適に過ごせる状況で、キャンプ場の特徴である「富士山がよく見える」といった条件もしっかり満たすものとなった。
広大な敷地のふもとっぱらキャンプ場は、休日前はかなり混み合うこともあるが、スターキャンプ in 朝霧高原は600組限定としているので、テントの設営場所を選べば、のびのびとした環境でキャンプができる(写真は初日の午前中) 参加車両の割合はやはりデリカD:5が多め。同じクルマのユーザー同士、キャンプ装備の積載方法などの会話から知り合いの話が広がるという状況も見えた キャンピングカー、車中泊、そしてテント泊など過ごすスタイルはさまざま。これがクルマを軸とするオートキャンプの魅力でもある スターキャンプは1991年にスタートして、途中コロナ禍での開催中断などもあったが、現在も継続して開催している恒例イベント。三菱自動車はスターキャンプを通じてライフスタイルを提案しつつ、自然の大切さを学び、家族や仲間、そして三菱自動車との絆を深めてもらうことを大きなテーマとしている。また、三菱自動車としては会場でユーザーと直接、対話ができることに大きな意義を感じていて、現地にはモビリティーショーなどの対応を行なっている部署だけでなく、普段はユーザーと接触する機会のない部署からも運営スタッフとして大勢の従業員が参加。ユーザーと対話することや、そこで聞いた意見や提案をその後の業務に生かせるようにしているとのことだ。
会場にはコンセプトカーも展示されていたし、純正用品を実際に装着した車両や、用品、架装メーカーのアイテムやデモカーも展示されていたので「クルマを見る」という面でも楽しめるイベントであった。また、アウトドアレジャーをより楽しく過ごすための体験型ブースも多く用意。夜になるとアーティストのスペシャルライブやキャンプファイヤー、そしてPHEVの給電機能を活用した光の演出により、しゃぼん玉がさまざまな色に変化するナイトバブルショーなども行なわれた。
東京オートサロン2026の出展車両も展示された。デリカD:5 アルティメットギア エクステリアパーツで特徴的なフェンダーガーニッシュやリアラダーは参考出品。ルーフラックは市販品でメーカーはKADDIS デリカミニ アルティメットギア。コルトスピード製リフトアップサスペンションキットなどを組み込むカスタムカー。フロントガードやフェンダーガーニッシュは参考出品 特徴的なルーフレールラックやリアラダーも参考出品となる 車中泊仕様になっていた。ベッドキットはラクダニー製のシングルベッドキット(レザー仕様)で参考出品 大きなデリ丸。をルーフキャリアに載せたデリカミニ。ルーフレールはメーカーオプション品。ホイールはDEANクロスカントリー。タイヤはTOYO TIREのオープンカントリーH/T 純正用品を扱う部署が展示していたアウトランダーPHEVには、海外向け純正用品が装着されていた。参加者の意見を聞いて国内販売の検討するとのこと ボンネット先端に装着するバグガードも海外用の純正用品 バンパー下部とサイド下部に装着されるアウトドアテイストのあるプロテクターパーツも海外用。これは評判がよかったそうだ 北米仕様の純正用品。アメリカの国立公園の山脈をイメージしたデザインになっている デリカD:5にはすでに発売されている純正用品が装着されていた ラゲッジには参考出品のラバーマットが敷かれていた。また、前席にも土汚れなどに対応するラバー製フロアマットが装着されていた リアウインドウには日差しからくる暑さを和らげるための「赤外線カットフィルム」が貼られている 三菱自動車クレジットのブース。新たな商品として用意している免許返納型残債免除特約付き残価設定型クレジットの「あんしんプラスα」。概要としては60歳~80歳が対象で、支払い期間中に免許返納をした場合は、クルマの返却をすると追加の支払いが必要ないというもの。年齢的にサポカーに乗り換えたいが、いつまで運転するかわからないという状況に対応できる購入法となる。詳細は三菱自動車販売店で確認を 三菱自動車系の展示物やブースのほかにも、協賛メーカーのブースも多数出展 横浜タイヤのブースではタイヤ展示のほか多肉植物グラス作りのワークショップを開催していた ホイールメーカーのレイズも出展。デリカミニ、デリカD:5、アウトランダーPHEV、トライトンなどにマッチするホイールを展示。グッズの販売も行なっていたが、初日に早々に売り切れるものが出るくらいの人気となっていた TOYO TIRESブースはデモカーとタイヤを展示 キッズ向けのキックターゲットチャレンジも行なわれていた アウトランダーPHEV用に、ヤマハと三菱自動車が共同開発したリスニングルームの試聴会も行なわれていた。単に優れたスピーカーを装着するだけでなく、アウトランダーの車内空間を「筐体」と考えてフロントドアは金型から作り直すほどこだわったものだ 楽器メーカーのヤマハは、楽器作りに欠かせない木材を育てるため「おとの森」という活動をしている。そのPRとして楽器に使う木材の紹介や、木材ごとの音の違いを体験できるコーナーを構えていた FIFAワールドカップ開催間近ということでTVSレグザは、映像や音響に関する体験ができるブースを出展 アウトドアレジャーを体験できるブースも多数用意されていて、こちらはアウトドアクッキングのワークショップで、ピザを作っていた ものづくりワークショップも多数開催。どのワークショップも早い段階で参加枠が埋まっていた プロサッカーチーム「浦和レッドダイヤモンズ」による「親子サッカー教室」も開催。浦和レッズのOBが直接サッカーを教えてくれた。他の日程ではジャパンラグビーリーグワン所属の三菱重工相模原ダイナボアーズによる「親子ラグビー体験会」も開催された 試乗体験イベント。おなじみの4WD登板キット同乗体験会。最大45度の傾斜となる ふもとっぱら内の特設コースで行なわれていたデリカミニ体験試乗会。こちらもかなりの急坂を下る ふもとっぱら会場でのデリカミニの走り。別会場ではデリカD:5のオフロード試乗体験会も行なわれていた 会場の模様をレポート
CarWatchが取材に行ったのは、初日の金曜日。平日ということでまだそれほど参加者は来ていないかな? と思っていたが、朝9時の入場開始から、続々と参加者が集まり、ふもとっぱらキャンプ場の人気エリアは直ぐに多くのテントが並んでいた。
参加者にお話を伺ったが、もともとキャンプを趣味としていた人もいれば、過去のスターキャンプに応募して当選したことから、キャンプ趣味を始めたという方まで幅広い層が、思い思いのスタイルでキャンプを楽しんでいた。また、ファミリーでの参加が多いイベントではあるが、ソロで参加している方も多数いた。声がけした方の中にもソロでの参加の方が3組ほどいたが、そうした方は普段から1人で活動しているそうで、その相棒としてタフであり、アウトドアのイメージの強い三菱車を選んだという声が聞かれた。
また、会場は愛犬連れの参加者も多かったが、話を聞いたところ、キャンプ場は気候が厳しいことも多く、今回のように気温が高い場合は、愛犬を車内で休ませたい気持ちが強いそうだ。そこで役に立つのがエンジンをかけることなくエアコンが使用できるPHEV。電気を多めに使ってもエンジンで走れるので、アウトドアフィールドではバッテリEVより心強く、そして便利であるということだった。なお、調理などでIH調理器具を使うこともあるそうだが、器具によっては電気容量が足りていても、動作しない場合があるので、購入前には同じ車種に乗る人からの口コミを参考にしたりするそう。そうした情報交換の場としても、スターキャンプはメリットがあるとのことだった。
初日は平日だったが、それでも朝から多くの参加者が入場。人気のエリアは早いうちにたくさんのテントが並ぶ状況となった 快晴に恵まれた。今回のスターキャンプ2026 in 朝霧高原。富士山もよく見えたので、記念写真を撮る人も多かった エクリプスクロス参加のご夫婦は、レクサスなど複数の車両を所有しているが、よく乗るのはエクリプスクロスとのこと エンジンを止めたままエアコンが使えるので、愛犬は車内で待機。また、奥さまも就寝時は空調が効いて安心感のある車内で過ごすとのこと キャノピーを装着し、ルーフトップテントを載せたスタイルのトライトン。ルーフトップテントはフロアを展開して拡張できるので、大人2名がゆったり就寝できるそうだ 夫婦で運転するそうだが、狭い駐車場などでは、アラウンドビューがあるので大きな車体でも思ったほど運転操作に困らないとのことだった 4人家族で参加。4名乗車して4名分のキャンプ道具を積むにはルーフラックがあると便利 3列目シートをたたむことで背が高かい荷物や大きな荷物も積める デリカミニで参加のご夫婦は、リビング用のテントと就寝用のテントを別々で張っていた。このスタイルは他の参加者にも見られたが、キャンプ地での便利さや快適性を考えるとこのスタイルが理想。荷物がたくさん運べるオートキャンプならではのものだろう デリカミニの前には馬力のあるSUVに乗っていたそう。当初は軽自動車に非力さを感じていたそうだが、慣れてくるとちょうどいいことに気がつく。そして高速道路も右側車線を走ることがほとんどなくなり、ゆっくりのんびり走るのが基本になったそうだ とても大きな望遠鏡を持参していた方。天体観測をするためにデリカミニを購入したという。山の中でキャンプをしながら天体観測をするそうだ。その際は写真のテントで就寝するとのこと ニュートン反射望遠鏡のVX10。望遠鏡の設置場所は非常にシビアで、ささいな揺れも観測に影響するので、しっかりした地面の上で行なうという 初期型のアウトランダーPHEVから新型デリカD:5に乗り換えたとのこと。テントを張らずにクルマをテント代わりにするスタイルなので、シートアレンジを就寝向きにするアイテムを持ち込んでいた。今後使いながら改良をしていくそうだ PHEVでのキャンプに慣れてしまったため、電気ものを使いたい。そこでポータブル電源を利用。冷蔵庫くらいの電力であれば、使った分はソーラーパネルで補えるとのこと。イベントテントをクルマの横に展開するスタイルも使い勝手がよさそう 大阪から参加のご夫婦。ちょうど設営前で積んできた荷物を下ろしていたところでポーズ! これだけの荷物が楽に入ってしまうデリカミニ。旧モデルになってしまったが、とても気に入っているという 定年退職したことをきっかけに、自分のやりたいことをやる目的でトライトンを購入。北海道から九州まで旅に出ているそうだ。装着しているキャノピーは純正品。注文から約1年待ったという。今回はお孫さんも参加する予定だったが、急用で参加できなくなったため、オートバイのツーリングで使用している軽量のテントを立て、ソロキャンプを楽しみたいと語っていた スターキャンプには以前も参加したが、その時に乗っていた車両を手放してしまって、現在はこのミニキャブトラックしかない。それでも試しに応募してみたら当選できたと笑顔で語ってくれたご夫婦。テント泊キャンプであれば荷物がたくさん積める軽トラックはむしろ便利かも ギャランラムダで参加していた女性。ひょっとしてと思い「草刈正雄さんのファンですか?」とたずねてみたら大正解(笑)。1977年ごろにテレビ放映されていた草刈正雄主演の刑事ドラマ「華麗なる刑事」で、劇中で草刈正雄さんが乗っていたのがラムダだった(劇中車のボディカラーは赤) 移動する蓄電池として、アウトドアで便利なアウトランダーPHEV。カーサイドタープを付けることで電気製品を使うのに適したリビングも作れる。カーサイドタープはキャンパルジャパン製 積載力ではデリカミニと同等のeKクロススペース。小まわりの効く軽自動車は細い道が多いアウトドアフィールドでの扱いやすさに優れている パジェロオーナー参加者も多かった。スターキャンプの開催日に三菱自動車は、新型パジェロを発売することを発表。来年もしくは数年後のスターキャンプでは、新型パジェロの姿もたくさん見られそうだ