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デリカミニ×Colemanコラボラッピング車両も展示 三菱自動車主催の「スターキャンプ2023 in 朝霧高原」

2023年9月9日~10日 開催

丸1日キャンプ場で過ごせる初日は曇り時々雨。富士山こそ見えなかったが残暑はなく外で過ごすには気持ちいい環境だった

 全国の広いエリアで猛暑日が続いた今年の夏。あまりの暑さに外出を控えた人も多くいただろうが、それは夏休みの定番、キャンプも同様。比較的涼しいはずの地域にあるキャンプ場であっても日中は暑さが厳しいこともあったため、小さい子供連れのキャンパーでは出かけるのを控えたということもあったと思う。

 でも、キャンパーのそんなうっぷんを晴らすかのように過ごしやすい気温になったのが9月9日~10日に、静岡県富士宮市のキャンプ場「ふもとっぱらキャンプ場」で開催された三菱自動車工業主催のアウトドアイベント「スターキャンプ2023 in 朝霧高原」だ。

 三菱自動車のスターキャンプは1991年に初開催されてから、途中休止の時期を挟みつつも多くの参加者を集めていた人気のアウトドアイベント。今回も参加希望の応募は多数あり、抽選の結果、募集組数の300組(1組につきクルマは1台)の枠はすべて埋まったのだが、ふもとっぱらキャンプ場はその倍以上の700組でも利用できるキャパシティがあるので、300組での利用はかなり余裕があるものだ。それだけに、いつもは混んでいる人気キャンプ場を広々使え、なおかつ秋を先取りしたかのような過ごしやすい気温の環境は、たとえ富士山が見えていなくてもキャンパーにとってうれしいものだったはずだ。

 なお、初日は午後に小雨が降ることもあったが、キャンプの本番である夜は雨の影響もなく、いい夜が過ごせたようだ。

スターキャンプ2023は富士山の麓にある人気のキャンプ場「ふもとっぱらキャンプ場」にて開催。台風通過後のため富士山は雲に隠れ、ときおり小雨が降ることもあったが、かわりに過ごしやすい気温になってくれた
普段の週末よりすいた状態で利用できたスターキャンプ2023 in 朝霧高原。高原サイトを広々と使うキャンプができるチャンスはそうそうない。今回はデリカミニでの参加者も多かった
こちらも絵になるキャンプシーン。小雨が降ったときもあるが、多くの参加者はテントのほかに大きめのタープも張っていたので、雨が気になったらタープの下でのんびりするという光景が見られた。暑かった夏を越えたあとなので、高原の小雨という涼しい環境はそれもまた気持ちがいい
初代パジェロとワンポールテントの組み合わせはキャンプ慣れした雰囲気がある
アウトドアで行動するには適した気温になった。これでがぜん元気が出たのは子供たちで、会場に用意された各種のアトラクションでは、多いに遊ぶ子供たちの姿が見られた
大人だけでなく子供も楽しめるレジャー型スポーツクライミング。上からのテンションが適度にかかった命綱と装具をつけた安全な状態で垂直の壁登りが楽しめるもの
もの作りワークショップのブースもあった。こちらは横浜ゴムが出していたオリジナルキャンドル作りが体験できるブース。写真のようなカップ入りのキャンドルを作れる
キャンプ場側の林道を利用して、デリカミニやデリカ、アウトランダー、エクリプス クロスでの試乗体験も用意された
デリカミニの試乗はコースを2周する設定で、最初はインストラクターが運転。コースに設けられた難所も走ってデリカミニ4WDの走破性を体験した
難所区間は参加者でもチャレンジOKだったので挑んだ方もいただろう。通りたくない場合は横に迂回路も用意されていたが、そこもぬかるんだマッド区間で走りごたえあり

発売されたばかりの「デリカミニ×Colemanコラボラッピング」仕様車も展示

新たに発売された「デリカミニ×Colemanコラボラッピング」の車両も展示された

 ここからは、スターキャンプ2023の会場で初公開されたデリカミニの新仕様を紹介しよう。

 デリカミニは2023年初頭に開催された東京オートサロン2023で初展示されたが、そのとき展示されていたのがアウトドアギアの人気ブランド「コールマン」とコラボレーションしたモデル。コールマンが2023年の新製品に採用したグレーとベージュを合わせたオリジナルカラー「グレージュ」のボディラッピングが施されていたが、これが来場者に大いに人気だった。その後の展示イベントでも同様に人気が高く、発売についての問い合わせが多くあったという。

 そこで発売の企画が立ち上がり、コールマンに協力もあって純正アクセサリー扱いとして、デリカミニ×Colemanコラボラッピングが発売された。

デリカミニ×Colemanコラボラッピングを企画した三菱自動車工業の中村氏
コールマンの佐藤氏からはグレージュカラーについての説明が行なわれた

 三菱自動車工業の中村氏からは、デリカミニ×Colemanコラボラッピングの説明が行なわれた。この仕様は新車、中古車のデリカミニを対象に「グレージュ」カラーおよび、コールマンのランタンロゴ、ブランドロゴを使用したオリジナルデザインのラッピングを施す仕様。グレージュというカラーは東京オートサロン2023に展示したデリカミニに採用した(当時もラッピング)もので、コールマン製品の新カラーとして設定されたもの。

 このカラーは日本の豊かな自然や四季の風景などアウトドアシーンで出会うすべてのロケーションにあう色として考案されたもので、アウトドアギアにはぴったりのカラーになっている。

 そしてアウトドアシーンが似合うデリカミニにとっても相性のいいカラーであり、それは東京オートサロン2023を含めた展示イベントでの評判のよさが物語っているものだ。そんな魅力あるカラーをベースにアイコニックなランタンロゴが大胆にあしらわれているのが特徴となっている。

 なお、コールマンでもグレージュカラーのギアは人気のため、2024年度はこのカラーを採用した商品を増やしていくとのことだった。

アウトドアギアの人気メーカー「コールマン」とコラボレーションしたデリカミニ×Colemanコラボラッピング
ラッピングはルーフとフェンダーアーチ、パーキングセンサー、フロントのDELICAロゴを除くボディに施工される
フェンダーアーチはもともとブラックなので、そのカラーはアクセントとして残すデザイン
純正アクセサリーのグロスブラックのダイナミックシールドやグリルを装着
テールゲートガーニッシュもアクセサリー装着

 さて、東京オートサロン展示車では、リアドアからリアウィンドウにかかるデザインだったがデリカミニ×Colemanコラボラッピングでは左右ともにフロントドアに移されていた。理由は窓の開け閉めや視界の確保などの実用面の改善、それにラッピング自体の耐久性向上と同時に、デザイン面でも新たな魅力を出すことが狙いとなっている。

 ボディサイドをよく見ると細く伸びる白いラインが入っているのが分かるはず。グレージュカラーはきれいな色ではあるが、ボディに使用すると落ち着きすぎて、ランタンロゴとのバランスが取りにくくなる。そこで細い前後に伸びる白いラインを縦に並べていくことで、グレージュの落ち着いた雰囲気を壊さないまま、視覚的なバランスを取ったのだ。

 ただ、細い横のラインが入ったラッピングシートをゆがんだり、曲がったりすることなくボディに施工していくのは難易度の高いものであるため、デリカミニ×Colemanコラボラッピングでは、ボディラッピングの専門技術士が施工を担当することになっている。

ランタンロゴは左右のフロントドアに配置される
リアドアからフロントドアにかけて白い細いラインが縦に並べて入る。これがさりげないアクセントになっている
コールマンのブランドロゴは左右のリアピラーとリアゲートの右側に入る。こちらもさりげない感じだ

 グレージュカラーが印象的なデリカミニ×Colemanコラボラッピング。この仕様にするためのベース車のボディカラーについて指定はないが、ラッピングにルーフ部分は含まれないことに加え、ドアを開けた部分とフェンダーアーチ、パーキングセンサー、フロントのDELICAロゴもラッピングに含まれないので、ルーフとあわせて統一感を出すのならば、ブラックマイカ、ナチュナルアイボリーメタリック×ブラックマイカ(有料色)、ホワイトパール×ブラックマイカ(有料色)が推奨カラーとされている。

 気になる耐久性に関しては、使用環境にもよるが約5年は急激な色落ちはないとのことで、引き渡しから3年間は色の保証がつく。なお、ラッピングという性質上、意図しない引っかけなどではがれることもあるため、はがれについての保証はない。ただし、各部位ごとに修繕は対応している。

 価格は新車購入時にデリカミニ×Colemanコラボラッピングを選択した場合はラッピング(施工費込み)が76万1200円。すでに納車された車両や中古車向けは82万2800円となっている。撮影車のように純正アクセサリー装着の場合は別途アクセサリー代が追加される。そして成約プレゼントとして「デリカミニ×Coleman」のロゴが入ったスカッフプレートが用意されるとのことだ。

 なお、販売は2024年3月31日までの期間限定となるのでご注意いただきたい。

アウトドアのイメージが強いデリカミニとコールマンのコラボレーションはマッチングもいい。デリカミニ×Colemanコラボラッピングは人気が出そうだ

2023年アジアクロスカントリーについてチーム三菱ラリーアート総監督 増岡浩氏が語る

 2023年8月13日~19日までの期間、タイとラオスで開催されたアジアクロスカントリーに3台の新型「トライトン」で参戦して、うち101号車のチャヤポン・ヨーター選手/ピーラポン・ソムバットウォン選手が見事総合3位を獲得したことは記憶に新しいが、ラリー中にチーム三菱ラリーアートの競技者を支え続けたサポートカーのデリカD:5の実車が会場に展示され、同時に総監督の増岡浩氏も来場。ファンサービスの合間をぬってアジアクロスカントリーの報告会を行なった。

アジアクロスカントリー2023にチーム三菱ラリーアートとして新型トライトンで参戦。3台出場して1台が総合3位。ほか2台も完走という好結果。その走りを支えたデリカD:5のサポートカーが展示された
チーム三菱ラリーアート総監督の増岡浩氏

 チームウエアを着て登場した増岡氏は「われわれはアジアクロスカントリー2023に出場してきました。前年に続いて連覇を狙っていましたが結果は総合3位でした。しかし私はこの結果を意味のある3位だったと思っています。今回から参戦車両を新型トライトンに変えましたが、発売してすぐのクルマだったため、それこそラリー車として登録ができるかという状態からスタートしました。そして出場できるとなったあとは、3台のマシンをスタッフの頑張りで、ひと月で作りあげてなんとか間に合わせることができたのです。その3台がそろってラリーを完走し、ベストチーム賞もいただきました」と語った。

 続けて「三菱自動車の若手人材育成もあって、岡崎工場のエンジニアや田町のスタッフを含めて11名でラリーに同行しましたが、そのメンバー全員、事故もなく無事にそれぞれの職場に戻ることができました。それに送り出した3台を完走させることができましたことは非常によかったと思います。今年は不運もありましたが“それもラリー”ということを改めて思う機会になりました。このラリーはすごく難しく、ミスコースも起こりがちでガマンをしなければならないこともありました。連覇はかないませんでしたが、3位になったことでわれわれのチームには見えてきたものがあります。そしてそれを糧に、また来年挑戦していきたいと思います。今回走らせた新型トライトンも日本で発売になりますし、次は優勝を目指して頑張っていきます」と結んだ。

トライトンをドライブしたチームメンバーのスタンドと記念撮影。来年は優勝を目指すと語った

スターキャンプ2023 in 朝霧高原の模様を写真で紹介

 ここからはスターキャンプ2023 in 朝霧高原の会場で見かけたクルマや光景を写真で紹介していこう。初日の土曜日は曇りや小雨といった天気だったが、そのおかげで高原らしい過ごしやすい気温になった。外での活動が主で、暑さへも対応が難しいテント泊においては、この時期的に晴天よりもむしろいい状況だったかもしれない。

 このスターキャンプは三菱車以外でも参加ができるので、行ってみたいと思った方は来年の募集が始まったら応募してみてはいかがだろうか。

東京オートサロン展示車などの車両も会場に展示されていた
展示されていた車両を紹介。これはミニキャブ・ミーブ B-Leisure Style II。東京オートサロン展示車
東京オートサロン2023の展示車。eKクロス EV Smooth×Tough
東京オートサロン展示車。デリカミニ SNOW SURVIVOR
こちらはRVR ブラックエディションの純正アクセサリー装着車。実際に購入できるモデルだ
エクリプス クロス PHEVにレイズホイールを装着。スポーティなエクリプス クロスによく似合う
デリカミニの純正アクセサリー装着車
コールマンコラボレーションのデリカミニ
パーツメーカーのブースも出展。デモカーを展示していたので、話題のデリカミニをピックアップして掲載していく
横浜ゴムのブースに展示されていたデリカミニ
トーヨータイヤブースにあった迷彩柄のデリカミニ
三菱車のアフターパーツメーカーとして人気のコルトスピードのデモカー
クラフトAOIのデリカミニキャンパー。積雪が多い道でも走れる5インチアップで公認を取っている
オートフラッグスのデリカミニ。ルーフキャリアは専用設計なので全高を抑えることができる。SNOW SURVIVORに使われるアイテムもここの製品だ
こちらもオートフラッグスのデリカミニ。リアラダーも実際に使用できる
スターキャンプの人気コンテンツ「4WD登坂キット同乗体験」。最大傾斜45度の坂上りが体験できる
片側を大きく乗り上げる傾斜路も通過する
このような傾斜の乗り越えも行ない、デリカD:5の走行性能を体験する
カヌーを体験できるアトラクションもあり、人気になっていた
デリカミニのキャラクター、デリ丸。グッズも販売
こちらもスターキャンプでは人気のエクリプス クロス PHEV カフェ。PHEV車両から給電して営業している
エクリプス クロス PHEVカフェで注文できるかき氷。お茶屋さんがやっている店なので頼んだのは抹茶ミルク味。とてもおいしかった
スタンプラリーも行なっていた。スタンプを押すスタッフがどこにいるかのヒントが用紙に書いてあり、それを解きながらまわるクイズ形式
愛犬を連れて参加する方も多いのでドッグランもある。入口ではデリ丸。がお迎え
場内では多くのイヌを見かけたが、もっとも目立っていたのがこちらの柴犬。メガネがこれほど似合うとは
サンリオキャラクターが登場するステージ。子供たちに人気だった
ステージ横にあったテントには、サンリオキャラクターとデリ丸。が入っていた