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BMWモトラッド、新型アドベンチャー「F 450 GS」国内初披露 価格96万1000円から

135度クランクピン・オフセットを採用する新開発の並列2気筒エンジン搭載

2026年6月26日 開催
国内初披露された新型「F 450 GS」。写真は左から、ゲストで登場した女優・タレントの指出瑞貴さん、BMW Motorrad グローバル・マーケティング・ダイレクターのマルティン・シュライペン氏、BMW Motorrad Japan ジェネラルマネージャー 大隅武氏

 ビー・エム・ダブリューは6月26日、GS(Gelände/Straße)ファミリーの新型アドベンチャーモデル「F 450 GS」をBMW GROUP Tokyo Bay(東京有明)で開催されたカフェミーティング「NIGHT RIDER MEETING TOKYO 2026」において国内初披露した。

 同モデルは5月19日より専用Webサイトにて予約注文が開始されており、価格は96万1000円〜103万3000円。納車は2026年9月上旬以降を予定している。

 新型F 450 GSは、BMW GSファミリーの新たなエントリーモデルとして開発され、近年拡大を続けるミドルクラスのアドベンチャーモデル市場に向けた戦略モデルであり、軽快なハンドリングと高い運動性能、最新テクノロジーを求める幅広いライダーに向けて理想的なバランスを提供するという。

 同日開催された商品説明会では、BMW Motorrad Japan ジェネラルマネージャーの大隅武氏が登壇。96万1000円からという価格に対する事前反響の大きさを明かすとともに「これは非常に戦略的な価格でありまして、このGSというわれわれの一番強いセグメントに、日本でも新しいお客さまやより多くの方に、その世界に入っていただければと思っている、非常に戦略的な商品」との考えを語り、新モデルに対する期待を寄せた。

価格に対する反響の大きさを伝えたBMW Motorrad Japan ジェネラルマネージャーの大隅武氏

 続いて、ドイツ本国から来日したBMW Motorrad グローバル・マーケティング・ダイレクターのマルティン・シュライペン氏があいさつを行なった。シュライペン氏は、日本の熱心なファンとブランドとの関係性の深さに感謝を述べた上で、新型F 450 GSが目指す方向性について「GSは常にオンロードとオフロードを意味する『ゲレンデ・シュトラーセ』を表わしてきました。F 450 GSは単なるモーターサイクルではなくBMWの約束であり、このセグメントに本物のGSをもたらします」と、日本のモーターサイクル文化の中に、このニューモデルを提供できる歓びを表わした。

グローバル戦略におけるGSモデルの重要性を強調したマルティン・シュライペン氏

急成長する400cc〜500ccアドベンチャーセグメント

マーケティング戦略とターゲット層について解説する中根知彦氏

 BMW Motorrad Japan マーケティングマネージャーの中根知彦氏からは、急成長をみせる400cc〜500ccアドベンチャーセグメントに投入する新製品について、マーケティング的な視点から新製品のポイントが解説された。

 中根氏は、2024年のミラノショー(EICMA)でのコンセプトモデル発表時から寄せられた国内外の大きな反響が量産化を後押ししたという開発背景を紹介。さらに「ただ小さな小排気量モデルを作るということが目的ではなくて、あくまで成熟したエントリーGSを作ろうということで開発が進められました」と説明。

 ターゲット層に向けた提供価値としては、「大冒険だけじゃない。週末の小さな冒険を叶える1台」というキーワードを挙げ、アドベンチャーモデルに憧れを抱きつつもサイズや重量で一歩を踏み出せなかったライダー層へアピールするモデルであることを強調した。

急成長をみせる400cc〜500ccアドベンチャーセグメント
主要技術のハイライト
新型F 450 GSに搭載されるイージー・ライド・クラッチの価値
ほぼ100万円の価格帯で提供される新型F 450 GS
主な競合モデルとの価格帯比較
新型F 450 GSにおける日本市場での役割

135度クランクピン・オフセットを採用する新設計の並列2気筒エンジンを搭載

新開発エンジンなどについて説明するテクニカルマネージャーの平野司氏

 BMW Motorrad Japan テクニカルマネージャーの平野司氏からは、新型F 450 GSの技術的なハイライトである新開発エンジンについて詳細な説明が行なわれた。

 最高出力35kW(48HP)/8750rpm、最大トルク43Nm/6750rpmを発生する完全新設計の水冷並列2気筒エンジンは、独特の鼓動感を生み出す135度クランクピン・オフセットを採用しており、その設計思想について解説された。

 平野氏は「今回のエンジン開発において最もこだわったのは、ミドルクラスにふさわしい扱いやすさと、GSらしいエモーショナルな走りの両立です。それを実現するために採用したのが、135度クランクピン・オフセットとバランス・シャフトの組み合わせです。これにより、長距離ツーリングでもライダーを疲れさせないよう不快な高周期の振動を徹底的に抑え込みながらも、スロットルを開けた瞬間には並列2気筒ならではの力強く心地よい鼓動感のあるフィーリングを明確に体感していただける革新的な仕上がりとなりました。ただスムーズなだけでなく、エンジンの息吹を感じながら走る歓びを具現化しています」と紹介。同じセグメントに並ぶライバルモデルと比較して独自の官能的なフィーリングを生み出したことを強調した。

新型F 450 GSの主要諸元
135度クランクピン・オフセットを採用する新設計の並列2気筒エンジン
点火タイミングを示すスライド
135度クランクピン・オフセットを採用することで独特の排気音を実現するという
オフセット角度についてライバルモデルとの比較

 そのほかにも、最上級仕様に装備される「ERC:Easy Ride Clutch」について中根氏は、「クラッチ操作の負担を減らして、発進から渋滞、低速走行までを扱いやすくする技術」と紹介。新型F 450 GSについては日常の街乗りからロングツーリング、本格的なオフロード走行までを広くカバーするモデルであることをアピールした。

 国内導入される新型F 450 GSのバリエーションは3タイプ。ツーリング向けの装備を充実させた「エクスクルーシブ」(カラー:コスミック・ブラック、価格は96万1000円)、専用サスペンションを備えた「スポーツ」(カラー:レーシング・レッド、価格は98万4000円)、そしてERCを標準装備した最上級仕様の「GSトロフィー」(カラー:レーシング・ブルー・メタリック、価格は103万3000円)が用意され、ユーザーのライフスタイルに合わせた選択が可能となっている。

ERCを標準装備した最上級仕様の「GSトロフィー」(カラー:レーシング・ブルー・メタリック、価格は103万3000円)
最上級仕様の「GSトロフィー」
最上級仕様の「GSトロフィー」
専用サスペンションを備えた「スポーツ」(カラー:レーシング・レッド、価格は98万4000円)
ツーリング向けの装備を充実させた「エクスクルーシブ」(カラー:コスミック・ブラック、価格は96万1000円)