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ジャガーランドローバー、高いCO2排出削減を実現するリサイクル素材を多用した循環型コンセプトカー公開
2026年6月30日 11:35
- 2026年6月24日(現地時間)発表
JLR(ジャガー・ランドローバー)は6月24日(現地時間)、循環型デザイン、低炭素エンジニアリングなど、次世代素材のイノベーションにおける最新の研究を具現化した新たな「コンセプト・デモンストレーター・ビークル(実証用車両)」を公開した。
JLRのエンジニアリングおよび製造部門のチームは、40社以上の主要サプライヤーや原材料サプライヤーと協力して、より持続可能な自動車部品49種類を開発。これらの部品は、リサイクル素材、バイオ由来素材、環境負荷の低い素材を最大限に活用するとともに、リサイクルや修理のために分解可能な設計を取り入れることで実現したという。
実際のボディシェル用部品を製造する「Cornerstone(コーナーストーン)」プロジェクトでは、CO2e(二酸化炭素換算量)を36%削減した100%クローズドループ(完全循環型)のリサイクルガラスなど、業界初の技術をいくつも生み出しているという。また、ヘッドランプの修理やリサイクルを可能にする分解可能な電子部品や、95%リサイクルのマグネットを採用するなど、重要素材に関する取り組みを推進している。
この「Cornerstone」プロジェクトによって、乗客1人がパリからニューヨークまで飛行機で移動する際の排出量に相当する1t以上のCO2eを削減したほか、リサイクル素材の使用量を約140kg増加させることにも成功したとしている。なお、新しいヘッドライト、低排出ガス鋼材、リサイクルドアガラス、リサイクルシートフォーム、新たなFlexAirシート技術などは、JLRの次期モデルへの採用が計画されているという。
JLR Circularity Labでは、部品の再利用、修理、リサイクルを容易にするための改善に取り組むなど、使用済み車両から最大限に価値を引き出す方法を模索しており、その成果は「Cornerstone」プロジェクトに反映され、新たなソリューションが登場するにつれて確実に進化を遂げるとしている。
また、JLRは最近、Global Impact Coalition(グローバル・インパクト・コアリション)が主導する「Automotive Plastics Circularity(オートモーティブ・プラスチック・サーキュラリティ)」プロジェクトに参加。シート、ダッシュボード、バンパー、ライトなど、車両に使用されている自動車用プラスチックは、分解や選別、リサイクルが困難な素材だが、このプロジェクトでは使用済みプラスチックが抱える課題を克服し、廃棄プラスチックを新車の製造に使用できるような価値ある高品質なリサイクル素材へ転換することを目指しているという。
JLRのサーキュラリティ担当シニアマネージャーであるポール・フランシス氏は、「Cornerstoneプロジェクトを通じて、JLRが自動車業界全体における循環性の推進を主導する方法と、より迅速な進歩を実現するために複数のパートナーが協力して取り組むことの価値が示されています。最高水準の性能と品質を維持することは不可欠です。早い段階から共通の目標に向けて連携し、バリューチェーンの各パートナーが開発の全過程を通じてそれぞれの専門知識をいかせるようになれば、生産効率と全体的な成果は大幅に向上します。これこそが、着実な進歩を生み出し、循環性がもたらす経済的機会を実現する方法なのです」と述べている。
また、イギリスの自然環境大臣 メアリー・クリーグCBEは、「先日コヴェントリーのホイットリーにあるJLRのデザイン拠点を訪問した際、この先駆的なプロジェクトについてお話を伺う機会に恵まれました。このプロジェクトは、政府が安定した政策と投資の枠組みを提供することで、産業界がいかにイノベーションを起こせるかを示すものです。私たちは、廃棄物が発生しない設計を取り入れ、自動車を長く使い続けられる資源を開発し、弾力性のある経済を構築する必要があります。まもなく発表される『循環型経済成長計画』では、あらゆる国や地域において、環境に配慮した成長を支援していく方法を明らかにする予定です」とコメントを寄せている。





