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トライアンフ、2027年シーズンMoto2クラス用の新型「レーシングエンジン」発表 最高出力約6%向上と従来比2kg軽量

2026年8月6日(現地時間)発表
トライアンフの新型レーシングエンジンのCADイメージ

 トライアンフモーターサイクルズは8月6日(現地時間)、2027年シーズンからFIM Moto2世界選手権に投入する新型「レーシングエンジン」を発表した。

 トライアンフは2019年からMoto2世界選手権のエンジンサプライヤーを務めていて、今回の発表は、「トライアンフとMotoGPの協業における大きな節目であり、ミドルクラスのレースを次の段階へ進化させるもの」という。

 レースモデル「ストリート トリプル 765 RS」にもつながる765ccの3気筒エンジンがMoto2に導入されて以来、トライアンフとMotoGPは、世界選手権の中間クラスを継続的に進化させ、これまでに蓄積した総走行距離192万6132kmのデータと、ライダーから直接得たフィードバックがMoto2向けパッケージの改良に生かされるとしている。

ストリート トリプル 765 RS(写真は2021年モデル)

 近年はギアボックスを含む積極的なアップデートによって出力を高め、Moto2世界選手権を支える各パートナーとともに、8シーズンの間に歴代最速ラップおよび決勝最速ラップを合わせて100件近く更新。Moto2は次世代のMotoGPライダーを育てる重要な舞台であり、トライアンフの765ccエンジンで技術を磨いた多くの世界トップクラスの選手が最高峰クラスへとステップアップしている。

新型レーシングエンジンは2027年シーズンからMoto2に投入される

新型レーシングエンジンはさらなるパワーを実現

 新型レーシングエンジンの狙いは、性能を高めるだけでなく、より接戦でエキサイティングなレースの実現。そのため、新設計のシリンダーヘッド、全面的に再設計した低慣性バルブトレイン、高流量ポート、新しい燃焼室により圧縮比を高めるなど、シリンダーへ取り込む空気流量の向上と、回転域全体でより豊かなトルクの発生に開発の重点を置いたという。

 また、新たな出力とトルクに対応するため、クランクケースと内部構成部品も再設計。サーキット投入後も最大限の信頼性を確保できるように主要部品を総合的に見直し、エンジン全体で2kgの軽量化も実現。最高出力は約6%向上したほか、排気量も変更される予定で、さらなる技術情報は後日発表するとアナウンスしている。

シャシーもアップデートを実施

 エアインテークの配置やエンジンマウント位置が変わるため、各シャシーメーカーは2027年に向けて新しいシャシーを開発中。トライアンフは過去12か月にわたりシャシーメーカーと連携し、開発に必要な情報を提供。新型レーシングエンジンは近日中にMoto2各チームへ提供され、年内のサーキットデビューに向けて非公開テストが継続されるという。

新型レーシングエンジンは2027年シーズンからMoto2に投入される

 トライアンフ・モーターサイクルズ チーフ・プロダクト・オフィサーであるスティーブ・サージェント氏は、「今回の発表は、トライアンフ・モーターサイクルズとMotoGPのパートナーシップにおける大きな前進です。2019年にミドルクラスへのエンジン供給を開始して以来、私たちはMoto2世界選手権の発展に力を注いできました。これまで出力向上やギアボックスの改良を重ね、今回、2027年からMoto2を支えるまったく新しい高性能レーシングエンジンを投入します。新型エンジンには厳格なテストプログラムを実施し、性能、耐久性、信頼性を徹底的に検証しました。シリンダー周辺の改良による吸入空気量の増加、高圧縮比、トルクの向上を1つひとつ緻密に作り込み、その結果に大きな手応えを感じています。サーキットでの走行を目にする日、そしてMotoGPおよびMoto2世界選手権とのパートナーシップが今後さらに発展していくことを楽しみにしています」と述べている。

 また、MotoGPスポーティングディレクターのアルフォンソ・カルトゥーホ氏は、「これはMoto2世界選手権にとって大きな一歩であり、トライアンフが同クラスとMotoGPパドックにとって、価値あるパートナーであることを改めて示すものです。進化と改善を追求する姿勢は年々強まり、その成果は、ますます魅力を増しているMoto2のレースで証明されています。今後はさらにパワフルになり、新しいエンジン開発の成果がサーキットで発揮されることを楽しみにしています」とコメントしている。