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三菱自動車、新型「パジェロ」世界初公開 走行性能と上質さを磨き上げフラグシップSUVとして2026年度発売

2026年9月2日 発表
三菱自動車が新型パジェロを世界初公開

歴代パジェロの商品思想を継承・進化

 三菱自動車工業は9月2日、クロスカントリーSUVのフラグシップモデルとなる新型「パジェロ」を世界初公開した。2026年度は生産拠点であるタイを皮切りに、日本、オーストラリアへ投入し、2027年度以降はASEAN、中南米および中東など世界約100か国へ順次展開される。

 パジェロは、本格的な悪路走破性と乗用車並みの快適性を高次元で融合したクロスカントリー4WD車として1982年に誕生して以来、アウトドアレジャーを楽しむユーザーを中心に幅広い支持を獲得。初代モデルから4代目モデルまでの累計生産台数は329万台を超え、170以上の国と地域で親しまれてきた三菱自動車を代表するモデル。

 新型パジェロは、初代モデルから一貫して培ってきた、悪路走破性・信頼性(Confidence)、快適性と扱いやすさ(Comfort)を両立させるという商品思想を継承・進化させながら、今回新たにフラグシップモデルにふさわしい上質さ(Prestige)を付加し、全方位にわたって大幅に進化させた。

新型パジェロのボディサイズは4920×1925×1910mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2870mm、前後重量配分は52:48
アプローチアングルは30.4度(20インチタイヤ装着車)、ランプブレークオーバーアングルは22.6度(20インチタイヤ装着車)、デパーチャーアングルは25.8度(20インチタイヤ装着車)を確保

 水平基調で力強く存在感のあるプロポーションに加え、機能的かつ先進的で上質なインテリアを採用。歴代モデルのモチーフを内外装の随所に取り入れることでパジェロらしさを表現しながら、新世代のフラグシップモデルにふさわしいデザインとしている。

トレッド幅は前後1630mm、最低地上高は230mm(20インチタイヤ装着車)

 また、乗員全員が快適に過ごせる上質な室内空間を確保しながら、取りまわしのよいボディサイズにまとめ、「走る」「曲がる」「止まる」といった車両運動を統合制御する「スーパーオールホイールコントロール(S-AWC)」を採用。4WDシステムには、高い悪路走破性と日常での扱いやすさを両立する「スーパーセレクト4WD-II(SS4-II)」を搭載するとともに、高剛性で耐久性に優れるラダーフレームや接地性に優れるサスペンションと組み合わせることによって、誰もがどんな道でも安心して運転を楽しめると同時に、自信をもって一歩先に踏み出すことを可能とした。

S-AWC(スーパーオールホイールコントロール)とSS4-II(スーパーセレクト4WD-II)を搭載し力強い走破性を獲得している

Prestige/フラグシップにふさわしい上質さを実現

 新型パジェロのデザインは、歴代モデルが築き上げてきたヘリテージを継承しながら、4代目モデルの発売から20年を経た時代の変化を見据え、新たな時代にふさわしい独創的な進化を目指して開発。デザインコンセプト「グランドカリスマ-泰然自若-」のもと、細部にいたるまで徹底した作り込みにより、力強い存在感と上質感を両立することで、次世代のフラグシップモデルにふさわしいたたずまいを実現した。

デザインコンセプトは力強い存在感と上質感を両立する「グランドカリスマ-泰然自若-」

エクステリアデザイン

 初代モデルから受け継ぐ水平基調のスクエアで塊感のある力強いプロポーションをベースに、パフォーマンスを表す力強いフェンダーや立体感あふれるボディへと進化。フロントフェイスは日本の剣道に通じる内面の強さを追求し、フロントグリルは日本のものづくりの精巧さを表現する横桟タイプのグリルと、無駄のない機能美や高強度をイメージさせるハニカムタイプグリルの2タイプを設定。先進感あふれる特徴的なT字型ヘッドライトを採用した。

フロントグリルは、日本のものづくりの精巧さを表現する横桟タイプのグリルと、無駄のない機能美や高強度をイメージさせるハニカムタイプグリルの2タイプを設定。先進感あふれる特徴的なT字型ヘッドライトを採用した

 サイドでは、初代パジェロのロールバーから着想を得たCピラーを採用。リアには歴代モデルの背面タイヤを想起させるヘキサゴンデザインモチーフを採用するなど、パジェロらしさと先進性を融合させた、新世代のフラグシップモデルにふさわしいエクステリアデザインに仕上げている。

初代パジェロのロールバーから着想を得たCピラーを採用

インテリアデザイン

初代モデルから受け継ぐ水平基調のインストルメントパネルを採用

 初代モデルから受け継ぐ水平基調のインストルメントパネルを採用し、優れた機能性と上質な室内空間を両立。インストルメントパネルやドアトリムには、日本の伝統工芸「木目込み」に着想を得た縫製技法を施したソフトマテリアルを用いることで、フラグシップモデルにふさわしい立体感と上質感を表現している。

フロントシート
2列目シート
3列目シート
内装には日本の伝統工芸「木目込み」に着想を得た縫製技法を施したソフトマテリアルを採用した

カラーリング

多数のボディカラーを用意

 新型パジェロの存在感と上質感を高めるボディカラーを設定。2色のテーマカラーのうち、「アーマーカッパーメタリック」は塊感のある重厚な金属を彷彿とさせ、ボディの断面が厚く力強いプロポーションを際立たせるカラーとした。もう1つの「ファントムブルーメタリック」は、ソリッド調のグレイッシュブルーをベースに光の当たり方によってゴールドのハイライトが浮かび上がる品格のある色で、新型パジェロの先進性、精緻さや機能美を象徴。日常からアウトドアまであらゆるシーンに調和するモダンなカラーとしている。

2色のテーマカラー「アーマーカッパーメタリック」(左)と「ファントムブルーメタリック」(右)。光によって印象がガラリと変わる

 インテリアカラーは、高級感と機能美が際立つ上質な空間を演出。内装のキャメルは、自然素材本来の色合いを追求するとともに、汚れの目立ちにくさにも配慮。ブラックとの2トーンが生み出す上質なコントラストや、力強いエクステリアとの調和も考慮したという。

静粛性および遮音感

 新型パジェロでは、高速走行時など環境騒音が大きい状況でも、乗員全員が自然に会話を楽しめるよう、徹底した遮音対策を実施。フロントガラスに加え、前後ドアガラスにも遮音ガラスを採用するとともに、ボディをはじめ各部に遮音対策を施したほか、風切り音やエンジン音の侵入を抑えることで、全席で快適な会話を楽しめる、静かで上質な室内空間を実現した。

フロントガラスに加え、前後ドアガラスにも遮音ガラスを採用し静粛性を高めた

先進のインフォテインメントシステム

 移動時間そのものに新たな価値を提供する先進のインフォテインメントシステムを採用。視認性に優れた2枚の14.3インチ大型ディスプレイで構成されるモノリスディスプレイは、シンプルで直感的なグラフィックとダイナミックな演出を搭載し、オープニングムービーやドライブモードごとに用意された専用演出に加え、メーター背景が時間の経過に合わせてリアルタイムに変化する全16種類のビジュアルが用意される。

モノリスディスプレイは視認性に優れた2枚の14.3インチ大型ディスプレイで構成(グレードにより12.3インチもあり)
ドライブモードごとに専用演出も用意

 また、歴代モデルで採用してきたパジェロを象徴する3連メーターを、現代的に再現したマルチメーターとして搭載。GPSやジャイロセンサー、車速、加速度などの車両情報を活用して走行状況を分かりやすく表示するほか、スマートフォンとのワイヤレス接続に対応したスマートフォン連携ディスプレイオーディオを採用し、地図アプリや音楽アプリなどを直感的に操作できる利便性も実現した。

パジェロ伝統の3連メーターを採用。GPSやジャイロセンサー、車速、加速度などの車両情報を活用して、走行状況を分かりやすく表示する

Confidence/悪路走破性・信頼性

 世界中の過酷な環境で磨き上げてきた4WDシステム「SS4-II」を継承しながら、新たに車両運動統合制御システム「S-AWC」を採用し、新型パジェロにふさわしいオールラウンドでの高次元な走りを実現。力強く扱いやすいクリーンディーゼルエンジン、高剛性のラダーフレーム、接地性に優れるサスペンションと相まって、オフロードでは頼もしい走破性を発揮しながら、オンロードでは運転しやすく上質な乗り心地を提供。どこへでも安心して行ける走破性と信頼性を実現したという。

オフロードでは頼もしい走破性を発揮
オンロードでは運転しやすく上質な乗り心地を提供

2.4リッタークリーンディーゼルエンジンと新開発8速ATを採用

 ワイドレンジのシングルVGターボを採用した専用開発の2.4リッタークリーンディーゼルエンジンを搭載。最大トルクを480Nmとして発進時から高速域まで力強くレスポンスのよい加速を実現。また、新開発のスポーツモード付き8速ATとの組み合わせにより、スムーズかつ滑らかな変速フィールを両立。オンロードからオフロードまで、ドライバーの意図に忠実で気持ちのよい加速性能と優れた静粛性を発揮し、安心感があって質感の高い走りを実現した。

最高出力150kW(201PS)/3500rpm、最大トルク480Nm/1750-2500rpmを発生する直列4気筒2.4リッタークリーンディーゼルエンジンを搭載(一部仕様では最大トルクは470Nmとなる)

強靭なラダーフレームと接地性に優れたサスペンション

 長年にわたるラリーでの知見や過酷な環境下で鍛え上げた実績を生かした高剛性のラダーフレームを採用。高張力鋼板の採用拡大やフレーム断面幅の拡大などにより、軽量化を図るとともに、ねじり剛性と曲げ剛性を大幅に高め、操縦安定性と乗り心地を高次元で両立し、高い信頼性と耐久性を実現。

高剛性のラダーフレームを採用

 サスペンションにはフロントにダブルウィッシュボーン式、リアに新開発の5リンク式リジッドを採用。優れた路面追従性と高い悪路走破性を確保するとともに、自然なステアリングフィールとフラットで快適な乗り心地を両立した。

フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン式
リアサスペンションは新開発の5リンク式リジッド

 単に悪路を走破できるだけでなく、長距離移動や荒れた路面でも乗員が快適に過ごせることを目標とし、開発では「悪路快適性」を重要な指標として設定し、オフロード性能とオンロード性能の高次元での両立を追求。さらに、ボディマウントを強化することで、荒れた路面や悪路でも不快な振動を抑えるとともに、操縦性や乗り心地の向上にも寄与し、走りの質感を高めている。

ボディマウントを強化することで、荒れた路面や悪路でも不快な振動を抑え、操縦性や乗り心地など走りの質感を向上させた

「S-AWC」によるオールラウンドでの高次元な走り

 意のままの操縦性と卓越した安定性を実現する車両運動統合制御システム「S-AWC」を採用。4WDシステムは、走行シーンに応じて「2H(後輪駆動)」「4H(フルタイム4WD)」「4HLc(センターデフロック)」「4LLc(ローギヤ+センターデフロック)」の4つの駆動モードを任意で選択でき、オフロードでの高い走破性とオンロードでの優れた操縦安定性を両立する「SS4-II」も搭載。

ドライブセレクターはダイヤル式

 これに加え、フロントブレーキにより左右輪間のトルクを制御するAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)、滑りやすい路面で駆動力を最適に配分して安定性を高めるASTC(アクティブ・スタビリティ&トラクション・コントロール)、制動時のタイヤのロックや横滑りを防止するABSを統合制御することで、ドライバーの操作や路面状況に応じて4輪の駆動力と制動力を最適化し、さまざまな天候や路面で、安心・安全で快適なドライブを可能とした。

フロントブレーキにより左右輪間のトルクを制御するAYC、滑りやすい路面で駆動力を最適に配分して安定性を高めるASTC、制動時のタイヤのロックや横滑りを防止するABSを統合制御しつつ4輪の駆動力と制動力を最適化し、コントロール性を高めている

 また、各走行シーンに最適化した7つのドライブモード(NORMAL/ECO/GRAVEL/SNOW/MUD/SAND/ROCK)を設定。あらゆる路面状況において誰もが自信をもって運転を楽しめるとした。なお、ブレーキは18インチの大径ローターと電動ブースターを採用することで、安心感の高いブレーキフィールを実現している。

18インチの大径ローターと電動ブースターにより、安心感の高いブレーキフィールを実現したという。タイヤサイズは前後255/55R20

Comfort/快適性と扱いやすさ

 室内の空間設計とシート配置を最適化し、全席で快適に過ごせる広々とした室内空間を実現。3列目シートまで作り込みを徹底するとともに、乗降性や静粛性、空調性能にも配慮し、ロングドライブでも快適に過ごせる上質な空間を両立した。

上質な室内空間を実現

上質で快適な室内空間

 空間設計とシート配置を最適化した3列7名乗車のパッケージングにより、全席でゆとりある居住空間を確保。運転席は着座位置を高く設定することでアイポイントを向上させ、車両感覚のつかみやすさを実現。2列目シートは150mmのロングスライドならびにタンブル機構を備え、乗降性と使い勝手を向上したほか、3列目シートは大人が着座した際も余裕あるヘッドクリアランスを確保しつつ、つま先がシート下に収まるよう足下のレイアウトも工夫を凝らしている。

3列7名乗車のパッケージング

 また、全席で優れた快適性を目指し、フロントシートとセカンドシートは身体を自然に支え、優れた座り心地を実現するとともに、サードシートも着座姿勢を最適化することで快適性を向上。さらに、シート全体から自然な涼しさを感じられるシートベンチレーションや、前席から3列目まで快適な室内環境を提供する3ゾーン独立温度コントロール式フルオートエアコンを採用した。

前席から3列目まで快適な室内環境を提供する3ゾーン独立温度コントロール式フルオートエアコンを採用

どんなときも安心な先進の予防安全技術、運転支援技術

 運転状況に応じてドライバーをサポートする先進の予防安全技術と運転支援技術を採用。予防安全技術では、衝突被害軽減ブレーキシステム(歩行者・自転車運転者・自動二輪車運転者検知付き、交差点アシスト付き)、前方衝突予測警報、踏み間違い衝突防止アシストなどの予防安全技術を採用したほか、緊急時車線維持支援機能を初採用し、前方カメラとレーダーにより車線や周辺車両を認識して、車線逸脱の危険を検知すると警報やステアリング制御によってサポートを実施。また、交差点で左右から接近する車両を検知して注意喚起を行なう前進時交差車両検知警報システムを搭載し、出会い頭の衝突リスクを低減させている。

先進の予防安全技術、運転支援技術を搭載

 運転支援技術としては、高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット(MI-PILOT)」を搭載。レーダークルーズコントロールシステム(ACC)と車線維持支援機能(LKA)の統合制御により、高速道路で車間距離と車線中央の維持を支援し、長距離移動時のドライバーの疲労を軽減。

 これらに加え、SRSセンターエアバッグを含む8つのSRSエアバッグを三菱自動車で初採用。前席乗員同士の接触による傷害低減を図るなど、高水準の乗員保護性能を実現。先進の予防安全技術と充実した安全装備により、どこへでも安心して運転できる安全性を備えた。

ドライバーに高い安心感を提供する「3Dマルチアラウンドモニター」

 車両に搭載した4つのカメラ映像と車両の3Dモデルを組み合わせることで、車両周辺の状況を直感的に把握できる3Dマルチアラウンドモニターを採用。毎秒30フレームの映像をもとに周辺環境をリアルタイムで表示し、日常の車庫入れや狭い道での取りまわしはもちろん、オフロード走行時にも周囲の状況を確認でき、安心した運転を可能としている。

3Dマルチアラウンドモニターを採用

 さらに、「フロントアンダーフロアビュー」を採用し、急勾配や岩場などの悪路でドライバーから見えない車両前方や下部などの路面状況を映像で確認可能。4WDモードで4HLcまたは4LLcを選択すると自動で起動するほか、必要に応じて任意で表示でき、悪路走行時に安心感をもたらし、運転に集中できる。

フロントアンダーフロアビューも採用

日常の安心と利便性を高める先進装備「MITSUBISHI CONNECT」

 スマートフォンからのエアコン操作や車両状態の確認、緊急時にオペレーションセンターへ接続するSOSコールなど、多彩なコネクティッドサービスを通じて日常から万が一の場面までカーライフをサポートする。

移動時間をより豊かにする「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」

 ヤマハと共同開発し、音質へのこだわりを追求したプレミアムオーディオシステム「Dynamic Sound Yamaha Ultimate(ダイナミック サウンド ヤマハ アルティメット)」を搭載。計12個のスピーカーとデジタルアンプの搭載に加え、車速に応じて音量や音質を自動調整しロードノイズの影響を低減するサウンド補正機能により、あらゆる走行条件でも常に最高の音楽体験を実現した。

ヤマハと共同開発したプレミアムオーディオシステム「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」を搭載
計12個のスピーカーとデジタルアンプを搭載

 三菱自動車 取締役代表執行役社長 兼 COOの岸浦恵介氏は、「当社の2030年代に向けた中長期ビジョンでは、『尖った商品・ブランドの強化により、お客さま満足と企業価値の向上』をテーマに掲げ、三菱自動車らしさに磨きをかけてまいります。その第一弾となるのが新型『パジェロ』であり、この後に続く『パジェロ』シリーズをはじめ、すべての三菱車を牽引していくフラグシップモデルです。新型『パジェロ』は、上質に進化した、あらゆるシーンで頼れるプレステージなクロスカントリーSUVです。これからグローバルに順次、展開してまいりますので、ご期待ください」とコメントしている。