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ブリヂストン、2輪車用タイヤ新商品「バトラックス アドベンチャー A42」発表会 アドベンチャーバイクにさらなる耐摩耗性とグリップ性能を与えるアップデート

2026年10月22日 開催
ブリヂストンのアドベンチャーモデル向け二輪タイヤ新商品「BATTLAX ADVENTURE A42」発表会。写真左から株式会社ブリヂストン グローバルMCタイヤ事業部長 坂上賢崇氏、同MCタイヤ開発部 MCタイヤ設計第2課 四宮一輝氏

 ブリヂストンは、アドベンチャーモデル向け二輪タイヤ「BATTLAX ADVENTURE A42」を2027年2月1日に発売する(グローバルでは2027年1月1日発売予定)。

 アドベンチャーバイクのなかでもオンロード走行中心のライダーをターゲットとしたシリーズで、耐摩耗性を高め、ドライ・ウェットグリップ性能やトラクション性能を引き上げた。前作「A41」からオフロード向け派生モデルを経て、9年ぶりのアップデートとなる。

アドベンチャーモデル向け二輪タイヤの新商品「BATTLAX ADVENTURE A42」

摩耗ライフは最大25%向上、ドライ・ウェットグリップもさらに改善

BATTLAX ADVENTURE A42を装着したBMW R 1300 GSスタンダードモデル

 10月22日に、ブリヂストン グローバルMCタイヤ事業部長 坂上賢崇氏、MCタイヤ開発部 MCタイヤ設計第2課 四宮一輝氏が登壇する新商品発表会が開催され、アドベンチャーバイクは、欧州において2016年以降の10年間でタイヤ需要が45%上昇したとの調査結果もあるほど人気の高い二輪カテゴリであることが紹介された。

欧州ではアドベンチャーバイク市場が拡大している

 同社はそうした市場環境のなか、アドベンチャータイヤとしてオフロードに寄せた「AX41」や「AT41」というモデルも展開しているが、今回は2018年に発売したオンロードメインの従来モデルA41をアップデートしたものとなる。

オフロード向けの派生モデルAX41やAT41を経て、9年ぶりの新モデル
新商品のA42の位置付けなどについて説明する株式会社ブリヂストン グローバルMCタイヤ事業部長 坂上賢崇氏

 具体的には、A42ではフロントとリアの両方で全面的に設計を見直し、新コンパウンド、新トレッドパターン、新構造を採用した。

A42のアップデート概要

 コンパウンドについては、フロントとリアの両方で「カーボンとシリカの配合を最適化」してハンドリングとウェット性能を向上させた。そのうえで、フロントには「路面への追従性良化を狙ったフレキシブルポリマー」を、リアには「強く、切れにくい耐摩耗向上ポリマー」を採用した。

素材を工夫した新コンパウンドを採用

 加えて、トレッドパターンはA41と比べて全体的に短い溝を多数配したようなデザインに変更した。「アドベンチャーバイクにマッチするアグレッシブかつ洗練されたパターンデザイン」を目指すとともに、特にセンター付近で溝比率を低下させ、ハンドリング性や静粛性を高めたという。

溝比率はセンター付近で低下。ハンドリング性や静粛性の向上につながった
A42のフロントタイヤ
A42のリアタイヤ

 こうした取り組みによって、A41比でフロントは18%、リアは25%と、それぞれさらなるロング(摩耗)ライフを達成した。

 発表会会場には実際にA42で8000km走行した実車も展示されていたが、車両重量284kgの車体でタイヤへの負担は大きいと思われるものの、タイヤのトレッド自体に目立つ摩耗は見られなかった。

フロント18%、リア25%、それぞれ摩耗ライフを向上
8000km走行したというBMW R 1300 GS Adventure
目立つ摩耗は見られず

 一方でグリップ性能を高める技術も盛り込んでいる。溝に島のような「ディフレクター」と脈動形状を適用し水流の均一化を図る「パルスグルーブ」によって排水性を高め、A41比でウェット路面加速時におけるリアのスリップ率を14%低下、トラクション性能を9%向上させたという。

水流の均一化を図る「パルスグルーブ」で排水性を向上
スリップ率を低減し、トラクション性能を引き上げた
ドライ路面でのグリップ性能もアップ

 ドライ路面についても接地面におけるグリップ域を拡大し、反対に滑り域を縮小したことで、グリップ感、接地感、ハンドリング性を改善したとのこと。結果的にウェット・ドライグリップ、フロント・リアの摩耗ライフ、静粛性、乗り心地の全ての面でA41を上まわったとしている。

技術面のポイントを解説する同社MCタイヤ設計第2課 四宮一輝氏

 A42では、「走る楽しみやワクワクを届ける」ことを目指し、「オンロードを駆ける冒険者たちへ」をキャッチフレーズに据えた。開発に携わった四宮氏も「アドベンチャーバイクでより快適にツーリングを楽しめる、もっと走り続けたくなる、そんなタイヤになっている」と語り、国内のアドベンチャーバイク市場の広がりに期待感を示した。