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スズキも参画した「第19回クラシックカーフェスティバル in 桐生」開催 47万円の初代「アルト」を特別展示
2026年11月2日 07:00
- 2026年11月1日 開催
群馬県桐生市の群馬大学理工学部桐生キャンパスで11月1日、「第19回クラシックカーフェスティバル in 桐生」が開催された。同イベントには初めてスズキによる特別展示として、日本のモータリゼーションの歴史を彩った初代「アルト」や「フロンテ800」を展示するなどスズキ歴史館が全面的に協力した。
会場には1980年以前に生産された車両を中心に、展示車両として約180台、桐生近郊を巡るラリー参加車両が約100台、関係車両を含め総勢約300台の国内外クラシックカーが集結。キャンパス内は、早朝から多くの旧車ファンや家族連れで賑わいを見せていた。
「歴史館を休館にしてまで届けてくれた」スズキ歴史館に実行委員長が感謝
開会式に登壇したクラシックカーフェスティバルin桐生実行委員会 委員長の前原勝良氏は、19回目の開催と継続的な取り組みにより2万人が集まるイベントに成長したことを報告するとともに、スズキによる特別展示に対する感謝の言葉を語った。
前原委員長は、「特別展示車両として、スズキさまから素晴らしいクルマをお借りすることができました。特に『フロンテ800』は、現在日本に10台ほどしか残っていないのではないかと言われる大変貴重なクルマです。スズキ歴史館に美しく展示されていたものを無理にお願いしたところ、静岡から早朝に大きなトラックで運んでいただき、桐生のために現地の歴史館を休館にしてまで駆けつけてくださいました」と、スズキの熱意と協力に感謝の意を表わした。
特設エリアに展示されたのは、1965年に登場した「フロンテ800」と、1979年に発売された「初代アルト」の2台。フロンテ800は、スズキが軽自動車の枠を超えて開発した意欲作で、785ccの水冷2サイクル直列3気筒エンジンを搭載した流麗なファストバックスタイルの小型乗用車。
一方の初代アルトは、商用車登録(軽ボンネットバン)を活用しつつ、徹底的な合理化と機能美を追求して誕生した軽自動車史に残るエポックメイキングな1台。全国統一標準価格として打ち出された「価格は47万円」というプライスは当時の市場に衝撃を与えた。
織機が結ぶ浜松と桐生、ものづくりの伝統と挑戦の精神が共鳴
スズキの初参画は、単なる車両展示にとどまらず、両地域の歴史的な絆を再認識させる契機ともなった。
開会式のあいさつで、桐生商工会議所 副会頭の笠原康利氏は「スズキさまのものづくりの原点は、浜松での織機作りにあります。そしてここ桐生もまた、1300年以上の歴史を誇る織物産業によって発展してきたものづくりの伝統が息づく街です」と両者のルーツに言及。
「技術を磨き、創意工夫を重ね、時代の変化に挑戦してきた両地域の精神には、深く相通ずるものがあります。今回の特別展示を通じて、名車の魅力とともに、機織りから始まったものづくりの歴史とDNAに思いを巡らせていただければ幸いです」と述べ、織機を共通のルーツに持つ浜松と桐生の技術者魂が、時を超えて共鳴していることを強調した。
開会式には、桐生市出身で桐生市魅力大使を務める俳優・タレントの大島璃乃さんが司会として登壇。会場を提供する群馬大学理工学部の石間経章学部長や、桐生市の荒木恵司市長らも駆けつけ、地域ぐるみで育んできたイベントの開催を祝った。
国立大学キャンパスに300台集結、秋の桐生をクラシックカーが駆け抜ける
午前10時を迎えると、正門前からはラリー部門の参加車両約100台が20秒間隔でスタート。草木ダムへ向けて、快音を響かせながら次々と出発していった。
広大なキャンパス内には、地元群馬をはじめ各地から集まったクラシックカーがずらりと並び、学内の同窓記念会館で行なわれた「自動車にまつわる講演会」や、レトロなボンネットバスによる市内遊覧運行など、国立大学の教育施設を舞台にした桐生ならではの多彩なプログラムが展開された。
15時からは、参加車両が群馬大学を出発して本町通りを走り抜けるパレードも行なわれ、沿道の市民が小旗を振って見送る中、秋の桐生を彩った1日のフィナーレを迎えた。


















