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豊田章男会長、平川亮選手のF1決勝レース走行についてコメント 「平川、私の夢も叶えてくれてありがとう」

2026年11月1日(現地時間)決勝
平川亮選手

 11月1日(現地時間)、平川亮選手がF1メキシコGPの決勝レースをハースF1で走行した。この走行についてトヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏はコメントを発表した。

ハースF1

豐田章男会長コメント

平川、F1デビューおめでとう!

そして、本当にありがとう。

2009年、トヨタがF1から撤退して以来、私の胸の中には、ずっと忘れられない思いがありました。

ドライバーなら誰もが、一度は世界一速いクルマで走ってみたいと思うはずです。そんなドライバーたちの夢を、なんとか叶えてあげたい。もう一度、トヨタのドライバーをF1のレースに出してあげたい。

それは、私自身がずっと胸の中に持ち続けてきた夢でもありました。

ハースとのパートナーシップが始まり、テストやFP1など、少しずつF1に挑戦できる場をつくってきました。

そして、2009年から17年。

ついに、トヨタのドライバーがF1のレースを走る日が来ました。

そのドライバーが平川亮だったことを、本当にうれしく思います。

少し前に平川と会ったとき、来年のレギュラーシート争いが厳しい結果になった後でした。

そのとき平川は、決して諦めないと私に誓ってくれました。

F1ドライバーの世界は、どんどん若年化しています。そんな中で、ここまで平川にずいぶん苦労をさせてしまったことを、私は申し訳なく思っていました。

だから、「迷ったら、自分が楽しいと思う方、やりたいと思う方を選べ」と伝えました。

それでも平川は、いつ来るかもわからないチャンスを信じて、いつ声がかかっても最高のパフォーマンスを発揮できるよう、ベストコンディションでいるための準備を続けてくれました。

報われる保証もない中で、諦めずに準備を続けてくれた平川。

だからこそ、今回のF1デビューがうれしくてたまりません。

金曜日のFP1を走り終えた翌朝、急遽、土曜日のFP3と予選、そして日曜日の決勝にも出場することになりました。

限られた準備時間の中、予選ではQ1突破を狙える速さを見せ、決勝でも最後まで果敢に走ってくれました。

結果だけを見れば、満足できるものではなかったかもしれません。でも、世界最高峰の舞台で堂々と走る平川の姿は、本当に誇らしかった。

平川がF1のグリッドに並ぶ姿を見たとき、私自身の夢も一つ叶えてもらったような気持ちになりました。

平川、私の夢も叶えてくれてありがとう。

そして、ジーンさん、小松さん、TGR HAAS F1 TEAMのエンジニア、メカニック、スタッフの皆さん。

皆さんが平川を信じ、支え、この舞台を用意してくれたからこそ、今日があります。一人のドライバーがF1のレースを走るまでには、本当にたくさんの仲間の力が必要です。皆さん一人ひとりに、心から感謝しています。本当にありがとうございます。

また、平川を支えてこられたご家族の皆さま、諦めずに応援し続けてくださったファンの皆さま、関係者の皆さまにも、心から感謝申し上げます。

平川の走りは、たくさんの子どもたちに夢と憧れを届けてくれました。

平川は、耐久レースではすでに世界の頂点に立ったドライバーです。

次はフォーミュラでも、まずはポイントを獲ること。そして、表彰台に上がること。

その一歩一歩を、私たちもファンの皆さんと一緒に応援していきたいと思います。

そして、いつか日本人ドライバーがF1の表彰台の一番高いところに立つ日を見てみたい。

次のチャンスがいつ来るのかは、誰にもわかりません。それでも、これまで我慢を重ね、苦労を重ね、チャンスを信じて準備を続けてきた平川なら、またきっと私たちに夢を見せてくれると信じています。

ジーンさん、小松さん、そしてTGR HAAS F1 TEAMの皆さん。

これからも、ドライバーたちが夢に挑戦できる「場」を一緒につくっていきましょう。

クルマづくりも、レースも、一人ではできません。

人と人がつながり、仲間になり、一緒に夢を追いかける。

私は、そんな仲間たちと、これからも走り続けたいと思っています。

平川、感動をありがとう。

私の夢を叶えてくれて、本当にありがとう!

【追記】決勝後アストンマーティンがペナルティによりポイント圏外となり、平川亮選手が10位に昇格、デビュー戦で1ポイントを獲得した