SUPER GT第6戦鈴鹿で小林可夢偉選手がトークショー 前夜祭など多くのイベントを開催 |
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で8月20日、21日に開催された2010 AUTOBACS SUPER GT第6戦「第39回 インターナショナル ポッカ GT サマースペシャル」では、レースだけでなく多くのイベントが行われた。
なかでも注目は、日本人唯一のF1ドライバー、BMWザウバーF1チームで活躍する小林可夢偉選手が、予選日となる8月20日に開催された前夜祭にサーキットを訪れ、トークショーなどを行ったことだ。SUPER GTやフォーミュラ・ニッポンでは、毎戦レース以外にも多くのイベントが行われるので、週末のサーキットをたっぷり楽しめるようになっている。
小林可夢偉選手は前夜祭の「小林可夢偉選手 壮行会~Challenge to the world~」に参加し、レースアナウンサーのピエール北川氏とF1ジャーナリストの山口正己氏とのトークショーが行われた。小林可夢偉選手が参戦したF1のレース映像を見ながらレースごとにエピソードを披露、この日サーキットを訪れたファンからの応援フラッグの贈呈式なども行われた。
左からピエール北川氏、小林可夢偉選手、山口正己氏。3人によるトークショーが行われた | 多くの観客がトークショーに集まっていた | 身振り手振りでトークする小林可夢偉選手 |
トークショーに先立ち、報道陣向けの記者会見も開催された。小林可夢偉選手はF1のサマーブレイクの合間に一時帰国、ほとんど休みのないスケジュールでモータースポーツを盛り上げるため日本中を飛び回った。地元関西に帰っても、自宅に立ち寄れないほどの過密スケジュールで、「こういう活動が日本でのF1人気を復活させる唯一の方法だと思っています。20~30年分くらい働いた感じの忙しさでした」と語った。またチームメイトのペドロ・デ・ラ・ロサ選手との関係について聞かれ「ムッチャ仲いいっすよ。F1チームの中で1番ちゃう」とチームの雰囲気がよいことを紹介した。
小林可夢偉選手はこれ以外にも、10月に行われるF1日本グランプリの観戦券を持っている人だけが抽選で参加できる「小林可夢偉選手プレミアムLIVEトーク」にも登場した。
報道陣向けの記者会見の様子 | 小林可夢偉選手プレミアムLIVEトークの様子 |
前夜祭では、小林可夢偉選手のトークショーの前に、SUPER GTマシンによるナイトセッションが行われた。エレガンスマシンコンテストでは、一番綺麗なマシンを選ぶファン投票が行われ、GT500クラスは100号車 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴)、GT300クラスは9号車 初音ミク X GSRポルシェ(番場琢/佐々木雅弘/木下みつひろ)が1位となり表彰式が開催された。
エレガンスマシンコンテストは100号車と9号車が選ばれた | ナイトセッションを走る100号車 RAYBRIG HSV-010 | ナイトセッションを走る9号車 初音ミク X GSRポルシェ |
サーキットサファリはバスのすぐ横をマシンが駆け抜ける |
SUPER GTではおなじみのイベントも紹介しよう。コース上で行われるイベントとして人気が高いのがサーキットサファリだ。今回は5台のバスが用意され、鈴鹿サーキットを走行。そのすぐ横をGTマシンが駆け抜けていった。
ピットでのイベントは予選日(土曜)、決勝日(日曜)の昼に行われるピットウォークと、土曜の夕方に行われるキッズウォークだ。毎回、ファンが溢れるほどの盛況で、猛暑の中レーサーや監督、レースクイーンがファンサービスに努めていた。
グランドスタンド裏のGPスクエアにも多くの観客が集まっていた。展示されたGTマシンに実際に搭乗できたほか、ミニ四駆のレースや、交通安全の体験コーナーなど多くの催しが用意されていた。ステージではドライバートークショーやレースクイーンイベントなども行われ、ステージ前は近付けないほどファンが集まっていた。
猛暑の中、GPスクエアには多くの観客が集まっていた | SUPER GTマシンに搭乗体験ができる | |
横浜ゴムのブースに展示された24号車 HIS ADVAN KONDO GT-R | 韓国観光公社による催しも行われた | 猛暑とあってミストエリアは大人気 |
ステージが始まると近付けないほどファンが集まった | ドライバートークショーも行われた |
(奥川浩彦)
2010年 8月 30日