日本で最後の開催となった「インディ・ジャパン・ファイナル」 優勝はスコット・ディクソン、日本人最高位は佐藤琢磨の10位 |
9月18日、1998年にCARTシリーズの1戦として初めて開催されて以来、都合14年にわたり米国トップ・オープンホイールレーシングシリーズの1戦として開催されてきたインディ・ジャパンが、今年もツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)において決勝レースが開催された。
残念なことに来年以降の開催がすでにないことが発表されており、14年続いたインディ・ジャパンの開催もとりあえずひとまず幕を下ろすことになった。そのため、大会名も「インディ・ジャパン・ファイナル」と、ファイナルレースであることを冠したものとなり、記念大会という位置づけで開催された。
ロードコースを利用して開催されることになったインディ・ジャパンだが、ピットはオーバルコースのピットを利用していた。このため、ロードコースからオーバルコースのピットに入る部分のコースが新設された |
例年であればインディ・ジャパンは、日本で唯一のオーバル(楕円)コースであるスーパースピードウェイで行われるのだが、今年は3月に発生した東日本大震災で被害を受けたため、スーパースピードウェイを使用することができなくなった。そのため、急遽ロードコースを利用したレースとして行われることになった。
レースはポールポジションからスタートしたスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)と、2位からスタートしたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)のマッチレースとなったが、3位以下の争いは激しいレースが展開された。たびたびペースカーが出てコース全体がイエローフラッグとなるフルコースイエローが出るようなクラッシュが発生。リスタート時には、1コーナーで事故が起き、再度リスタートという荒れた展開になった。しかもその中には、このレースで結果を残さなければならない2人のドライバーも含まれていたのだ。
■14年にわたるインディ・ジャパンで初のロードコース開催
これまで、日本で行われてきた米国のオープンホイールフォーミュラーシリーズ(CARTシリーズ、インディカー・シリーズ)は、いずれもツインリンクもてぎのオーバルコース(スーパースピードウェイ)を利用して行われてきた。そもそもツインリンクもてぎそのものが、米国のオーバルレースを日本で開催しようという意図の元にロードコースとオーバルコースが併設される特殊なサーキットとして生まれたのはよく知られているところだ。
現実、ツインリンクもてぎの完成以来、スーパー耐久(S耐)などオーバルコースの一部を利用したレースが開催された例もなくはないが、事実上オーバルコースはCART/インディカーシリーズ専用として利用されてきた。本来であれば米国に行かなければ、見ることができないオーバルのハイスピードバトルが日本でも楽しめるレースとして、インディ・ジャパンは日本のユーザーにおなじみのイベントとなってきた。
しかし、そうしたことも、今年の3月に発生した東日本大震災が大きく変えてしまった。オーバルコースが被災し、修理をしない限り利用できないという状況になってしまったのだ。もちろん、それを修復しレースを行うという選択肢もなかったわけではないのだが、すでにインディ・ジャパンは今年で最後になると震災前から決まっており、オーバルコースが1年に1度のインディ・ジャパン専用だといっていい状況で、莫大な費用をかけて修復するというのは難しくなってしまったのだ。そこで取られた処置が、ツインリンクもてぎのもう1つのコースであるロードコースを利用するというプランだったのだ。
最後のインディ・ジャパンだからこそ、オーバルコースで見たかったということもあるが、これまで米国のオープンホイール・フォーミュラーカーは、日本ではオーバルコースでしかレースをしていないため、逆に言えばインディカーがロードコースを走るのを日本のファンが見るのはこれが最初(そして最後)の機会となる。その点ではこれまでとは違ったレースが見ることができるのは不幸中の幸いとも言えるだろう。そして、(おそらく)最初で最後のロードコースバトルとなったインディ・ジャパンだが、そのファンの期待を裏切らないエキサイティングな展開が待っていたのだ。
レース前には航空自衛隊 百里基地所属のジェット戦闘機F-4EJが、インディ・ジャパンの開催を祝ってツインリンクもてぎ上空に飛来した |
■予選は、ポイントリーダーのダリオ・フランキッティが10位に沈む大波乱
レースの波乱につながる伏線は、予選のときからすでに張られていたと言ってよい。このインディ・ジャパンを含め、2011年のインディカー・シリーズは残り3戦となっているが、その中でシリーズチャンピオンを巡って激しく争っているのがターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングのダリオ・フランキッティとチーム・ペンスキーのウィル・パワーの2人だ。昨年も最終戦まで激しくチャンピオンを争ったこの2人は、今年も激しいレースを続けており、トロントのレースでは2人が接触し、パワーがフランキッティを激しく非難するなど、遺恨が残る展開になっている。
当然、インディ・ジャパンもこの2人を軸に展開するのかと思いきや、土曜日に行われた予選でポールポジションを獲得したのは、フランキッティのチームメイトであるスコット・ディクソンだった。ニュージーランド人のディクソンは、今シーズンこそダリオの影に隠れがちだが、2003年と2008年にチャンピオンを獲得するなど実力派で、このインディ・ジャパンの直前にもシリーズ3位につけており、未だチャンピオンの可能性を残しているのだ。このディクソンに続いたのが、現在のポイントリーダーであるフランキッティから5ポイント差で2位につけるチーム・ペンスキーのパワーだ。
では、シリーズのポイントリーダーたるフランキッティはと言えば、なんと10位に沈んでしまったのだ。常に上位を争うターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングにすれば、10位は下位としか言いようがなく、しかもシリーズ2位のパワーとの間には、パワーのチームメイトであるエリオ・カストロネベス、ライアン・ブリスコーの2台が入っており、パワーに追いつくにはやっかいなこの2台を抜いていく必要があり、フランキッティにとっては厳しい結果となってしまったのだ。
期待の日本勢で予選トップとなったのは、KVレーシングテクノロジー(KVRT)のマシンを操る佐藤琢磨の11位。さらにフォーミュラ・ニッポンの昨年のチャンピオンで、急遽インディ・ジャパンにコンクエスト・レーシングから参戦することが決まったジョアオ・パオロ・オリベイラが12位、サムシュミット・モータースポーツからスポット参戦することになった武藤英紀は惜しくも22位と下位に沈む結果になってしまった。
F1でも活躍したこともあり、知名度も抜群の佐藤琢磨への応援は非常に多かった。多くのファンが緑のロータス帽子をかぶっており、サーキット全体が緑一色になった |
スポット参戦を果たした武藤英紀。ツインリンクもてぎで行われたフォーミュラ・ニッポンにもスポット参戦するなどの調整を行い、万全の準備でインディ・ジャパンに望んだ |
■期待されたオリベイラと佐藤琢磨が接触で両者とも後退
明けて日曜日に行われたレースは、30度を超える気温という過酷なコンディションで行われたこともあり、サバイバルのレースの様相を呈すことになる。
今年から導入された、スタートやリスタート時には2列の車列を作るというルールにより、全車きれいなスタートを切ったように見えたが、チーム・ペンスキーのエリオ・カストロネベスが1コーナーでグラベルに飛び出し、大きく後退。これにより、チーム・ペンスキーの一角が早くも崩れたことになる。
今年から採用されたグリッド順に2列にならんでスタートする方式で、多くの車が連なる形で1コーナーへと入っていく |
その後は、全車淡々と周回を続けるレースとなる。というのも、今回のレースでは多くのチームが2回のピットストップを計画しているのだが、それだと燃費がギリギリになるため、各車燃費走行に徹していたため、追い抜きなどはほとんど見られず、淡々とレースが進むことになったからだ。
そうした中で一番最初に動いたのは、サムシュミット・モータースポーツの武藤英紀。武藤は3周目に誰よりも早くピットインを終了させ、ソフトタイヤに切り換え、タイヤ交換義務を消化し、その後は他車よりもハイペースで走り始めたのだ。これに続いたのが、KVRTで佐藤琢磨のチームメイトであるトニー・カナーン。カナーンも武藤と同じように、3ストップ戦略に変更し、ペースカーが入ったタイミングで前に出る戦略に切り換えたのだ。
そして、その武藤やカナーンたちが望んだフルコースイエローが出てペースカーが入ったのが22周目。その原因となったのは、皮肉にも日本期待の2人、佐藤琢磨とオリベイラが19周目に接触し、両者とも順位を下げるという結果になり、その後オリベイラが最終コーナーでストップしたため、フルコースイエローが出たのだ。なお、このフルコースイエローが出る直前にトップのディクソンと、2位のパワーは1回目のピットインを終えており、2人は変わらず1位、2位でペースカーの後ろにつくことになり順位の変動はなかった。
1コーナーでいきなり飛び出したのが、2位のパワーを援護すべきチーム・ペンスキーのエリオ・カストロネベス | |
序盤から1位ディクソン、2位パワーのマッチレースが続く | 10位マルコ・アンドレッティの後ろに、KVRTの佐藤琢磨、コンクエストのJ.P.オリベイラが続く展開 |
19周目、ダウンヒルストレート手前のヘアピンで、オリベイラが佐藤のインに飛び込むも、オリベイラは止まりきれず佐藤と接触。両車ともグラベルへ飛び出し後退。その後オリベイラは最終コーナーでストップし、最初のフルコースイエローの原因となる | 22周目に最終コーナーでストップしたオリベイラ車を処理するため最初のフルコースイエロー |
だが、このフルコースイエローであおりを食ったのが、地元日本の武藤英紀。武藤は、イエローが出た瞬間にまさにピットインしようとしており、イエローが出た瞬間にピットロードの入り口にすでに入ってしまっていたのだ。しかし、インディカーでは、フルコースイエローが出た瞬間からピットはクローズされ、そのタイミングでピットに入っても給油やタイヤ交換などはできないルールになっている。このため、武藤はピットをスルーしてピットアウトしなければならなくなり、結果的にピットスルーペナルティを受けたのと同じ結果になってしまったのだ。これにより武藤はほぼ最後尾まで後退してしまい、彼の変則ピットストップ作戦はこれで水の泡となってしまった。
■ポイントリーダーのフランキッティが、らしからぬミスで後退
日本のファンには期待の佐藤琢磨、武藤英紀、オリベイラの3人がすべて後退し、かつオリベイラに関してはそのままリタイヤになってしまったという意味では波乱の展開だが、本当の波乱はペースカーがピットに入りレースが再開された26周目に待っていた。
26周目にレース再開 |
26周目にレースが再開されると、6位まで順位を上げていたダリオ・フランキッティが、前を行くチーム・ペンスキーのライアン・ブリスコーに接触し、サテライトチーム ガナッシ・レーシングのグレアム・レイホールとチャーリー・キンボールを巻き込んで1コーナーで止まってしまうというアクシデントが発生。これにより、ブリスコー、レイホール、キンボール、そしてアクシデントの原因をつくったフランキッティ自身も最後尾に後退してしまったのだ。しかも、フランキッティはこのアクシデントの原因を作ったとして、隊列の最後尾に回されるというペナルティを受けたのだから、フランキッティにとっては、パワーとのチャンピオン争いを考えると手痛いミスとなってしまった。
28周目に再び隊列を整えてレース再開。今度は各車綺麗なスタートを切ると、最後尾になったフランキッティは猛然と追い上げを開始。すぐに、前を行くブリスコーらを抜き、36周目に武藤とその前を行くパンターノを抜くなど、佐藤琢磨、エリオ・カストロネベス、ダニカ・パトリックの後ろの14位まで徐々に追い上げてきた。
1コーナーでフランキッティのフロントウイングが、前をいくチーム・ペンスキーのライアン・ブリスコーのリアタイヤと接触。ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングのサテライトチームであるチップ・ガナッシ・レーシングの2台(グレアム・レイホールとチャーリー・キンボール)を巻き込むアクシデントが発生 |
アクシデントに巻き込まれたライアン・ブリスコー。ただし、当たった相手がダリオだったこともあり、チームメイトのパワーにとっては思わぬ援護射撃になったのも事実 | |
チームメイトであるフランキッティが引き起こしたアクシデントに巻き込まれたグレアム・レイホール。それまでは3位を走っていただけにもったいないレースになった | アクシデントを引き起こしたとして最後尾に回されたフランキッティが怒濤の追い上げを見せる |
■激しい追い上げを見せる佐藤琢磨が、他車のアクシデントの間隙を縫って7位に浮上
この間トップの2台は1~2秒の差で周回を重ねるマッチレースの様相を呈していた。2位のパワーが詰めれば、トップのディクソンが突き放すという展開で、ランキング3位がトップ、ランキング2位が2位、そしてランキング首位が下位に沈むというシリーズの展開としては願ったり叶ったりのレースが展開されていた。
レースが動いたのは、44周目。パワーがディクソンに先駆けて給油、タイヤ交換のためにピットに入ると、すかさず翌45周にディクソンのピットイン。ディクソンがピットアウトしてみると、再びパワーの前に入り、順位に変動はなかった。各車2回目(武藤やカナーンなど3ストップ勢にとっては3回目)のストップを終えてみると、大きな順位の変動はなく、レースは再び淡々と進んでいった。
ところが、その静寂を破ったのが、佐藤琢磨のチームメイトであるE.J.ビソだった。56周目にビソは、前を行くアンドレッティのマイク・コンウェイとデイル・コイン・レーシングのセバスチャン・ブルデーと3ワイド(3台の車が横に並んでレースをすること)状態になりながら2台をパッシングしていったのだ。コンウェイはタイヤが厳しいのか、その後さらに後ろを走っていたアンドレッティのライアン・ハンターレイと佐藤琢磨にも抜かれて後退した。
その翌57周目、今度はハンターレイが前を行くブルデーを抜きに行くが、接触しグラベルにはじき飛ばされるというアクシデントが発生。その直後を走っていた佐藤琢磨は、このアクシデントをすり抜け一挙に2台を抜いたことで、チームメイトのビソに次ぐ7位に進出することになり、オリベイラとのクラッシュでやや意気消沈していた詰めかけた日本人ファンも大いに盛り上がった。
■最後のリスタートでアクシデント発生も、ディクソン、パワーの順でチェッカー
ハンターレイがグラベルにはまったしまったことで、再びフルコースイエローになり、ペースカーが入った。この時点での順位は、ディクソン、パワー、アンドレッティのマルコ・アンドレッティ、サム・シュミットのアレックス・タグリアーニ、ニューマン・ハースのオリオール・セルビア、ビソ、佐藤琢磨の順。
このままレースを終えれば母国で7位入賞と佐藤琢磨にとっては“そこそこ”の結果が手に入るところだが、ファイターの彼はそれでは満足しなかったようだ。レースが再開された62周の1コーナーで、前をいくチームメイトのビソを抜きにかかり接触。ビソはスピンして遅れ、佐藤琢磨自身も11位まで順位を下げる結果となってしまったのだ。佐藤琢磨にとっては序盤、最終的に3位に入賞したマルコ・アンドレッティの背後を走っていただけに、オリベイラやビソとの接触は彼にとって高く付く結果となってしまったと言えるだろう。
残り2周の時点でリスタート。佐藤琢磨は1コーナーで前のビソを抜きにかかるが接触、両者ともスピンする。ビソは最後尾に、佐藤は11位に後退 |
最後のスタートでもディクソンはトップを守り、パワーがそれに続く展開に。レースはそのままチェッカーフラッグが振られ、優勝はディクソン。2位にパワーが入り、フランキッティを逆転しポイントランキングのトップに立った。
3位にはアンドレッティのマルコ・アンドレッティが入り、以下タグリアーニ、セルビア、ブルデー、カストロネベス、J.R.ヒルデブランド、フランキッティ、コンウェイのTOP10となり、佐藤琢磨は11位、武藤英紀は19位という結果になった。なお、最終周にカストロネベスがヒルデブランドを抜いた際に、黄旗区間で追い越しがあったということで、22位に順位が下げられ1つずつ繰り上がり、フランキッティは8位となった。この結果でランキング首位にたったパワーとの差を11ポイント差に縮めることになった。
●決勝結果
順位 | ドライバー |
1 | スコット・ディクソン |
2 | ウィル・パワー |
3 | マルコ・アンドレッティ |
4 | アレックス・タグリアーニ |
5 | オリオール・セルビア |
6 | セバスチャン・ブルデー |
7 | J.R.ヒルデブランド |
8 | ダリオ・フランキッティ |
9 | マイク・コンウェイ |
10 | 佐藤琢磨 |
優勝はスコット・ディクソン、2位ウィル・パワー、3位はマルコ・アンドレッティに | 大きめのトロフィーを渡されてガッツポーズのディクソン | 2位のパワーは、これでランキングトップに。残り2戦、これまで1勝しかできていないオーバルコースで、ベテランのフランキッティ相手に勝つことができるか? |
2戦を残して、シリーズチャンピオン争いで首位に立ったウィル・パワーだが、このままチャンピオンにというのも簡単な話ではない。というのも、パワーはこれまでロードコースでは無類の強さを発揮してきたのだが、オーバルコースでは通算で1回しか勝っていない。残りは2戦ともオーバルで、オーバルの経験が豊富なフランキッティが有利だと考えられているからだ。そうした意味で、残り2戦、ウィル・パワーにとっては茨の道だが、念願のチャンピオンを獲得するにはそうした状況を覆してオーバルでの勝ちを狙っていく以外に道はない。逆にダリオ・フランキッティにとっては、自らのミスでポイントリーダーの座を明け渡してしまっただけに、得意のオーバルでどれだけ挽回できるかが、3年連続チャンピオンへの鍵となると言える。
●総合ポイント
順位 | ドライバー | 総合ポイント |
1 | ウィル・パワー | 542 |
2 | ダリオ・フランキッティ | 531 |
3 | スコット・ディクソン | 483 |
4 | オリオール・セルビア | 397 |
5 | トニー・カナーン | 353 |
6 | ライアン・ブリスコー | 340 |
7 | マルコ・アンドレッティ | 327 |
8 | ライアン・ハンターレイ | 317 |
9 | グラハム・レイホール | 302 |
10 | エリオ・カストロネベス | 302 |
11 | アレックス・タグリアーニ | 296 |
12 | ダニカ・パトリック | 294 |
13 | J.R.ヒルデブランド | 284 |
14 | 佐藤琢磨 | 282 |
残り2戦となったインディカー・シリーズは、チャンピオン争いの行方とともに、ツインリンクもてぎでは不完全燃焼となった佐藤琢磨にとっては、逆襲のチャンスでもあり、ぜひとも上位入賞を期待したいところだ。
カストロネベスへのペナルティで10位に繰り上がった佐藤琢磨。レースの方はやや不完全燃焼だったが、詰めかけた多くのファンの歓声に手を振って応えた |
(笠原一輝/瀬戸 学/Photo:奥川浩彦)
2011年 9月 22日