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「ワンダーフェスティバル 2013[夏]」開催

初音ミク号のSUPER GTパブリックビューイングも実施

夏と冬に開催される造形物の祭典「ワンダーフェスティバル」
2013年7月28日開催

 7月28日、幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)を会場に「ワンダーフェスティバル 2013[夏]」(通称:ワンフェス)が開催された。ワンフェスは、模型やフィギュア、ガレージキットなどをはじめとする造形物の祭典で、企業や個人ディーラーによる作品の展示や即売会が行われる夏と冬の大型イベントである。主催はワンダーフェスティバル実行委員会と海洋堂。

 イベントの歴史は長く、ガイナックスの前身であるゼネラルプロダクツが初めてワンダーフェスティバルを開催したのが1984年12月のこと。1992年の夏からは海洋堂が主催を引き継いで今日まで開催を続けている。展示会規模も次第に拡大して、前回開催の2013年[冬]では総入場者数が5万1266人と過去最高を記録し、初めて5万人を突破した。

 SUPER GTのGT300クラスに「GSR & Studie with TeamUKYO」として初音ミク号を参戦させているグッドスマイルレーシングもワンフェスの主要出展者のひとつ。親会社にあたるグッドスマイルカンパニーとともに、最大規模の出展者として製品やデモカーの展示、ステージイベントなどを行っている。ワンフェス[冬]開催で行うSUPER GTの参戦発表会はすっかりおなじみになっており、今シーズンのチーム体制も2月のワンフェスで発表(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20130212_587317.html)された。

「GSR 初音ミク BMW」デモ車輌の前で行われたSUPER GT第4戦のパブリックビューイング。タブレット端末を手にライブタイミングを参照しながら戦況を見守るファンもいる

 イベント当日は、2012年に続いてワンフェスの開催とSUPER GT第4戦SUGOの決勝レースが重なったことから、グッドスマイルカンパニーブースの一角では午後からレースのパブリックビューイングも行われた。既報(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20130730_609607.html)のとおり、初音ミク号は8番グリッドからのスタート。決勝の結果はGT300クラスのトップから3周遅れの15位フィニッシュとなったが、固唾を飲んで見守るファンに加えて、モニター前の盛り上がりに思わず足を止める来場者など、初音ミク号の個人スポンサーやファンに限ることなく大いに注目を集めていた。

 残念ながら2013年仕様「GSR 初音ミク BMW」のスケールモデルはまだ展示されていなかったが、「レーシングミク 2013 ver.」のフィギュアと可動フィギュアのFigmaが同ブースに出展された。このFigmaは、同日から募集の始まった個人スポンサーのFigmaコース特典として2014年1月頃に提供されるもので、個人スポンサーコースは7000円から5万円まで4コースが用意されている。募集は9月11日23時59分まで「ニコニコ直販」で実施。詳細は関連サイト(http://chokuhan.nicovideo.jp/special/kosupo2013)を参照のこと。

レーシングミク 2013 ver.のフィギュア。現時点では無彩色で発売時期は未定
同日からFigma特典付きの個人スポンサーコースの受付がスタート。特典として贈られるFigmaのサンプルが展示されていた

 また、同ブースには今年2月の参戦発表会でも展示された2012年シーズン仕様の4号車を2013年仕様カラーに変更した車両を再び展示。あわせて、電動バイク「TT零13」も展示された。TT零13は、100年を超える歴史を持つマン島TTレースに最近加わった電動バイククラス「TT Zero」の参戦マシン。2011年から活動を続けるチーム「KOMATTI-MIRAI RACING TEAM」と初音ミクGTプロジェクトのコラボレーションによって実現した。6月5日に行われた決勝レースでは6位で初完走を果たし、ブースでは実際の参戦マシンと同時に記念として贈られたメダルが展示された。

「GSR 初音ミク BMW」のデモ車輌。2012年を戦ったBMW Z4に2013年仕様のカラーリングを施している
電動バイク「TT零13」の実車。イギリス王室自治領マン島で開催される伝統の公道レース「マン島TTレース」に参戦して6位完走。初音ミクGTプロジェクトとのコラボレーションで、車体にはレーシングミク 2013 ver.が描かれている

 このほかにもグッドスマイルレーシングブースでは、ランボルギーニの創立50周年を記念して2台のランボルギーニ・カウンタックが展示された。1台は「ランボルギーニ・カウンタック LP400 ウォルター・ウルフ」、もう1台は同じLP400の“ウォルター・ウルフ仕様”で、後者はドライバーズシートの試乗時間も設けられていた。

「ランボルギーニ・カウンタック LP400 ウォルター・ウルフ」
ドライバーズシートの試乗タイムも用意された“ウォルター・ウルフ仕様”のLP400

 グッドスマイルレーシングでは、12月に1/12スケールの「ランボルギーニ・カウンタック LP400」の発売を予定している。ダイキャスト製のボディーに、ABS、レジン、エッチングなどのパーツを配置し、各部品の質感を最大限に表現するという。部品点数は約500点。日本国内に現存する複数のカウンタック LP400を取材して、完全再現に努めたとのこと。ボディー形状は3Dスキャナを使った実車の採寸により、寸分の狂いのない正確かつ完璧に再現したモデルカーであると自信を見せる。キャッチフレーズは「伝説を、完全再現。」で、販売価格は未定。

 LP400に加えて、「ウォルター・ウルフver.」も同じく12月の発売を予定し、ブース内に無彩色のサンプルを展示。さらに「ランボルギーニ・ミウラ P400」の発売も決定したと発表している。

1/12スケールのダイキャスト製「ランボルギーニ・カウンタック LP400」
こちらは「ウォルター・ウルフ ver.」の無彩色サンプル

 ほかにも、セガブースやフジミ模型ブースなどでグッドスマイルレーシング、エヴァンゲリオンレーシングなどの関連製品が展示された。

セガブースでは、ゲームセンターのクレーンゲームなどで入手できるプライズ製品を展示。レーシングミク2011に続いて、レーシングミク2012も製作される
同じくセガブースのプライズ製品では、エヴァンゲリオンレーシングの関連製品がある。同チームのレースクイーンはプラグスーツをアレンジしたコスチュームをキャラクターごとに着用しているが、そのコスチュームを逆にエヴァンゲリオンの登場キャラクターが身につけたレースクイーン仕様のフィギュアだ
フジミ模型ブースに展示されたエヴァンゲリオンレーシングの「エヴァRT 初号機 トリックスター」と「エヴァRT 弐号機 トリックスター」。1/12スケールで年式別、鈴鹿8耐仕様などさまざまなバリエーションがある
同じくフジミ模型のバイク関連製品。仮面ライダーが乗っていた、サイクロン号、新サイクロン号、そして仮面ライダーV3のハリケーン号

(矢作 晃)