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首都高、迂回ルートの渋滞情報も表示する新交通管制システムを11月6日導入

2013年10月定例会見より

首都高速道路 代表取締役社長 菅原秀夫
2013年10月31日開催

 首都高速道路は10月31日、本社内において定例会見を開催した。定例会見のなかで、同社代表取締役社長 菅原秀夫氏は、新交通管制システムの導入などについて説明を行った。

 新交通管制システムAISS '13(アイス イチサン)は、首都高の3地区(東京西地区、東京東地区、神奈川地区)を初めて統合運用可能としたもので、従来のAISS '09(東京西地区、東京東地区)、システム01(神奈川地区)を統合し、災害対応のためバックアップセンターを設けた。11月6日早朝に新システムの切り替えを行い、今後は事故発生からの経過時間情報、通行止め時迂回ルートの渋滞情報、混雑状況を文字情報板で提供できるようになる。菅原社長は首都高の事故処理はおよそ50分といい、事故発生からの経過時間が短ければ渋滞が伸びると予測でき、逆に50分に近ければ間もなく解消するといった予測ができることになる。

AISS '13

 11月19日20時には、“大井のUターン”こと大井JCT(ジャンクション)湾岸線(西行き)→1号羽田線(上り)の連結路が閉鎖となり、今後利用できなくなる。この区間が閉鎖となると渋滞の発生が懸念されるところだが、1日1000台と交通量も少なく、11号台場線など迂回路も複数あることから、大きな問題とはならないという見方を示した。また、この大井JCTに接続する中央環状品川線の工事の進捗も順調であるとし、当初の予定より1年延びたものの、2014年度の完成を目指している。

大井JCTの変更
中央環状品川線の進捗
横浜環状北線進捗
中央環状線機能強化
八重洲線
渋滞予測カレンダーについて

 2020年の東京オリンピック開催については、「首都高と東京オリンピックの関係は深い」としつつ、残り6年しかないため、現在の建設計画を粛々と進めつつ、美観などは東京都と一緒に計画を練って、改善を行っていくとのことだ。

NEDOと協同で太陽電池パネルの実験も行っている
大黒PA(パーキングエリア)に20個埋め込まれている色素型太陽電池。4種類の柄があるという

(編集部:谷川 潔)