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スバル、2015年3月期 第1四半期の決算は連結販売台数、各利益が過去最高

国内市場は「レヴォーグ」の遅れで台数減少。海外では新型「WRX」が好調

第1四半期の好調な決算を発表する富士重工業 取締役専務執行役員CFO 高橋充氏(右)
2014年7月31日発表

 スバル(富士重工業)は7月31日、2015年3月期の第1四半期決算を発表した。売上高は、前年同期に比べて8.5%(465億円)増の5934億円、営業利益は同13.0%(91億円)増の787億円、経常利益は同24.9%(161億円)増の806億円、当期純利益は同7.8%(38億円)増の522億円となった。

 併せて公表された第1四半期の連結完成車販売台数は、国内が前年同期に比べて33.2%(1万3500台)減の2万7200台、海外が同10.7%(1万6100台)増の16万6500台。合計の世界販売台数は前年同期に比べて1.3%(2500台)増の19万3700台となり、海外販売台数、世界販売台数が第1四半期としては過去最高の台数を販売したと発表している。

 ただし、国内販売は消費税増税の影響のほか、当初は5月に予定していた「レヴォーグ」の販売開始が1カ月以上遅れたことなどが影響し、前年同期に対して販売台数が減少している。一方の海外販売では「フォレスター」のセールスが好調であることや日本市場よりも先行して発売した新型「WRX」の販売が好スタートを切ったことで、前年同期よりも販売台数が増加した。地域別で見ると、欧州とオーストラリアは減少しているが、北米と中国での販売が伸びたことで減少分をカバーしている。

 第1四半期の決算が好調だったこともあり、通期の連結業績見通しは売上高2兆7200億円、営業利益3400億円、経常利益3300億円、当期純利益2150億円(想定為替レート100円/1ドル、135円/1ユーロ)。販売台数は91万600台を予想している。これは、5月9日の発表値のままで変更はない。

2004年3月期以降に連結四半期の決算を開示してから過去最高の結果を記録。販売台数、売上高など全項目で最高の結果となった
国内の販売台数は、普通車、軽自動車ともに減少。海外では欧州とオーストラリアが減少しているが、北米と中国の販売台数が増加した
第1四半期の連結業績。国内販売は減少したが、海外での好調な販売が利益を引き上げている
第1四半期の営業利益の増加要因は、為替レートの高ぶれと販売台数の増加が好影響を及ぼす
連結営業外収支と特別損益は、ともに前年同期に対して増加している
第1四半期の設備投資は前期に対して大幅に増えているが、有利子負債は減少している

 第1四半期の決算発表を日本自動車会館内で行なった富士重工業 取締役専務執行役員CFO 高橋充氏は、「国内の生産ラインは昨年からフル操業を行っています。これ以上の営業利益を求めるには、生産車両をより高収益車へとシフトしていくこと、そして原価を下げることがポイントとなります。国内の販売に関しては、期初に予定していたよりはマイナス方向になっています。ただ、第2四半期は受注をもらっているレヴォーグが月5000台ほど出荷される予定です。既存の車種は発売から年数が経過しているので、販売刺激策などを講じることで販売台数を促進する必要があると考えています。国内の販売は減少しましたが、悲観も楽観もしていません」と、予想よりも厳しい国内販売の結果となったが、通期の見通しは先日発表した通り、過去最高益と最高の販売台数を予想している。

通期の連結業績の計画。2014年3月期より売上高、純利益、販売台数がそれぞれ増加すると予想している
通期の営業利益の計画。前年同期と比べた営業利益の増減要因では、販売台数が増えたことにより諸経費などがかさんでいる
通期の計画では、設備投資、減価償却、試験研究費などは増えているが、有利子負債は削減することになる

(真鍋裕行)