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HondaJet、米国連邦航空局から型式証明を取得

HACI藤野氏「大きなマイルストーンを達成」

2015年12月8日 型式証明取得

羽田空港に飛来したHondaJet

 本田技研工業の航空機事業子会社HACI(ホンダ エアクラフト カンパニー:Honda Aircraft Company)は12月9日(現地時間)、FAA(米国連邦航空局:Federal Aviation Administration)からHondaJetの型式証明を取得したと発表した。

 HACIでは12月9日(現地時間)に記念式典を開催、式典には行政や業界関係者を含む2000人以上が列席、FAA長官のマイケル・ウェルタ氏からHACI社長の藤野道格氏に型式証明書が手渡された。

 型式証明の取得までに行われた各種試験では、米国内で70カ所以上の空港や試験施設が使用され、試験飛行時間は3000時間を超えた。米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市にあるHACIの生産工場では、現在25機のHondaJetが最終組立工程にあり、年末に予定しているデリバリーを控えている。

 藤野氏は「私たちは、HACIを設立するとともに全くのゼロから最先端技術を取り入れたHondaJetを設計、開発し、ついに型式証明の取得に至りました。Hondaにとってこれまでにないほどのチャレンジでしたが、型式証明の取得は非常に大きなマイルストーンを達成したと言えます」とコメントしている。

型式証明取得を祝うHACI藤野社長とHACIおよびFAAの関係者

(編集部:椿山和雄)